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肝臓や脂肪組織に十分なビタミンDを貯蔵する必要があります。それにはおよそ3ヶ月かかります。

ぎっくり腰になるというケースがありますが、それには筋肉にたまった乳酸やマグネシウム不足も関係

ビタミンDが適切な範囲にあれば、マグネシウムの吸収が良くなる(中略)太陽を避けてばかりいると、ビタミンD欠乏症のほかにも問題が出てくる。そのひとつが、血中コレステロール値が高くなりすぎる高コレステロール血症だ。近年話題になることが多い病気だが、太陽光線が治療に役立つことはあまり知られていない。コレステロールはステロイドホルモンの前駆物質であり、分子構造がビタミンDやコルチゾン、性ホルモンに似ている。このコレステロール値が高すぎると動脈硬化になり、高血圧、血栓症を招きやすい。しかし、太陽光線に含まれる紫外線はコレステロールを分解してくれる。ビタミンDの前駆物質である7- デヒドコレステロールとコレステロールは、どちらもスクアレンという物質に由来しているのだが、皮膚のなかのスクアレンは太陽光線を浴びるとビタミンDになり、そうでないとコレステロールになることがわかっている。そのため日照の少ない高緯度地帯ではコレステロール値が高い人が多い。またコレステロール値は季節変動があって、冬になると上昇する(中略)血圧を下げる効果があるのはUVBだけで、UVAは関与していないことがわかった。つまりUVBブロックの日焼け止めを塗ると、たしかに日焼けは防げるが、ビタミンDの生成も阻害される(中略)高血圧は脳卒中、心臓病、がんなどにつながるため油断は禁物(中略)メラニン色素をたくさん含む皮膚は紫外線の吸収率が低いため、ビタミンDの生成が頭打ちになる。太陽光線をいくら浴びてもビタミンD過剰症にならないのはそのためだ(中略)太陽光線は、有毒物質の体外排出もうながしてくれる(中略)雲にさえぎられて日ざしが弱いときは、紫外線も少ないと思いがちだが実際はそうではない。しかしうす暗くなるほど雲が厚いと、紫外線は三〇パーセントほど減少する。地面に反射する「照りかえし」の紫外線も忘れてはいけない。新雪は紫外線の八五パーセント、古い雪でも五〇パーセントを反射する。乾いた白い砂は一七パーセント、湿った砂は九パーセント(中略)定期的な運動は血糖値を下げるが、実は太陽光線にも同じ効果がある。健康な人ではさほど変化はないが、血糖値の上昇をおさえるためにインスリンを使用している糖尿病患者では顕著だ。運動をするか、太陽光線を浴びることで、インスリン投与量を大幅に減らすことができる(中略)日光浴に最適な気温は摂氏一八度ほどである。これぐらいの涼しい気温で太陽光線を浴びると、代謝が促進され、免疫システムが強くなり、自然治癒力が高まる(中略)秋から冬にかけての日光浴は、風が直接当たらないように囲いのなかで行ったほうがいい。季節を問わず、体表近くに空気の動きをつくらないことが日光浴の大原則

(※卵のコレステロールは)コエンザイムQ10の材料でもあるために、コレステロールが低すぎると疲れやすくなります。最後に、コレステロールはさまざまなホルモンの原料となっています(※性ホルモンも)(中略)老化は体内に一定量の性ホルモンがないことで進みます。つまり、コレステロール不足は老化にも直結している(中略)コレステロールの多くは肝臓で合成されています。コレステロールのうち、食べ物由来のものは全体の約20%に過ぎず、あと80%は肝臓で合成されるのです。肝臓は私たちが生きていくために必要なたんぱく質をつくってくれている大切な臓器 ※引用者加筆.

皮膚でビタミンDを作るにはコレステロールが必要だということは知られていません(中略)コレステロールをできるだけ低くしている人が太陽光を浴びたとしても、ビタミンDが十分に合成されるかは疑問

「ポリフェノール×日光×運動」でミトコンドリアを強化

食べ物からは、一日に必要なビタミンD量のせいぜい5%程度しか補えません

簡単な目安として、ビタミンDを生成するのに最も適した時間は、影の長さが自分の身長より短いとき(中略)日焼け止めは日焼けを防ぐだけでなく、ビタミンDの生成に必要な紫外線の吸収も妨げる(中略)ビタミンDの自然生成には標高も影響する。標高が高くなればなるほど日差しが強くなるから、じつはビーチに寝そべっているより山頂にいるほうが、ビタミンDの生成量は多い(中略)歳をとると皮膚が薄くなって代謝が低下するため、体内で十分な量のビタミンDを生成するのがとても難しくなる(中略)減塩よりもビタミンDを補給するほうが、血圧を下げる(中略)ビタミンDが膵臓のインスリン生成能力を高める(中略)ビタミンDは強力な免疫調節物質(中略)ビタミンDにアルツハイマー病の原因とされる脳内プラークを取り除く働き(中略)ビタミンDには腸からのカルシウム吸収を促進する働き(中略)女性では、低いビタミンD濃度が子宮筋腫(良性だが痛みを伴うことの多い子宮の筋腫)の発症リスク(中略)ビタミンDは「ホルモン」(中略)日光に当たることで必要量のすべてを得ることもできる(中略)ビタミンD3はカルシウムとの相互作用で骨を強くし、歯の健康を保つことがわかっている。またビタミD3に、重篤な症状や疾患を予防、軽減する(中略)ビタミンDに結腸がんのリスクを大幅に低減する効果(中略)がんの発生率を下げるという事実(中略)ビタミンDはがんと診断されるリスクを下げるだけでなく、がん患者の生存率も高める(中略)ビタミンD3が化学療法と放射線治療法の効果を高める(中略)ビタミンDにがんを抑制する効果

対処する「賢さ」を担うのは脳だけではない、身体も賢さの一端を担っている(中略)どう対処すべきか、といった情報は、実は身体にも記憶されている。身体の構造それ自体が記憶なのだ。だからすべての情報が脳に記憶されているわけではない(中略)情報のかなりの部分がそこに記憶されている。

ビッグウェーブ・サーファーであるレイアード・ハミルトンは、著書『自然の力(Force of Nature)』で、思考は「あなたの身体の邪魔をする」と、いみじくも述べている。

光は治癒を早めるばかりでなく、痛みを緩和し、睡眠を改善する。また、ビタミンDのレベルを改善させるので、がんのリスクをある程度低下させる。今日では、窓のそばの直射日光が差し込むベッドを割り当てられた患者は幸運だ。

体脂肪の多い人(太っている人)は、少ない人と同じように日光浴をしても、ビタミンDは脂溶性のため、同じ量のビタミンDが生成されても、脂肪細胞中に蓄えられてしまうので、血中濃度が上がりにくくなります。さらに、加齢が進むと皮膚でのビタミンDを生成する能力は低下します。ですから、高齢者はより充分に「日光浴」を行う必要があります(中略)ビタミンDはビタミンというよりは、紫外線B波(UVB)が皮膚に当たることで、合成されるホルモンのような物質(中略)加齢によって、経口ビタミンDの吸収に変化はありませんが、皮膚での合成は低下します(中略)血圧上昇の原因となる腎臓で作られるホルモン「レニン」の分泌上昇を、ビタミンDが抑制します(中略)食事からビタミンDを摂取することは不可能(中略)ビタミンDは通常、脂肪や肝臓に備蓄され、血液中に放出(中略)ビタミンDは、日光に含まれる紫外線、特に紫外線B波(UVB:280〜320ナノメートルの波長域の目に見えない光)に暴露する(当たる)ことで、皮膚で合成(中略)免疫全体をコントロールする「免疫調整ホルモン」としての機能(中略)色がもともと濃い人、すでに日焼けして黒くなっている人は、黒くなったメラニン色素がUVBを吸収するので、ビタミンDが生成されにくくなります。

肌の黒い人が北半球の高緯度地域に暮らしてビタミンD欠乏症になる

つねに日焼けし、皮下でビタミンDをたっぷり作っているサーファー(中略)免疫を担う細胞には、ビタミンDの受容体があり、ビタミンDと結合(中略)皮膚露出面積が増えて暴露時間が長くなるほど、同じUVB量を浴びても皮下で生成されるビタミンD量は増えます(中略)顔面と手の甲に加えて、両腕と膝から下を露出すると皮膚の表面積は2倍の1200㎠となり、半分の時間で必要なビタミンDが得られる(中略)神経細胞を支持している「グリア細胞」にもビタミンDの受容体があり、脳でもビタミンDが重要な働きをしている(中略)ビタミンDの血中濃度を目標値で安定させるためには、肝臓や脂肪組織に十分なビタミンDを貯蔵する必要があります。それにはおよそ3ヶ月かかります(中略)腎臓はビタミンDを活性化(中略)ビタミンDの摂取を増やすことが糖尿病の予防ビタミンDの摂取を増やすことが糖尿病の予防(中略)UVBはガラスを通さないので、皮下でビタミンDを作るには屋外でUVBを浴びる必要があります(中略)北海道、北方領土では11月から翌2月までの4ヶ月間はUVBが減ってしまい、皮下でのビタミンDの合成がほとんどできません(中略)骨は破骨細胞による分解と吸収、骨芽細胞による合成を繰り返す新陳代謝をつねに行っています。これを「リモデリング」と呼び、1年で全体の20〜30%が新しい骨に入れ替わっています(中略)ビタミンDによって死亡率の高い大腸がんや肺がんなどのリスクを減(中略)ベジタリアンの食生活では、ビタミンDは欠乏しやすい(中略)「がん」などにビタミンDが関与する(中略)免疫システムの乱れにより、炎症などが継続して起こります。自己免疫疾患の詳しい原因は不明ですが、そのバックグラウンドにも、免疫システムを正常化するビタミンDの不足がある(中略)紫外線が強い正午前後に外で日を浴びて、ビタミンDを十分に作ること(中略)ビタミンD をサプリメントで大量に摂るとき(中略)細胞核でビタミンAとビタミンDを受け取る受容体は共有されており、ビタミンDばかりを摂るとビタミンAが認識されにくくなる

「シナプス」を強化するビタミンDが非常に重要です。脳のシナプスの活動が鈍れば思考や記憶が低下する

ビタミンDはセロトニンやオキシトシンを作る遺伝子など、気分と感情を制御する1万個の遺伝子の発現に関与(中略)ビタミンDは血液脳関門を通過してニューロンに到達し、炎症を抑える

太陽がさんさんと輝く気候でメラニンが足りないと、健康な子孫を残すために必要な葉酸(※ビタミンB群の一種)が体内で減少する(中略)紫外線は皮膚に存在するビタミンDの前駆体(7-デヒドロコレステロール)の分子を切断し、プレビタミンD3ができる。プレビタミンD3はすぐに体温で変化してビタミンDとなる。このビタミンDの分子はさらに肝臓と腎臓を通過して活性型ビタミンDに変化(中略)ネコもイヌも皮膚から体毛に7-デヒドロコレステロールを含む皮脂を分泌していて、日光を浴びると、このコレステロール化合物がビタミンDになる。だが、それを体内に取り込むには口を使うしかない。つまり、ペットの毛繕いはビタミンDを摂取するためでもあるのだ。こんな一見回りくどいやり方をする動物が哺乳類にいるのは、皮膚が毛皮で覆われていて日光が届かないせいだと考えられている。※引用者加筆.

午後2時以降は、日傘、長袖の服、帽子などで有害な日光から身を守り、できるだけ日光に当たらないようにする。運転時には手袋、帽子、アームカバーを着用する。日焼け止め薬に対する知識のない人々が足裏などの皮膚がんを患っているようです。


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