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一つのカテゴリーから別のカテゴリーへと自由に動ける能力は、『抽象的な思考』の大きな特徴

SASではこう言われるそうだ。「入隊が決まってから割とすぐに、私たち合格者の何人かにRSM(連隊最先任上級曹長)がこう言ったのを覚えているよ。 “成功の秘密を教えてやろう。 訓練で意味のないことをするときには、それが重要なものであるかのようにやれ。そうすれば実戦で本当はものすごく重要なときでも、何の意味もないかのように戦えるからな” ってね。 彼は正しい。 これはSAS連隊のメンタリティであり、実際、あらゆる勝者のメンタリティだ」哲学ツアーはこれで終わりだ。本書も単なるハウツー本としてだけではなく、すべてを包括する人生の哲学書として世に出したい。この言葉を胸に、私とアンディは人生の哲学とは何なのかを探し求める旅に出た。よいサイコパスのいまと昔、そして道徳的および精神的な面での生き方の根本にあるものは一体何なのだろうか?(中略)不思議なもので、サイコパスという人格が、進化のどのへんで始まったのか、たしかなことは誰にもわかっていない。それに実際、長い時間のなかでどうやって淘汰されずに残ってきたのかもわからない。だが、これについての学説はたくさんある。私としては、嫌われる能力、自分の身を危険にさらす能力、顔色一つ変えずに他人の意見にクソッタレと言える能力と、おそらく関係している(中略)純粋に平均の法則で考えると、サイコパスの遺伝子は少しづつ増えていく(中略)スヌーカーで六度の世界チャンピオンに輝いたスティーブ・デイヴィスは、偉大なプレーヤーになる秘訣を聞かれて、こう答えている。「ここぞという一突きを、どうでもいい一突きのようにプレーすることだ」

訓練で意味のないことをするときには、それが重要なものであるかのようにやれ

ビリヤードの球の突き方、流木で小屋を作る方法、微分方程式の解き方を生まれたときから知っている人はいない。こうしたスキルは、例外なく練習と経験を通して習得される

ここぞという一突きを、どうでもいい一突きのようにプレーすること

私もビリヤードの例えから入った。主張の要点は、経済学は本来は万人のための理論

「成功の秘訣は、とんでもないことが起きても、それがなんでもないことのようにプレイできることだ」

ビリヤードのいくつかの種目では、狙う球をどこに沈めるかあらかじめコールしてからショットしなければならない(たとえば「3番をコーナーポケットに」)。手本を見せる時も同様で、意図をはっきりさせ、学ぶ側が何を見て探すべきかを知らせる準備に時間をかける

ポリマスは一つの分野で得た専門知識を全く新しい分野に繰り返し応用していた。それはつまり、彼らが常に新しい技術を学んでいることを意味する

修羅場のさなかでも感情的な反応をどれだけコントロールできるかは、その人の成功の度合いに、そして人生に対する満足度にもかかわってくる(中略)感情のコントロールが上手な人は不得手な人に比べ、総じて非常に高い収入を得ていたのだ。ビリヤードのスヌーカーの元世界王者のスティーブ・デーヴィスはかつてこんな発言をしている。「成功の秘訣は、とんでもないことが起きても、それがなんでもないことのようにプレイできることだ」

映画『ハスラー』のポール・ニューマンを気取って、かなり上達した

映画のなかの詐欺師は、確かに悪党だが、チャーミングで、それなりに筋のとおった倫理観を持っているので、善良な人間をだましたりはしない(中略)映画『スティング』でポール・ニューマンが演じた人当たりのよさそうな詐欺師は、現実にはめったにお目にかかれない。

北アイルランドは狭い国土のなかに都市や町が詰まっている(中略)カトリック系の家とプロテスタント系の家が背中あわせに並ぶところもめずらしくない。どの家も裏庭に大きな鉄格子をたてているのは、お隣から石や火炎瓶を投げ込まれるのを防ぐため(中略)カトリックとプロテスタントの、摩擦を未然に防ぐのはロイヤル・アルスター警察隊 (RUC)の役目なのだが、隊員のほとんどはプロテスタントなので何の役にも立たない。北アイルランドにイギリス軍が投入されたのも、中立の立場で事態収拾にあたるためだったが、あいにくイングランドは圧倒的にプロテスタントの国(中略)北アイルランド問題の最大の謎は、イギリス政府がそのことを理解するのになぜ時間がかかったのかということ(中略)〔IRAは〕アイルランド人が銃撃されたら、イングランド兵に発砲すると宣言した。するとプロテスタント系のアルスター義勇軍───過激な民兵組織───が、IRAが発砲したら報復としてカトリック教徒を銃撃すると言いだした。当時の〈タイムズ〉は、ベルファスト市民のこんな言葉を載せている。「この町で頭が混乱していないのは、事態をわかっていない者だけだ」。

原子力発電所の建設に抗議する人々が、その敷地へと続く線路に身を横たえることで、その建設を阻止しようとしている(中略)分別ある運転士は、列車を止めざるを得なくなる(中略)鉄道会社はそれに対抗して、運転士に、列車がきわめてゆっくりと進むようスロットルレバーを絞り、それから列車の外へと飛び出て列車の横を歩けと命じる。抗議する人々はレール上から急いで逃げるしかない(中略)しかし、その次には、抗議する人々が線路に自らを手錠で拘束することになるだろう。そして、運転士は〔万が一でも引いてはいけないと考え〕思い切ってその列車から離れることができなくなる。 しかし、抗議する人々は、運転士が列車を止めるのに十分な時間的ゆとりがある時点で、線路上にいる自分たちの姿を見つけ〔そして列車を止めることになる〕だろうと確信しているに違いないのである。すると今度は、会社側が、次の列車に近視の運転士を差しむけることになる(中略)北アイルランドや中東における異宗派間の殺戮を動機づけているのは、おそらく、こうした不幸なロジックでなのである

ゼネラリストは異なる分野を統合したり、ある分野の技術を別の分野に応用したりする(中略)さらに別のタイプの開発者も見つけ、「ポリマス(博識家)」と名づけた。少なくとも一つの分野で深い知識を持っているが、同時にレンジも広い人材だ(中略)ポリマスは一つの分野で得た専門知識を全く新しい分野に繰り返し応用していた。それはつまり、彼らが常に新しい技術を学んでいることを意味する(中略)どれだけの幅(レンジ)のアナロジーを使えるか(中略)クリエイターの活動は「外側から見ると、さまざまなものを寄せ集めたように見えるかもしれない」。だが、クリエイターは多様なものを進行中の事業の一つに「配置する」ことができる(中略)一つのカテゴリーから別のカテゴリーへと自由に動ける能力は、『抽象的な思考』の大きな特徴

体内で処理できる範囲を大幅に越えた放射線を受ければ、そのぶん活性酸素の量も増え、細胞が破壊され

体内で処理できる範囲を大幅に越えた放射線を受ければ、そのぶん活性酸素の量も増え、細胞が破壊(中略)一個の細胞に放射線を狙い撃ちできるマイクロビームを使った実験では、約100万個の密集した細胞集団のうち、わずか一個の細胞にのみ放射線を当てました。その一個の細胞から、隣り合っている細胞にDNAの損傷や染色体異常が次々と起こり、アポトーシス(細胞の自殺)が起こっていきました。これが、「もらい泣き現象」───藤田紘一郎教授(著書名失念)

医学教育の「隠れたカリキュラム」を受けることによって、その傾向はあきらかに悪化する

新入生を研究した学者チームが、若い医学生たちは、なにか非論理的なことを見聞きしても、内部告発をする可能性が低いことを発見した。しかしさらに驚くべきなのは、三年間医学の勉強をし、論理のクラスをとった者は、さらに波風を立てなくなることだ(中略)勉強が終わるころには、九七パーセントが波風を立てなくなっている(中略)「我々がしなければ、別のところがやる」、「長い物には巻かれろ」、「踊りつづけなければいけない」ということなのだ(中略)(※懲役刑受けた現在講師となり活動する)サーノフが見たのは、増幅されていく見て見ぬふりだった。みな間違っているのを知っていても、目をそらしていれば、自分も他人も見なくてすむ(中略)医学生たち自身は、自分たちが保守的で従順な「良い子」である傾向が強く、いわれたことにはあまり逆らわないと答えている。そして医学教育の「隠れたカリキュラム」を受けることによって、その傾向はあきらかに悪化する(中略)「この間、サザンカリフォルニア大学で講義をしたときに訊いてみたんです。『この中で人を喜ばせようとする人はどのくらいいますか?』と。四分の三ぐらいの手が挙がりました。それから私は、『いまの教室の中での態度は、就職してからの職場での態度と同じです。私は人を喜ばせようとしていました。あなた方もいまAを取るためにしていることを、将来上司のためにすることになるでしょう』と話しました」(※サーノフから医学生に対しての皮肉)。※引用者加筆.

ローン(借金)があると冷静な判断ができない。1:05:04〜↓

道のりは険しい。問題のひとつが貧困だ。なにしろ、いまでは宇宙からも貧困が見えるのだから。

解決策が見つからないことが問題なのではない。今最も深刻な問題は、誰かが解決策を見つけても、それを人々に受け入れさせることができない、説得できないということにある

どうして日本の国民はもっと声を上げないのか(中略)原発事故は「しかたがある」問題なのだ。「しかたがある」ことを「しかたがない」と受け止めてはいけないだろう

感情を揺さぶるイメージがようやく公の舞台に出てくるころには、もう行動を起こしても手遅れなことが多い(中略)危機の規模が大きすぎて、関心どころか無関心を生んでいるのなら。人間の問題に対するわたしたちの考え方やとりくみ方を、変えてみるのも手だ。

私たちは、3・11から今なお続く放射能汚染の処理問題や損害賠償などへの対応を見るにつけ、企業と為政者による統治の限界を感じている。

精神は心の土台です。 精神を司る細胞は脳のグリア細胞(現在は再生しない細胞と言われています)。 放射性物質は脳内のグリア細胞を破壊します↓

日本の赤字は、福島原発の惨事によって引き起こされた(中略)もしかすると、われわれは最終的に、日本は本当に特別な国だという考えを受け容れてよいのかもしれないという気がする


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