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リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!【感想】


2020年1月31日〜2月9日まで品川プリンスホテル ステラボールで上演されていた『リアルファイティング「はじめの一歩」The Glorious Stage!!』の感想です。ネタバレありなのでお気をつけください。

原作も読んだことがなくて、アニメも見たことない。多分絵のタッチで"古い漫画"っていうイメージがあって、実際漫画の方は2019年で連載30周年という長寿作品ですよ。多分舞台にならなかったら、推しが出てなかったら触れることのなかった作品だと思うんだけど、でも今アニメ2期見始めちゃったくらい面白くて、かっこいい作品なのです。世代を超えて愛される理由がわかる。

って書いてると舞台じゃなくて、アニメの感想書きはじめちゃいそうなので、先に進みますw原作は未読なので、舞台とアニメに限った知識で書くのはご了承くださいな。



■ストーリー


作品としてのストーリー公式さんに任せるとして舞台の内容は原作でいうと30巻、アニメでいうと1期の75話(1期は全76話だけど76話は鷹村さんのお話)まで。


主人公の一歩がボクシングをはじめてから、日本フェザー級でチャンピョンになるまでをギュギュっとまとめているので、やっていない試合もあるし、人形で試合のマネをしたり、会話の中で完結したりと駆け足ではある。

でも予習しないで行った初見の公演では全く物語の進行に違和感はないし、わかりやすいし、テンポもよく進んで行った印象。アニメを見た後は、この「試合も見たかった。このやりとり見たかったー!」ってなるんだけど(笑)

今Wiki見てきたら、本当なら59試合あったみたいw劇中でも「全試合やったら云々」っていう弄りがあるんだけど、59試合とか何時間かかるのよっていうか、死んじゃうw


劇中でやらなかった試合も、キャラ同士の交流とかもすごいいいシーンがあるので、アニメ原作まだ見てない方はぜひ。

■舞台セット/音楽


今までステラボールは行ったことがなくて、ただ「席によっては人権が無い」って聞いていたからもうずーっとビクビクしてた(笑)

公式から座席の配置が公開されても詳細が分からなくて、森川ジョージ先生が会場の写真あげるまで本当にドキドキしてたな…。


舞台セットはリング状のセットが前にでていて、本来であれば舞台の部分?も結構前の方にセットが組んであるので、すごく見やすかった。ただ、リングに向かって左右にあったAブロックBブロック後方だとちょっと怪しいのかな。

ただ、通常通りの座席配置だったら本当に人権がない席増えるので、今回の座席配置は本当にありがたかった。

あと、このセットでよかったな〜って思ったのは、センターブロックからは見ることができない表情が見えるところ。千秋楽以外の3公演はセンターのCブロック、千秋楽は下手側のBブロックから観てたんだけど、すごく新鮮でまた別の楽しみ方ができて、面白かったんだよね〜。

もちろんセンターからじゃなくて、左右からも見られること前提で立ち位置とかも考えられてるんだろうけど、見えてなかった表情が見えるお得感…!

あとは、別に筋肉好きってわけじゃないのを前提として置いておくんだけど…やっぱ、Cブロがセンターだからそこの優先順位が高いのは当たり前で、AブロBブロだと、ここで背中か…!みたいなシーンもあるんだけど、そういうところは筋肉楽しんでました。もともと筋肉すごい人たちもたくさんいたけど、キャラに寄せた肉体づくりをされていたりとかもあって、人それぞれ筋肉の付き方が違うのが面白かったw

そして、リングのところは回転するようになってまして…。OPからEDまでちょいちょい回るんだけど、カーテンコールの時にみんながリングに並んでぐるぐる回るんですよ。

ジョーカーゲームの舞台でイケメン回転寿司なるものを知った私には、"筋肉回転寿司"というキーワードが脳内に降ってきて笑えてきてしまって仕方がなかった。

音楽は和田俊輔さんということでめちゃくちゃ楽しみにしてたんだけど、今回もめちゃくちゃ和田節が効いてて、「和田さん〜!いつもかっこいい曲をありがとう〜!」っていう安心感と、各シーンに曲が加わってさらなる高揚感を生むのがすごいよね…。

■キャラクター


ここまでですでに長いんだけど、一部のキャラについても書かせてください。自分の覚書なので!


・宮田くん(滝澤諒くん)
我が推し演じる宮田くん。舞台だと一歩に対する焦り、苛立ち、悔しさみたいな、クールなんだけど比較的ネガティブな感情は結構露わになる印象。でも一歩がスポーツショップでシューズ選ぶシーンでインファイター用のシューズ選んであげたり、その後にジュース飲み切ったあとにも話してあげてたりと、人情味が強い。つまるところ、クールってなだけで冷たい人ってわけじゃ無いんだよね。

アニメ進めていくと、青木さんのお世話したり、鷹村さんのお目付役やってたりもするし。今回30巻分をまとめてるから、宮田くんのシーン少なくなっちゃうからね…。もっと人間味のある子なのです…。武者修行のタイ滞在中にパヤオとチャナという兄弟のエピソードがあるんだけど、良いエピソードなので見て欲しいです。

宮田くんはスピードとカウンターが特徴で、フットワークの軽さがアニメでも描かれてると思うんだけど、舞台でもそれうまいこと表現する滝澤諒という男…。もともとダンスが得意だし、軽やかなステップを踏む方なので、宮田くんのステップを表現するのに適役すぎるだろ!最高か!と初見で感じた思い出。

ミニシアター通信さんのゲネプロ映像にOPのダンスが結構入っているので是非見て欲しい…!


OPもめちゃくちゃかっこよくて、そこだけでもいいからフルで配信して欲しい…。

このOPの肩を入れる振りが好きで好きでたまらないのです。めっちゃ好き。軽やかなのに力強いダンス、良きです。

そして育て上げた筋肉ね。もともと諒くんは身体鍛えてるので、筋肉はあった。でも2019年夏頃からさらに筋肉が育ってて、ファンはざわついてたわけですけども…wハイシュパンチで一回上裸になったことがあって、その時もざわついていた。

しかし、それ以降、稽古が始まって他のキャストさんが筋肉の写真をあげる中で、諒くんの写真は公開されることなく迎えた本番。「えげつねぇー!」と思ったのが最初の感想です。上半身の筋肉がとにかくすごくてびっくり。

ご本人、稽古期間中〜本番終わるまで度々「疲れた」って言っていたし、千秋楽のカテコでもキツかったって言ってて、宮田くんというキャラの役作りや本人の元からのストイックな性格もあってよほどしんどかったんだろうな。


そんな風に作り上げられた宮田くんは本当にカッコ良かったし、身と精神を削って闘う宮田くんをはじめとするボクサーさんたちの姿を垣間見た気がする。


・一歩(後藤恭路くん)

鷹村さんに出会ってからTシャツとジャージのシーンがあるんだけど、まだボクサーとしての練習も、筋トレすらしていないのに、もうすでに鍛え抜かれた筋肉がTシャツ着ててもわかっちゃってちょっと笑った。

キャストさんたちもみんな口を揃えて言ってるけど、真っ直ぐに真剣なところも、ド天然で抜けてるところも恭路くんは一歩そのまんまでね…。作品に対する憧れだったり、尊敬だったりすごく純粋な感じもあって、本当にすごいよね…。


この”きょっぽ”に嫉妬する諒くんもまんま宮田くんで好きなんです。

諒くんがはじめの一歩の振り返りブログで恭路くんに「俺の宮田一郎はお前が作ってくれたから。」って打ち上げで伝えたって書いてたけど、本当にそうなんだろうな〜って感じる。


・千堂さん(松田凌くん)
舞台見た後にアニメみて、「めっちゃキャラ通りだったじゃん!」ってなったのは松田凌くんの千堂だった。そんでもって、初見の公演の後にアフトがあって、松田凌くんが出てたんだけど、千堂とのギャップがすごくって、ご本人こんなに優しそうな人なのにあの気迫が出るのか!?っていう衝撃ね。めちゃくちゃかっこよかったです。

最後のフェザー級タイトルマッチは一歩と千堂さん気迫と熱量がすごすぎて、終わったとの千堂さんの姿を見て泣きそうになった。

あと、千秋楽のカーテンコールで一歩に近づいて「またリングで会おうや」って言ってる流れあったんだけど、あれアニメで本当にあるセリフなんだよね。これはアニメ見て知ったからすごい時差でヤられたー!って思った。あれ?本編でなかったよね?

・鷹村さん(滝川広大くん)
そして、もう一人ご本人とキャラのギャップがすごい人。滝川広大くんの素が分からないんだけども、普段こんな笑顔の人があんなんい豪快な役やるんだっていうギャップが凄かったです。まんま鷹村さんだった。ニコ生で配信された公演後のアフトでアニメで鷹村さんを演じている小山力也さんに下ネタを振られて、タジタジになってるのがすごいギャップだったね〜あのド下ネタを若手俳優に振るのがすごいけども…w

そして、諒くんも"この顔でこの身体"な人だけど、滝川広大くんもそのタイプ…w

千秋楽の時、舞台の最初に明るくなる時にバチッと目が合ってしまっ(た気がし)て、あの鋭い目でみられるとドキっとしちゃうよね…。それでEDの回転してお手振りの時には笑顔でお手振りしてもらって、鷹村さんと広大くんをたっぷり味わってしまった気がする(ごめんなさい、ありがとう)。

ギャップでいうと岡本悠紀さんもまんま間柴で、岡本さんの面影がなくてびっくり。逆に塩さんの青木はハマり役だったよね。そして竹内健史さん演じる、宮田パパは宮田パパだった。稽古期間中から #今日の一郎 タグでお写真アップしてくれて本当にありがとうございました🙏

■まとめ


今回もたっぷり書いてしまったけど、真っ先に言いたいのは「円盤化してくれ!」ですよね。多分観た人みんなそう思っているはず。メディア化されないってわかってるからこそ、いつも以上に見逃さないように観てたけど、でも目が足りないから…。バクステの練習風景とかも観たかったな…。

きっと連載30周年記念もあっての大型プロジェクトだから是非とも…!円盤化が難しいなら配信でも…!

キャストの皆さんがあの舞台の瞬間のために、役作り、身体作りをしていて、それってきっとボクシングの試合も一緒で。勝利を手にするために練習重ねて、身も精神も削って作り上げたあの結晶を是非とも映像として残して欲しいなぁと思う。

舞台はじめの一歩は本当に俳優さんたちってすごいなぁって痛感した作品でした。アニメも面白いから是非〜!

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