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美しく、真正面から戦いたい
某エンジニア塾が燃えていますね。
プログラミング関連のワードを検索すると、必ずトップに表示されてくる当該のブログ。私はプログラミングのことはよくわかりませんが、内容が間違っていたり、タイトルが違うだけで中身が全部同じだったりするようです。今回は表示方法から火が付いて、結構前からあった批判がボロボロ出てきた感じです。
それでもSEOは上手いから、ちゃんと入塾につながる。ビジネスとしては超優秀。プロが入って、ゴリゴリやってるんだろうなという気がします。
これが批判される理由は、「やりかたが汚い」ということに尽きるんだと思います。
お金を稼ぐためなら嘘だってつくし、人を騙すことだってする。この会社に限った話ではなく、世の中にはそんなビジネスがあふれています。もしかしたら表に出てこないだけで、そういうやり方のほうが数は多いのかもしれません。
自分の話になりますが、代理店としてクライアントに提案をしていたとき、正直いくらでもやりようがあるなーというのを感じていました。
特にコンサルティングや代理店業、教育などのジャンルにおいては、自分たちが専門である何かを、無知な誰かにたいして提供することで成り立ちます。顧客となってくれる人たちは、知識がないぶんをお金で補う。
知らないんだから、相場なんてあってないようなもの。見積りを水増ししたとしても、相手にはその判断がつきません。
フリーランスのときも同じくで、他の人なら10万で提案したかもしれない内容も、こっちが30万といえば30万になる世界でした。それを売れるかどうかは、自分の見せ方次第です。相手が価値を感じているならそもそも何か問題あるの?という問は、答えが出るものではありません。
こんな経験をしてきたら、最終的には「美しく、真正面から戦う」ことの価値をものすごく感じるようになりました。
自分で罪悪感を持ちながら水増しした金額分は、そのままどこかで必ず何かの価値が減少しているからです。
それは、信頼値だったり、人間関係だったり、自分自身のメンタルヘルスだったり。数値として見ることは絶対にできない概念的なものだったりもするし、今すぐには表れずに未来で失われたりもします。すごく言語化が難しいのですが、「結局長い目で見たときに、得られる価値の総量は変わらない」ということを、感覚として理解できるようになりました。
頭のいい人なら、汚いやりかたで稼ぐことはそれほど難しくありません。だけど、本当に頭がいい人はそれをやっていない。真っ直ぐに美しく、自分の信じた価値を提供することに、全力を注いでいるはずです。
彼らは、価値の総量を増やすには近道なんてないことを、早い段階で感覚的に理解しているから。
だから私は、汚いやりかたで儲けることには全然興味がありません。何億もらえようが、そういうビジネスに加担する気も起こらない。たとえ真っ黒じゃなくグレー程度だったとしても、確実にそのぶん何かを失っているんですよね……。
本当にいいものを提供したいと思っている人たちと、心に訴えかけるような何かを目指すほうが、本質的価値が明らかに高い。
それがいま私がやりたいことです。
初心を再確認したボヤ騒ぎでした。どうもありがとうございました。
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