見出し画像

#168 雨後のタケノコプロジェクト

今回の記事では、ちょっと変わったテーマ「雨後のタケノコプロジェクト」についてお話ししていきたいと思います。このテーマは、「雨後のたけのこ」という言葉からインスパイアされました。雨が降ったあとに筍が次々に出てくることから、似たような物事が次々と現れることのメタファーとして使ってみました。
#雨後の筍

日々、様々な場所で飲食業態が模倣され、そしてすぐに消えていく様子に注目してみたいと思います。これは、飲食業におけるブームのパターンを探るもので、最近ではタピオカブーム、その前には食パンブームなどが挙げられます。これらのブームは、「雨後のたけのこ」のように次々と生まれては消え、新たなトレンドが現れるサイクルを繰り返しています。時代は変われど、どうやらこのサイクルは不変のようです。
#最近タピオカみてないな

しかしながら、この一過性のブームが繰り返される過程で、新たなアンチテーゼが生まれています。成熟とともに、食のブームはどんどん分散していく傾向にあります。これは熱力学のエントロピー(乱雑さ)と似ており、食の世界でも同様の法則が働いていることを示唆しています。
#食の世界の法則

食のブームの奇妙な模倣


飲食業界は、常に新しいトレンドを求めて変化し続けています。しかし、この変化はしばしば奇妙な模倣として現れます。たとえば、タピオカブームが巻き起こった際、無数のタピオカ専門店が次々と登場しました。これらの店は、同じようなメニューやデザインを提供し、まるでクローンのようでした。食パンブームも同様で、各地で食パン専門店が続々とオープンしました。何百もの種類の食パンが市場に登場し、競争が激化しました。この模倣競争により、消費者は多くの選択肢を持つ一方で、ブームは飽和状態に達し、持続性を欠いていました。
#諸行無常

ブームの生まれと消滅


食のブームは、まずは新しさと斬新さに魅了される消費者に支えられて生まれます。たとえば、タピオカブームでは、独特の飲みごたえとタピオカの食感が注目されました。また、食パンブームでは、ふんわりとした食感と香りが人気を集めました。しかし、これらのブームは短命で、飽和状態に陥りやすい特徴を持っています。ブームのピーク時には、市場は競争で飽和し、多くのプレイヤーが淘汰されます。その結果、ブームは急速に消滅し、消費者の興味は新たなトレンドに移ります。
#人の心はうつろいやすい

アンチテーゼの出現


一過性のブームに対抗するために、アンチテーゼが生まれることはよくあります。例えば、タピオカブームに対抗して、健康志向の人々に向けたヘルシーなドリンクが登場したり。同様に、食パンブームに対抗するため、シンプルで素材にこだわったパンが登場したりします。アンチテーゼはブームの裏側に隠れた美味しさや質を追求し、一時的なトレンドに流されることなく、持続可能な需要を築いていきます。これにより、食の世界は多様性と選択肢の豊富さを保つことができます。
#時代に流されない

熱力学のエントロピーとの共通点


食のブームと熱力学のエントロピーには、奇妙な共通点が見られます。両者とも、初めは秩序だったものが次第に乱雑さを増し、多様性が生まれるプロセスを示しています。ブームは新しいアイディアやトレンドの発展を促し、食の世界を常に新鮮で興味深いものに保ちます。
#エントロピー

まとめ


食の世界は常に変化し、奇妙な模倣や繰り返しを通じて進化しています。ブームが生まれては消え、アンチテーゼが出現するこのサイクルは、食の多様性を豊かにし、消費者に新たな体験を提供します。だからこそ、食のブームを楽しむ一方で、アンチテーゼの魅力にも耳を傾け、食の変遷を楽しむことが大切です。食の世界は、常に新たな発見と冒険を提供し、僕たちの味覚と好奇心を刺激してくれます。次回のブームがどのように生まれるか、そして僕たちにどのような新しい体験をもたらすか、楽しみに待ちたいと思います。
#雨後のタケノコプロジェクト

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,601件

よろしければ、サポートお願いします。 自分のモチベーションアップのためと、今後のためにインプットに使わせて頂き、またアウトプットできればと。サポート頂いた方へはちゃんと返信させて頂きます。