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読書ログ

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読書したインプットをもとに、あっちらこっちらと考えを拡散させながら書いています。
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ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ。 オードリーの若林さんが書いた3冊目のエッセー集である。 僕はオードリーのオールナイトニッポンを心から愛していて、毎週欠かさず聞くことはもちろん、オードリー2人のトークを1週間に何度も聞き直したりするぐらい好きだ。数あるコンテンツの中で、心から好きだと言えるのはこのラジオぐらいかもしれない。 今やテレビ最多出演ランキングにコンビでランクインするオードリー。春日さんなんて今年の第1位を取ってしまったぐらい売れっ子中の売れっ子である。 そんなコンビのネタ作

食事の価値観

 今日のお昼。出張前に食べようと思って適当に入った松屋。560円のランチ限定ねぎ玉牛丼セット。松屋は味噌汁が付くからいい、なんて日本人の半分が思ってそうだけど、ランチはサラダまでついていた。これで560円か、新聞をコンビニで買ったら約4部分。高いのか安いのかよくわからない比較ですみません。  ついたてを挟んで向かいの若めの女性。顔の辺りは曇りガラスになっているついたてで、表情まではわからないが、格好は会社員だった。  爪はキレイなネイル、長い髪の毛は手入れされているようだ

「絶対悲観」であることの強さ

一橋ビジネススクール教授の楠木建さんが執筆した「絶対悲観主義」。3分の1しか読んでいないけど、色んな発見があるから書いていこうと思う。 まず押さえておきたいのが、「うまくいかない」というのを前提に人生を歩むのだということ。「うまくいく」という前提があるからこそ、失敗し、挫折し、苦しみ、よく分からないビジネス書に書いてある「立ち直り方」を参考にし、前に進もうとする。 「絶対悲観主義」は絶対にうまくいかないということを前提に、とにかく手を動かすことを貫く思想だと理解した。失敗

退屈の反対は「興奮」

最近、衝撃的な本に出合ってしまった。「午前0時の森」でオードリーの若林さんが紹介していたのと、面白いタイトルに惹かれたから買ってみた。  「暇と退屈の倫理学」というこの本は、現代の資本主義社会に生きる人間の「暇と退屈」について哲学的な視点から論考している。  まだ読んでいる途中だけれど、僕がモヤモヤしていた出来事をどんどん言語化されていてゾワゾワするので、気になったキーワードがあったら随時noteに書いていこうと思う。  今回は、「退屈」の対義語について。  資本主