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記憶力がいいだけと思い込んでいる人へ

僕の友人にこんな人がいる。

謎解き制作に関する知識が豊富で、あらゆることに多少の情報を持っている。が自分には知識しかなく何かに関するスキルは持っていない、ネットで調べれば出てくることしか持っていない、と謙虚にそして自虐的に言う人だ。

僕が大学で学んでいるのは生物学で、そこにも同じように知識だけが豊富で数学科や物理科のような才能はないと卑下する人が少なくない。

謎解きも好きなだけで詳しくないし、生物に関しても雰囲気しか知らずこのままアカデミアを離れて就職する僕にとっては、
彼らは
単なる記憶力-平凡で冗長な暗記という労働の成果-以上の“何か”を有しているとしか思えないのだ。

例えば、国旗と国名を連動させて覚えることは(もしかしたら)誰にだってできる。
だけど、ある国の伝統競技に使われるある動物の歯がどの種の歯(犬歯や臼歯など)かを知っていることは記憶力以上のものがあるだろう。

僕は国名を聞いて、その国の伝統競技を調べようとも思わないしましてやそこで使われるものの詳細なんて考えない。競技のルール程度で終わってしまうだろう。

「知っている」の奥には「知ろうとする」センスがある。

知れる ことと 知っていることでは大きな違いがある。

そんな卑下しなくても大丈夫だ。
もちろん、数学的スキルがない人も記憶力がない人だって、自分を卑下することは全くない。
思ったより君はは凄いのかもしれない、ということだ。

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