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おとなのイヤイヤ期

イヤイヤ期はこどもにしかないと思っているひとが多いけどおとなにもイヤイヤ期がある

こどものイヤイヤ期は2歳くらいと言われている
魔の2歳児
そしてイヤイヤ期はしばらくしたら終わる

おとなのイヤイヤ期はいつからはじまるのかわからない
ひとによって違う
ものごころがついたくらいからはじまるような気がするけど
ものごころがつく時期もひとによって違う

おとなのイヤイヤ期はこどものイヤイヤ期ほど爆発力はない
こどものイヤイヤ期は全身全霊をかけていやなものはいやだと激しく主張する
自分の全エネルギーをそそぎこむ
さすがこども

おとなのイヤイヤはもっと静かにおこなわれ
しかも本人にその自覚がないから
だれも気がつかないまま何年もイヤイヤ期が続く
本人はむしろよいことをしていると思っていることもある

おとなのイヤイヤ期は静かにゆっくりと長く続く

「□□さんってすごく美人ですね」
「いやいやいやー」

「□□さん、こんなに文章上手なら作家になれそうですね」
「いやいやいやー」

おとなのイヤイヤ期の言葉の特徴は「いやいやいやー」
日本語だと謙虚とか謙遜と呼ばれたりする

おとなのイヤイヤは自分のことについてはほんとうは認めたいのに認めてしまうと傲慢な人に思われてしまうかもと思ったり自分なんて無理だと思いこんでいるときに出てくる

せっかく褒めてもらっているのに素直に認められない
こどものほうが全然素直

日本人は謙虚はいいことだと思っている
もちろん謙虚なことは悪いことではないけど
自分のことについては謙虚になることだけがいいこととも限らない
自分で自分の可能性に蓋をしていることもある

なのでおとなのイヤイヤ期を終わらせるには相手の言葉を素直に受け取ればいい

「□□さんってすごく美人ですね」
「そうでしょ ありがとう」

「□□さん、こんなに文章上手なら作家になれそうですね」
「そうでしょ ぼくもそう思ってるんだよ」

おとなのイヤイヤ期を終わらせると何かが変わる
ちょっと恥ずかしいと思うかもしれないけど

相手がどう受け取るかはあまり関係なく
自分のこころがどう感じるか

こどものイヤイヤ期も終わらせてきたのだから
おとなのイヤイヤ期もたぶん終わらせられる

おとなのイヤイヤ期をおわらせたあなたは
以前より少しいい顔していると思う

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