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「香港 ほんこ〜ん」vol.5(2022/6〜23/5)

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日本のマスメディアがきちんと追えきれていない香港の社会事情について、2022年6月から2023年5月末まで配信した香港関連の記事を集めたマガジンです。過去マガジンはこちらから:【…
「香港でいままさに何が起き、何が語られているのか」を知るためのマガジン。日常の注目ニュースから、わ…
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#香港返還25周年

220709 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:香港の水上レストラン沈没が示唆?「縁起が悪すぎる」香港新政府の船出

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一体、水上レストラン「ジャンボ」は沈没したのか、していないのか?

香港の主権返還25周年を前に、「古き良き香港」のイメージとともに歴史舞台を退場した、派手派手水上レストラン「ジャンボ」。そのまま歴史の一幕に埋もれていくかと思いきや、水深1000メートルの海に「沈没した」という知らせが届き、再び香港は大騒ぎに。

習近平も香港に来るのに嫌な予感、と思ったら、今度は香港政府の海事処が「ジャンボは沈没

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【ぶんぶくちゃいな】黄耀明(アンソニー・ウォン)インタビュー:「こんなときだからこそ、クリエイティブさが必要なんだ」

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7月1日の香港返還25周年記念式典に合わせて展開された報道合戦もすでに一通り落ち着いた。だが、報道が終わったからといって、「香港が終わった」わけではない。中国の直接統治が進む中、毎日のように市民のアイデンティティを巡って社会を揺るがす出来事が続いている。

まず、中国でも人気の香港人歌手、張学友(ジャッキー・チュン)さんが中国中央電視台に出演して述べた返還祝賀メッセージで、「中国香港」と呼ばずに「

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【ぶんぶくちゃいな・全文無料公開】延伸する香港人ジャーナリストの芽「負けはしないと信じ続ける」

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香港は7月1日にどうにか習近平を迎えて、主権返還25周年式典と新政府高官就任式が行われた。すでに日本のメディアの多くが伝えているように、今回の香港訪問は2020年1月に新型コロナの感染が拡大し始めてから2年余り、初めて習近平が一般に「中国大陸」と呼ばれる「内地」から足を踏み出したことになる。そういう意味では、香港の主権回復25周年という節目は、中国政府にとって大きな意味を持つものだったといえるし、

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220629② 【現代ビジネス】寄稿:いま香港の若者が、つぎつぎに「カフェやベーカリー」をひらいている「深い理由」

220629② 【現代ビジネス】寄稿:いま香港の若者が、つぎつぎに「カフェやベーカリー」をひらいている「深い理由」

春に訪れたとき、街中に立ち込めるおもーいムードの一方で、街角の変化に気づきました。正直、落ち込んでいるかと思いきや、若者たちが元気だったのが、今回書いたカフェやベーカリー、そして工房といった店舗でした。

そこには、「一国二制度」も「民主主義」も「選挙」も現れない。でも、しっかりと主張と香港の歴史が詰まっている。香港返還25周年を前にぜひ読んでいただきたい香港ストーリーです。

いやー、びっくりし

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