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介護予防で意識したい数字と項目

健康長寿を達成するためには、要介護状態を未然に防止することが課題となっています。特に75歳以上では、主な要介護の要因はフレイル関連であり、フレイルの予防と悪化防止が最重要でとされてます。
では、事前にフレイルを予防するためにはどのような特徴を知っておきべきでしょうか?
本日は年代別にみた特徴について整理しました。


65歳未満の特徴と予防のポイント

今回紹介する
年齢階層別の要介護状態予防–主にフレイルに着目して−
では

年齢層別に閉眼片脚立位保持時間を測定した調査によると、10代33.0秒、20
代42.8秒、30代42.8秒、40代30.8秒、50代23.7秒、60代15.1秒、70代6.6秒、80代3.3秒であり、20歳代以後減少し、50歳代からは低下の割合が高かった(浦辺2020)。これらを踏まえると、65歳未満においては、レジスタンス運動とバランス訓練の両方を行うことが必要であると言える。

と報告されています。
つまり、65歳未満ではバランスの低下が見られるため、定期的に片脚立位の時間を測定することがフレイル予防につながります。

65~74歳の特徴と予防のポイント

この年代の特徴として

運動については、内閣府の調査によると、ほとんど毎日外出(散歩なども含む)する者が60~64歳では79.2%いるのに対して、65~69歳では62.5%、70~74歳では63.5%であり、年齢が高くなるにつれて外出頻度は低下していた(内閣府政策統括官2019)。令和元年国民健康・栄養調査報告でも、65~74歳における1日の歩数の平均値は5,730歩(男性5,980 歩、女性5,493歩)であり、50~59歳の7,256歩(男性7,752 歩、女性6,841歩)より顕著に減少している(厚生労働省2020)。

と報告されており、しっかりと1日の歩数を意識して過ごすことがポイントとなる年代です。

75歳以上の特徴と予防のポイント

この年代の特徴として

運動については、内閣府の調査によると、ほとんど毎日外出する者が70~74歳では63.5%であるが、75歳以上では52.7%に減少し、さらに80歳以上に限ると46.7%間で低下していた(内閣府政策統括官2019)。また、75歳以上における1日の歩数の平均値は3,961歩(男性4,489歩、女性3,525歩)であり、65~74歳の5,730歩(男性5,980 歩、女性5,493歩)より顕著に低下
している(厚生労働省2020)

とさらなる活動量の低下が見られます。
政府も1日6,000歩を目安に運動を推奨しています。

ウォーキングでフレイルを予防できるか?

ウォーキングでフレイルを予防するためには、しっかりと身体に負荷を加えて歩くことが大切です。
そのためには”ややきつい”を目安に早歩きをしましょう。
これにより、フレイルを予防することが可能となります。

フレイルに対するウォーキング効果と方法については過去のコラムを参考にされてください。

まとめ

ウォーキングの効果を得るためには、歩く速度が重要です。
無理なく早く歩くためにはコツが必要となり、しっかりと早歩きのコツをお伝えしていきましょう。
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