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真冬のオーストラリアの第二波を知り、日本の秋冬に備えましょう

思ったより反応があったので、オーストラリアの第二波について書きたいと思います。

私は2019年4月頃から日豪を往復して生きていて、3月のロックダウン以降は、NSW州Byron Bayという海沿いの小さな街に引きこもっています。昨年はシドニー、メルボルン、ゴールドコーストにも住んでいました。

少し前にはスキー場の考察記事とかも書いてます。よろしくどうぞ。

» コロナ禍のスキー場運営はどうなる?冬を迎える南半球よりレポートと考察 2020.06.21
» 来季のスキー場にインバウンド客は来るのか。オセアニアの現状からできる予測 2020.06.29
» 豪州スキー場の1ヶ月から、日本の国内客限定オペレーションを考えてみる 2020.07.19

オーストラリアは南半球にあり日本と季節が逆なので、現在は真冬。見事なまでに第二波が到来し、「ウイルスは寒いときに流行る」を証明しています。

現在のオーストラリアを知ることで、これから来る日本の秋冬に備えられると思うので、感染状況や混乱の様子、対策などをお届けします。

オーストラリアは今が真冬。第二波は本当にきた

aus-secondwave-1感染者数

オーストラリア国内の新規感染者数を示したグラフを見れば一目瞭然なのですが、確実に第二波がきています。最初の山が4月1日前後。それからずっと落ち着いていましたが、7月からぐんぐん増えて、前回のピークを上回っています。

これはGoogle検索すると出てくる新規感染者数のデータです(最近のGoogleは感染状況まで出してくれるようです、すごいですね)。

オーストラリアが国として海外渡航を禁止して、いわゆるロックダウン体制に入ったのは、2020年3月末。世界と同じタイミングです。この頃は、気候的には夏から秋の季節の変わり目でした。

かなり厳しく規制し、感染者もそこまで増えなかったため、比較的“抑制に成功した国”として認知されていたと思います。私もそうだと思っていました。

でも今となっては、「抑えられていたように見えたのは単純に暖かかったから」と思わざるを得ない状況です。

スキー場がオープンした7月はじめのツイート。VIC州を中心に、確実に第二波がきたと思いました。「まじで地獄みたい」と言ったのは、何ヶ月も周到に準備してきてやっとオープンした直後の州境封鎖だったからです。キャンセル対応に追われる運営側の悲痛な叫びが止まらない。(そして常に日本のスキー場を心配している。。)

ちなみにNSW州(ニューサウスウェールズ州)とVIC州(ビクトリア州)の州境封鎖は、スペイン風邪以来100年ぶりのこと。大混乱です。

オーストラリアは、州によって感染状況がびっくりするくらい違うのもポイントで、実はその他の地域はそこまで深刻じゃなく、なんなら州内旅行を積極的にプロモーションしているところもあるくらい。

大陸の南にあり最も寒いVIC州(メルボルン近郊)は最悪。その北にありそこそこ寒いNSW州(シドニー近郊)は、そこそこ悪め。一方で、QLD州やWA州ではほとんど新規感染者が出ていません。私の住んでいるところはQLD州寄りのNSW州で、ほぼ感染者はおらず平和です。

VIC州とNSW州に大都市があり人が密集していることはもちろん関係があると思いますが、寒い地域ほど感染ケースが多いような気がしなくもないです。

日本ではGoToから東京を除外したりもしてたけど、地域ごとに対策を取るというのは、これから「感染を抑えつつ経済を回す」という意味では重要になってくるかもと思っています。

オーストラリアで行われている感染対策

そんなオーストラリアが取っている対策ですが、前提として、とにかく厳しい渡航規制をしています。今も永住者しか出入りはできず、海外から帰国した人は14日間の隔離です。守らなければ厳しい罰金。

一時滞在ビザの保有者は、「早く国に帰れ」という圧をかけられています笑 圧がかかり始まってから半年くらい経ちましたが、本当に外国人が減ってきました。移民の国だけど、自国民を守る意識がかなり強いですね。

一度帰ったら最後、2〜3年は戻って来れないだろうという説が有力で、この間ずっとVIC州が陸の孤島と化すだろうと言っている専門家もいます。

今週からまた規制が強化されました。QLD州は州境を再び締め、NSW州でも飲食店の入店制限などが厳しくなったりしています。VIC州に至っては、、、

8月5日のニュースでこんな感じ。軍事力でねじ伏せるスタイル。

最近は外出時のマスク着用が義務になり、6週間の夜間完全外出禁止令を出しました。エッセンシャルな外出も、エリアによっては自宅から一定距離までしか出かけられなかったりするようです。

メルボルン在住の友人に聞いたところ、歩いている人はほとんどおらず警察や兵士が見回りをしていて、とんでもない雰囲気とのこと。外出規制などを破ると容赦なく罰金で、繰り返すと最大150万円くらいになります。

aus-secondwave-2マーケット

私の生活レベルでは、個人が気をつけるというよりも、飲食店などの運営者側にきちんとした対策が求められていると感じます。これは日本にもぜひ見習ってもらいたい!

最近から再開したマーケットでは、エントランスの消毒と名前・電話番号・入店時刻の記録が厳重になっていました。カフェやレストランも同様です。もし新規感染者が出たら行動を遡り、同じタイミングでいた人たちが検査&隔離行きとなる仕組みです。(おちおち外食もできない、、)

aus-secondwave-3記名

田舎や個人経営店はこんな感じで紙に手書きが多いけど、きちんとしたお店はトラッキングシステムを活用しています。お客さんが勝手に入って座らないよう、店員さんが見張っていて、少しお茶するだけでも登録が必須です。(誰とどこにいたか行動がバレる、、)

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【レストラン用にこういうサービスもある】

とにかくトラッキングは大事なんだと思います。オーストラリアではCOVIDSafeという政府も推奨しているアプリがあって、感染者が出ようものならすかさず追跡して、感染経路がわかるようにしています。

ただ、VIC州では感染経路不明もかなりいるらしい……。検査拒否も多いとか。conspiracy(陰謀論)を信じる人が増えているのは、肌でも感じます。日本のニュースにはならないけど、世界はたぶんこんな感じになっています。

ウイルスは本当に冬に流行る?日本に第二波はくる?

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総合的に見て、私はくると思っています。

オーストラリアの感染状況を見ていると、気温や乾燥が関係ないとは考えにくい。上にいくほど暖かいオーストラリアですが、この気温グラデーションが感染者数と比例しているように思えます。住んでいる者の感覚としても「冬だから流行っている」と言っていいのではと思います。

ちなみに余談ですが、VIC州のスキー場Mt HothamとFalls Creekは、8月に入って早くも完全クローズを発表しました。NSW州はかろうじて営業していますが、州内からしか人が来ない(VIC州からは入れない)ため、営業は苦しそうです。冬の産業つら……。

地球上の先進国は北半球に集中しているため、今はなんとなく「落ち着いている」という空気になっていると思います。なお、同じ南半球でもお隣のNZは対策の徹底ぶりがすごすぎたので逆に参考になりません笑

もうひとつ、第二波がくるかどうか考えるのに、1918〜21年に流行った「スペイン風邪」のデータも参考になると思います。

aus-secondwave-7スペイン風邪


参照元:Second Wave of COVID-19 May Be Deadlier|Costal Review Online

スペイン風邪にも第二波どころか、第三波までありました。そして収束まで3年ほどかかっています。このグラフは死者数ですが、第二波は第一波の5倍ほどの死者を出すほど猛毒化したって話です。

ウイルスのタイプは違うけど、同じ流れをたどると考えてもおかしくないかと思います。わかりませんけどね、こればっかりは。

年末にかけて第二波が起こり、12月に新種のウイルスが発生する説

これから日本が、世界が、どうなっていくのか……、気になるので私は最近スピリチュアルな領域の話を見ています。

といっても無闇に信じるのではなく、世界中のいろんな人がいろんな視点から発信している情報をもとに、総合的に判断するようにしています。その筋の情報はみんな結局近いことを言っていることがわかってきました。

これだけ不確かな情報が出回り、ワクチンだ陰謀だマイクロチップだ5Gだと言われるなか、信頼できるソースはやはり天体の動きや目に見えないエネルギーなど、自然由来のものだと思っています。

こういった話は怪しむ人もいるかもしれないしネガティブにしかならないので、あまり詳しくは書かないのですが、年末にかけて第二波は起こり、12月〜3月にかけては新種のウイルスが流行する説が有力です。この期間はかなり大変になりそうです。

これは私の独自見解ではなく、世界中でいわれていること。信じるも信じないも自由ですが、メンタルヘルスが今以上に心配なので、しっかり心と身体を整えておくことは大切です。

・自分の道をはっきりさせる
・精神がやられない強い状態を作る
・免疫力を高めておく
・自宅にいながら仕事ができるようにする

このあたりはマストだと思います。自然の近くに引っ越せればいいけど、ライフステージが問題ですよね。どこで2021年を迎えるかは、私も考えているところです。

現実的な意味ではオーストラリアの状況を参考にしつつ、毛嫌いせずにいろいろな筋から情報を得てみるといいかなと思いました。

せっかく生きているので、あまり悲観しすぎず、自然と共にハッピーに、過ごしていきましょう。

おわり。


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