SASではこう言われるそうだ。「入隊が決まってから割とすぐに、私たち合格者の何人かにRSM(連隊最先任上級曹長)がこう言ったのを覚えているよ。 “成功の秘密を教えてやろう。 訓練で意味のないことをするときには、それが重要なものであるかのようにやれ。そうすれば実戦で本当はものすごく重要なときでも、何の意味もないかのように戦えるからな” ってね。 彼は正しい。 これはSAS連隊のメンタリティであり、実際、あらゆる勝者のメンタリティだ」哲学ツアーはこれで終わりだ。本書も単なるハウツー本としてだけではなく、すべてを包括する人生の哲学書として世に出したい。この言葉を胸に、私とアンディは人生の哲学とは何なのかを探し求める旅に出た。よいサイコパスのいまと昔、そして道徳的および精神的な面での生き方の根本にあるものは一体何なのだろうか?(中略)不思議なもので、サイコパスという人格が、進化のどのへんで始まったのか、たしかなことは誰にもわかっていない。それに実際、長い時間のなかでどうやって淘汰されずに残ってきたのかもわからない。だが、これについての学説はたくさんある。私としては、嫌われる能力、自分の身を危険にさらす能力、顔色一つ変えずに他人の意見にクソッタレと言える能力と、おそらく関係している(中略)純粋に平均の法則で考えると、サイコパスの遺伝子は少しづつ増えていく(中略)スヌーカーで六度の世界チャンピオンに輝いたスティーブ・デイヴィスは、偉大なプレーヤーになる秘訣を聞かれて、こう答えている。「ここぞという一突きを、どうでもいい一突きのようにプレーすることだ」