見出し画像

人生を冒険に例えるのなら

世界の様々な国に住む書き人によってスタートした、リレーエッセー企画『日本にいないエッセイストクラブ』。リレー企画第6回目のテーマは「冒険」。今回私にバトンを渡してくれたのは、「ベルリン酒場探検隊」さん(記事はこちら)。各走者の記録をまとめたマガジンはこちら。

最後に冒険をしたのは、いつのことだろう。今から約14年前私は大学生で世界を見て回りたいという夢が膨らみ、世界一周の旅に出た。その時途中で寄り道をしたイースター島でチリ人と恋に落ちて、チリに移住して結婚。その後二人の子供に恵まれた後、11年間に渡ったその人との関係が破局に終わり離婚。振り返ってみると、2007年世界一周の旅に出てから自分の人生が波乱万丈に満ちた大きな決断と環境の変化が次々と起こる冒険のような日々を送ってきたような気がする。

離婚してから早2年以上が経った。離婚後チリに残るか、日本に戻るか色々と考えたけれどチリでやり残したことがまだあったので、しばらくチリに残ることにした。しかし、現在改めて7歳と5歳の子供二人と今後の人生を模索中。このままチリに留まる、もしくは日本に永住帰国という手もあるが、もしかすると今後新しい人生の冒険に子供たちと出発したいという気持ちも心のどこかにあるような気がする。

画像2

チリではコロナウイルスの影響で厳しいロックダウンが続き、チリの学校は去年一年間ずっと学校が閉鎖されオンラインでの授業になった。外出は週に2回(2時間まで)と決められ、違反者には罰金が課せられる厳しいものだった。公園へ行けば子供は遊具では遊べないようにテープがぐるぐる巻きに巻かれ、少しでも立ち話をしていたら、早く家に戻りなさいと警察に注意を受けた。多感で色々なことを経験する時期に家に閉じこもった生活をしなければならなかった多くの子供達がとても可哀想だった。今年は去年よりもオンライン授業を減らして、なるべく直接学校へ通えるようにするという案もあるらしいけれど、まだまだコロナが完全に収まるまでは、いつロックダウンになって学校が閉鎖するかどうかわからない。

そんなことを考えると、やっぱりより一層学校の外に出て直接色々と学んでほしいと思えてくる。私自身、自分が大学生の頃に経験した世界を旅する面白さ、興味のある方向へ毎日自由に進んで行く開放感。「勉強しなさい」といわれて学ぶより、実際に見た世界に興味や疑問を持って学ぶ勉強の方が断然面白くて頭に入る感覚。世界中の色々な文化や歴史を見たり、色々な人種やタイプの人が世の中にはいるということを、実際に目にして体験してほしいと思う。

画像3

例えば、社交的でショーやエンターテイメントが大好きな長女には、世界の色々な祭りを見に連れてってあげたい。海の生き物が大好きな次女には、彼女が興味を持つ色々な海の生き物を実際に見に行ってみたい。自然の中で自由に興味を広げてほしい。


小さい頃から、様々な異なった価値観や文化や人種と接することは、大人になった頃にきっと子供達にとって大きな財産になるに違いない!と私は思う。

子育てをしていると、ついつい他と比べて自分のやっていることが正しいのかどうか不安になることがある。たぶん子育てには正解がないぶん、きっと環境や状況に合わせて柔軟に子育てをしてもいいのかもしれないとも思う。子供が幸せを感じながら、自分たちの興味の世界を広げて、器の大きい優しい大人になってほしいなと願っている。

次なる冒険の旅は、子供達と一緒にいつどこにでかけて何をしようか。今少しずつ想像を膨らませているところ。

画像1


前回走者、ベルリン酒場探検隊さんの記事はこちら​。

まず文章の書き方がとても面白く、ついつい何度か笑ってしまった!最後のオチも面白かった!いつかコロナが落ち着いて自由に旅行ができるようになった時には、ベルリン酒場探検隊さんがおすすめする怪しいパブ&酒場に行ってみたい。

次回の走者は武部洋子さん。前回の記事はこちらから。

娘さんとの旅行の話も出てきて、「あっ!!これ、これが子供達とやりたいこと」と今回の記事とリンクするところがあったので、頷きながら読んだ。「子供達が好きな世界を見て実際に経験することは、大人になった時にきっと素敵な思い出になっているに違いない」海外での子育て色々大変なこともあると思いますが、お互い頑張りましょう〜。

次回のバトンを渡します。よろしくお願いします〜。





この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?