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【就活】私はpreコミュ障

就職活動時代、

インターンシップや面接のフィードバックで人事に「和仁さんは、コミュニケーション能力が高いですね。」なんて言われることが多かった。しかし、実の所、私は明るいタイプではないし、会話に苦手意識があるので、その度に「短い時間で人の本質を見抜くことが要される人事は大変だな」と思っていた。

例えば、

研究室では「よかったらどうぞ。」とお土産やお菓子を配ってくれる子がいる。(そんな時に限って私は忙しくしており、黙々とpcで作業していることが多い。)

その子は学生一人一人のデスクを周り、丁寧に差し入れていく。皆はそれに対して「ありがとう」と返し、ときには軽い会話を交える。一連のやりとりが終わると、その子は隣の席へまた差し入れる。

居室内でそれが連鎖するので、だんだん自分に差し入れられる順番が近づいていることがわかる。それをプレッシャーに感じるのが私なのだ。

そのときの私は脳内で、(ただ『ありがとう』と返すのだけだったら素気ないよな。何か気の利いた一言…) とか(ソワソワしていると、自分の番を待ち望んでるようで、卑しく見られるかもしれない。自分の番が来るまで興味ないフリをしよう…) とか考え過ぎてしまう。

ところが、いざ自分の番が来てしまえば、普通に会話ができてしまい、先程の心配は全て杞憂に終わる。

だから私は、

正確にはコミュ障ではなく、コミュニケーション前にエネルギーを要する“preコミュ障“と呼ぶべきなのかもしれない。

これなら人事に「コミュ力が高いですね」と勘違いされるのも筋が通る。何故ならコミュ障にありがちなムーブ「黙る、会話の論理破綻、相手を気遣えない等」が垣間見えないからである。

なので、世の中の『私コミュ障だからさ〜』とペラペラと話す人は、私と同じ「相手の心象を気にしすぎる」気質にあり、慣れない人との会話に心労を感じるpreコミュ障なのかもしれない。


和仁僕






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