見出し画像

優生学は何よりもまず政治のプロジェクトだ

たとえば、お金に余裕のある人や親から経済的援助を受けられる人は、生活のことを気にせずに納得のいくまでチャレンジを続けることができる。十分な教育を受けられる人、知り合いに有力者がいる人、力の入れどころを心得ている人は、同じだけの努力を投じても大きな成果が得られる。財力、教育、人脈が、努力の効果を倍増させるのである。境遇に恵まれていない人は、最善を尽くしているにもかかわらず、さんざんな目に遭うこともある(中略)そんなわけで、努力すれば何でもうまくゆくわけではないこと、努力しても同じように報われるわけではないことも心に留めておこう(中略)たとえば、ガンの治療法を求めて研究を重ね、結局は有効な治療法が見つからなかったとしても、研究してきたことそれ自体の価値が薄れることはない。

研究してきたことそれ自体の価値が薄れることはない

数学がエレガントな科学の分野だと呼ばれるなら、生物学はその正反対の存在だ。乱雑で、時に意味もなく複雑である

「生物学は何に増しても政治学だ」↓
優生学は何よりもまず政治のプロジェクトだ

統計学者フランシス・ゴルトン(中略)裕福なクエーカー教徒の家庭に生まれたゴルトンは神童として評判で、そのキャリアは計測学、地理、生物学など、様々な科学の分野にまたがっており、犯罪現場での指紋鑑定や犬笛などのイノベーションを生み出した。ただし今日ではむしろ、優生学の創始者としてしばしば記憶される。この教義のおかげで、統計学は想像し得る最も陰湿な目的のための学問分野というレッテルを貼られた(中略)「街路を歩いているときに出会った女性が魅力的か、平凡か、平凡以下か、どれに分類されるかによって」、イギリスの「美人の分布図」を作成した(このように人間を物体化することは、彼にとって慣れ親しんだ領域だった(中略)(※従兄のチャールズ・)ダーウィンの結論に刺激を受け、世界を一変させるきっかけとなる新しい理論を自分も提供できると確信した(中略)(※ゴルトンは)「数世代にわたって賢明な結婚を繰り返せば、すごい才能に恵まれた人間を創造するのは可能ではないか」と考えた(中略)『遺伝的天才』でのゴルトンの論法には、つじつまの合わない面があり、いまでは疑う余地がない。彼の結論は根拠の薄弱な前提の数々に基づいており、その根拠にある偏見は隠しようがない。たとえば、知的能力を測るための信頼できる代替的指標として、評判を選んだのはなぜか。そもそも、裕福な権力者の子孫は、貧民の子どよりも物質的な利点に恵まれているはずだ(中略)いまゴルトンの著書を読んでみると、厳格な科学的調査が必要なはずの分類作業のなかで、彼が犯した間違いが簡単に見つかる(中略)「二グロという人種」は、白人よりもふたつ下にランクされる(中略)こうした数秘術的なアプローチをとったのは、ゴルトンが正規分布に畏敬の念すら抱いたことが何よりも大きな理由だ(中略)こうした黙示録のような恐ろしいシナリオは、優生学の支持者の多くを行動に駆り立てた(中略)(※アメリカ最高の法律家のひとりとしてしばしば尊敬される)裁判官のオリバー・ウェンデル・ホームズ・ジュニアは記した。「堕落した子孫が罪を犯したり、愚行を繰り返したりするのを待つよりも、先に去勢してしまえば、明らかな不適格者がとんでもない行動を継続する事態を社会は防ぐことができる」(中略)ここで最も衝撃的なのは、当時はこうしたケースが例外ではなかったことだ(中略)優生学という学問は、大衆的な読み物で賞賛され、アレクサンダー・グラハムベルやセオドア・ルーズベルトなどの著名人によって擁護され、草の根の運動を通じて大衆に普及した(中略)移民のIQテストを始めるが、いちばん安い最下等船室でやってきた移民が特に対象になった。すると、イタリア人の七九パーセント、ハンガリー人の八〇パーセント、ユダヤ人の八十三パーセント、ロシア人の八七パーセントは「精神障害者」だと評価された(中略)テストの条件を緩くした。それでも、移民の四〇ないし五〇パーセントは、精神年齢が一二歳時児に満たないと結論した(中略)黒人の場合は皮膚の色の明るさによってさらに区別され、肌が白いほうが知能が高いと見なされた(中略)優生学は何よりもまず政治のプロジェクトだ ※引用者加筆.

フランシス・ゴルトン以来、優生学推進派の思想家たちは、間違った情報のキャンペーンを着実に推し進め、新たな社会を思い描いても無駄だと人々に信じさせることに成功してきた↓

アインシュタインは、「学校教育を受けて好奇心が潰されないほうが奇跡だ」と言い、当時の学校教育を批判していましたが、いまだに、学校教育の原型は変わっていません(中略)日本の子供たちは、文部科学省と受験産業の利権の絡みの犠牲者のような気がします(中略)答えを正しく記憶し、先生や上司の一言一言、言う通りに行動し、物事をこなすことができる人間(中略)どれだけ記憶したか、どれだけ同じような問題を解いて解き方のパターンを覚えたか(中略)現代社会では、それは機械でありコンピュータです(中略)現代はインターネットに全て解答があり、すぐ検索できます。アインシュタインは「調べれば出てくることは記憶する必要はない」と言いました(中略)問題解決に向かって思考及び行動ができることが大切

隠されてきた現実の世界(逆ハンデ戦)をあまり知らない人も多いと思うが(別室で行われるため)、引用者である私は小学校入学時から、自分が優生保護法の対象であることを執拗に聞かされてきた(貴重な時間を奪われ続け、自律神経を乱され続けた)。これ以上貴重な時間を奪われたくはないとの思いから、私は18歳でパイプカットの手術に行った。10代の頃は、法律事務所を頻繁に訪れては、優生保護法に対する受け答え、世界的な対策の特訓を受けた(無料で親身になってご教授くださった)。当時、40~30年前の現実の世界はこんな感じだった 「放射線被曝の害を隠しながら、どうやって優生保護法を施行するのか?───引用者」。「原発は絶対に壊れないから、人々には被曝の害を隠しながら優生保護法を実施する───教員・医師」。2011年3月。福島原発事故と同時に、30年前、40年前の現実を知る人々に対する脅しが始まった。ちなみに、私は現実社会を憂慮して一言どころか一語も不満や文句を口にしていないにもかかわらず、先手を打って私に対する脅しが始まった。

みなさんを安心させるために付け加えておくと、パイプカット手術には21歳未満の場合、配偶者のサインと証明のための保険証が必要だということで、私は手術を断念し、彼らのその言いぐさに呆然とした。コロナワクチンの接種をしつこく勧められた人たちと、パイプカット手術をしつこく勧められた人の気持ちは似ていると思う。しかしながら引用者である私は、優生保護法という制度のおかげで、精査する習慣を早くに身につけることができたと思うし、感謝している。おそらく、幼児期から優生保護法の対象の子どもたち(脳の可塑性を発達させることができた子どもたち)も、このように感じているのではないだろうか。この過酷で理不尽な制度は、人生のスパイス(修行)のようだ。

緑内障については、視野が徐々に欠けていく病気なので自分では気づきにくい(中略)大人になってから失明するのは、かなり不自由です。先天性や子どものころに視力を失った場合は、視力を補うように聴覚が発達したり、嗅覚が発達したり、指先の感覚が非常に繊細になったりと、他の感覚が鋭敏になることで独自の感覚機能を身につけられることが多いです。それに対して高齢になって失明した場合は、見えなくなったからといって、急激に他の感覚が研ぎ澄まされるわけではありません

【トップ5%とビリ5%に、凄いやつがいる。】世の中に出たら、どこの世界でも、面白いやつは、トップの5%と、どん尻の5%です↓



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?