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大学生による、大学生のための「フェミニズム」

こんにちは、または初めまして。「フェミニズムをもっと身近に」をテーマに活動する学生団体WannaBeMEのいっせーです。

タイトルの通り、今日のnoteでは大学生である私が、自分の考える「フェミニズムとは何か」について、高校生・大学生をターゲットに書いていこうと思います。

このnoteの目的は、フェミニズムが何なのかよくわかっていない、興味はあるけどどこから始めたらいいのかわからない、フェミニズムは過激なおばさん達の思想だと思う、と考える若者に、私の考えるフェミニズムを知ってもらい、新たな視点・考え方を提供することです。


フェミニストはヴィーガンと同じ、過激な思想を持つ人たち?

私がツイッターを長時間使用したからでしょうか、多くの日本人が「フェミニスト&ヴィーガン=過激な思想を持つ人たち」と思っているように感じてしまいます。他にも、フェミニストは男嫌いだとか、女尊男卑だとか、色々とネガティブなイメージがまとわりついているのではないでしょうか。このネガティブなイメージ故に、フェミニストを名乗りにくい、自分の活動を伝えにくいという経験をされたフェミニストの方も多いと思います。(自分もそうです。)

なんでこんなネガティブなイメージがついてしまったのかというと、一部の男性嫌いの方がフェミニストを名乗り、活動されているからではないでしょうか。後で説明するように、フェミニズムは決して男性を見下すような思想ではありません。誰かをその人の性別を理由に嫌うなんて、バカバカしいじゃありませんか?

しかし、他にも理由はあるような気がします。日本は「出る杭は打たれる」と言われるように、人と違ったことをしていると、目立ってしまうと嫌われる、厄介者扱いされる社会です。フェミニズムの場合、日本社会の不平等(特に男女間の不平等)を指摘するフェミニストは「今まであったものを壊そうとする厄介者」扱いされるのではないでしょうか。それ故、面倒くさい人たち、うるさい人達と思われてしまうのかもしれません。

でもここで断言しておきます。フェミニズムは男性嫌いの思想ではありません。危ない思想でもありません。なんなら、思想というほど特別なものでもないのかもしれません。でも、面倒くさい、うるさい人たちと思われても仕方ないのかもしれません。社会を変えるには、声を上げていかなければいけませんから。

(ちなみにヴィーガンも同じで、10%のちょっと行き過ぎた人たちが目立っているだけなんですよ!🥕)

フェミニズムの歴史をちょっちょっとおさらい

フェミニズムは長い歴史を持っています。くわしく説明すると本が書けちゃうので、わかりやすくまとめてあるパレットークさんの記事を貼っておきます。

この記事ではフェミニズムの「四つの波」を以下のようにまとめています。

第1波 参政権
第2波 女性らしさからの解放・雇用や賃金の平等
第3波 主体的な"らしさ"と多様な"女性"
第4波 インターセクショナリティとSNS

私たちはフェミニズム「第4波」にいるとされていますが、私は第4波の特徴として「女性だけでなく、全ての性に関わる問題について考える」ことが挙げられると思います。多様な性の理解が広まるにつれて、フェミニズムのあり方も変わってきています。

私たちの団体ではLGBTQ+についてや男性の息苦しさについても勉強会を開いたり、投稿を作成しているので、ぜひInstagramやnoteの記事をご覧ください。


フェミニズムは女性だけのもの?

「フェミニズムはどんなものだと思いますか?」

大学の授業で先生がこう質問したことがありました。そして私の斜め後ろにいた学生はこう答えました。

「フェミニズムは女性のための思想で、男性を見下す、女性優勢思想です。」

そんなことない!と思った私は手を挙げてこう反論しました。

「それは誤解です。フェミニズムは元々は女性の参政権取得や賃金格差をなくすために始まった運動ですが、現在では女性だけでなく、全ての性に関わる社会問題を扱い、人間が生きやすい世の中を作るための思想・運動となっています。」

そう、私はフェミニズムは決して女性だけのものではないと考えています。もちろん、現代日本では未だに男女間の賃金格差や政治家の数の偏りが大きな問題となっていて、女性と男性が平等な社会であるとは言えません。そのため、女性に関する問題を取り上げることが多いでしょう。しかし、だからといって男性が置き去りにされているわけではありません。

男性が可哀想…「男性学」って知ってる?

フェミニズムは日本語で「女性学」と訳されます。女性学は聞いたことがあっても、「男性学」という言葉を聞いたことがある人は少ないかもしれません。

男性学は簡単に言うと、社会から男性に期待される「男らしさ」がどのような問題を起こしてきたかを解明し、男性の生きやすい社会を作ろうという社会運動・思想です。フェミニズム(女性学)に対抗して生まれた運動ではなく、フェミニズムのジェンダーの視点を引き継いで生まれた、兄弟みたいな存在と考えてください。

「男なら泣くな」「男は育休取らなくてもいいよな」といった男性だから〜といった考え方を疑問視し、男性も自分らしく生きれる社会を作ろう!という感じです。

男性学はフェミニズムよりずっと若く、認知度も低いです。フェミニズムと同じジェンダーの視点から社会問題を扱うと言う点で、私は男性学もフェミニズムの一部だと考えています。

フェミニズムは…「」

さて、フェミニズムについて、一般認識、歴史、そして男性学について見てきましたが、フェミニズムとはいったいなんなのでしょうか?人によってフェミニズムの捉え方が違いますので、私の考えるフェミニズムを紹介させてください。

「すべての人が社会を目指して、今ある問題を解決しようとする態度」

なんかSDGsみたいに欲張った定義ですよね。でも、結局こういうシンプルでぼやーっとした考え方に自分は辿り着きました。


私はフェミニストですか?

私はフェミニストです。男で、大学生で、フェミニストを2年前から学び始めた初心者ではありますが、女性が、男性が、全ての性の人が生きやすい世の中を望んでいますし、そのために勉強会を開いて議論したり、こうやって投稿を作ったりしています。

もちろん、フェミニストを名乗るのに抵抗を感じる時もあります。一部の男性嫌いさんと同じカテゴリーにされたくありませんから。それでも、ある時講演会で「私はフェミニストです」と言ったときは、すごく気持ち良かったです。自分が仲間と一緒にしている活動に、再び自信を持てたような気がしました。

もちろん、フェミニストを名乗らないと決めた人はそれでもいいんです。私と同じように、みんなが生きやすい世の中を作りたいと考えていて、そのために活動しているのなら、あなたは立派です。

終わりに

フェミニズムについて色々と述べましたが、これはあくまで私の考えるフェミニズムです。フェミニストみんながこう思っているわけではありません。それが、フェミニストの難しさで、面白さでもあります。

冒頭に、このnoteは高校生・大学生をターゲットに書きますと述べましたが、それは私がフェミニストとして大学で活動を始めた時にこんな記事を読んでいたら、自分にとってのフェミニズムを理解する上で参考になっただろうなと思ったからです。

フェミニズムに関心がある、サフェミニズムのークルに入ろうと思っている方の参考になれば嬉しいです。

それではまた次回!





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