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資格があればOK?ベンチャー企業が欲しいデザイナーはこんな人!

にあです。今回はベンチャー企業に属するデザイナーという立場から、僭越ながらお話をさせていただきます。

皆様は、デザイナーという仕事がどういうものなのか考えたことはありますか?
一般的には、職人がPhotoshopやIllustratorなどを使って人々をあっと驚かせるようなデザインを生み出すような情景を思い浮かべる方が多いと思います。

それは間違いではありません。
ソフトウェアの基礎知識を身につけていることは、デザイナーを名乗る上でなくてはならないものです。

これからデザイナーを目指す方は、以下のソフトウェアについて「何をするためのものなのか」概念だけでも知っておいて損はないでしょう。

デザイナーがよく使用するソフトウェア

Adobe Photoshop
Adobe Illustrator
Adobe After Effects
Adobe InDesign
Adobe XD
Vectorworks
Blender
Maya
3dxmax
Zbrush
CINEMA 4D ... etc

何をデザインするのか?編集するのか?でその用途も大きく変わってくる訳ですが、これらのソフトがまず何をするためのもので、自分は今どれをどのレベルまで触れるのか?を職務経歴書やポートフォリオサイトなどで明らかにしておくと採用担当の方も判断がしやすくなるでしょう。

さて。
今回、タイトルで「資格があればOK?」と書いていますが、ソフトウェアを触った経験や資格があればそれで採用試験をパスできるというわけではないという事をはじめにお伝えしたいです。

何故なら「デザインをする」というのは、実は仕事のごく一部だからなのです。

デザインをする前段階として、デザイナーと営業スタッフ、クライアントを交えながら要件定義をする必要があります。
そこからコンセプト決めをして「そのデザインで何を伝えたいのか」を明らかにしなければいけません。

多くのクライアントは、デザインをもってサービスやその企業の認知度を広めたり、ビジネスチャンスを獲得しようとします。
デザインに対して支払われるお金は「その集客成果の元手」となる訳ですから、これを生きたお金に変えていかないといけないのです。

打ち合わせに使う時間も然りで、蜜にコミュニケーションをとって真剣に、どんな方針でデザインを完成させるのかを決めていきます。

そんな中で、デザイナーに真に求められるのは「プロの技術」と、その技術を培った見地から「ビジネスパートナーとして顧客の視点に立ってより良い結果を出すために提案する」ことです。

デザインを作るための仕様書とは、こういった一連のプロセスを経て出来た結晶のようなものなのです。

それは営業の仕事じゃないの?

こういうお話をすると必ず挙がるのが「それは営業の仕事じゃないの?」という意見です。

もちろんその意見もご最もだし、デザインについて理解をしてくれている営業マンが居ればこれほど心強いことはないでしょう。

ですが、今回の記事タイトルは「ベンチャー企業が求める」デザイナーをターゲットとしています。

充分な環境設備が整っておらず、営業マンもまだまだ発展途上段階にあるなかで結果を出せと言われる事も多いです。結局なんでもかんでもやらされて「やってられるか!!」と思ってその仕事が嫌になる人も少なくありません。逆に「なんでもかかってこい」というスタンスで挑めば、他の挫折していったデザイナーさんよりもパワーで圧倒的に差をつける事ができます。経験値が高いということは、それだけ個人でやっていく力も身に付くということ。

逆に、決められた業務だけをそれなりにしかこなせないデザイナーであれば、それはただぶら下がっているだけです。

会社も、営利目的の組織です。どれだけ口先で綺麗事を並べていても景気の波が引いたらすることをします。人件費はどんどん安くされていってしまうでしょう。閉店間際のスーパーマーケットで、お弁当やお惣菜に割引シールが貼られていくように。

それでも邪魔なら、もう廃棄されます。
決められた仕組みの中で目の前の草だけ食べていた人は、もう生き残れないのです。

こういった片付けられること前提の「おつとめ品」のような扱いを受けても、自力で価値を高める力を養えるのがベンチャー企業でデザイナーをやるメリットだと私は考えています。少人数で、スペシャリストほど権限を持って、やり方を自分で決められるからです。

稼げない営業マンにあなたのデザインを売ってもらいたいですか?

それに、よくデザインのことを知らない営業マンが案件をとってきて現実的に出来ない事を無責任に「できます」と言ってくるかもしれません。

工数がとてつもなく掛かることを「安くします」と言ってくることもあるでしょう。

こういった、自分は楽して甘い汁を吸おうという魂胆の人間とはデザイナーは繋がっているべきではありません。

そしてあらゆる営業職に言えるのが、商品やサービスに関する理解度が低いと、やることは右から左に流し、あとはプロに任せたといって丸投げするだけです。そういう営業マンに限って、人間を気に入ってもらえば買ってもらえるというおめでたい思考のまま停止しているものです。

デザイナーとしては、技術の理解度が低い人ほど理解を深めていってもらうべきですし、職人の意見に耳を貸さない輩であれば最悪切る事も想定して動いていかなければなりません。引っ張られるわけにはいかないし、組織にとっても、そんな利益を生み出せないテンプラ営業をする奴は癌細胞ですから。

ただ、残念なことにゴロゴロいるんですよね。そういった営業は

では資格を持っていても意味がない?

資格所得のための試験では、その多くが「仕様書に忠実に従って作品を作る力」が求められるものです。
試験をするという性質上ある程度は致し方無い事なのですが、現場とはどうしても乖離が生まれやすいと言わざるを得ません。

技術傾倒しがちな人ほど「木を見て森を見ず」になりかねません。交渉やコミュニケーションが苦手な人ほど、その傾向はより顕著になります。

その点はご留意いただきたいところです。

もちろん何もないよりも、資格を持っているほうがはるかに有利です。ソフトウェアやデザインの基礎となる知識があるかないかで、会社への貢献度も変わってくるからです。

値打ちをこく強さを、イメージで伝える

デザイナーは「イメージを伝える」という点において、他の方よりも遥かにずば抜けた強みがあります。この強みを生かさない手はありません。

もしもデザイン志望の方がこの文章を読んでいるのだとしたら、採用の場では、ぜひポートフォリオであなたの腕と、人となりを全て見せてください。

それでは本日は読んでくださりありがとうございます!

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