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国はどのくらい歩けといっているのか?

2023年に厚生労働省は『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』として新たに運動基準を発表しました。
その中で大切なのが、歩行は歩数だけでなく強度も必要と明記されたことです。
では、国はどのくらいの強度で歩くことを推奨しているのでしょうか?
本日はウォーキング療法士として知っておきたい国の基準について整理していきましょう。


どのくらいの歩行強度を推奨しているのか?

今回紹介する
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
では以下のように運動強度を推奨しています。

身体活動・運動に関する取組を進める上では、座りすぎを避け、今よりも少しでも 多く身体を動かすことが基本である。本ガイドでは、新たに座位行動という概念が取り入れ られているが、立位困難な者においても、じっとしている時間が長くなりすぎないように少 しでも身体を動かすことを推奨する。 本ガイドで示している推奨事項は、科学的根拠となる多くの学術論文や日本人の現状値等 を考慮して設定したものであるが、実際に取り組むにあたっては、個人差(健康状態、体力 レベルや身体機能等)を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組むことが必要で ある。

ここでポイントとなるのが歩数だけではなく歩行は3Mets以上の強度が必要であるという点です。

3Metsの歩行を具体的にすると

一般の方に3Mets以上の運動強度で歩きましょう、と話してもイメージはほぼできないと思います。
では、3Metsの歩行は具体的にどのくらいでしょうか?
国立健康・栄養研究所が発表している運動強度の基準は以下になっています。

つまり、時速4km以上の速度で歩かないと3Mets以上の運動強度となりません。
2022年のデータをもとに歩行速度を調査 /年代
によると時速4kmは散歩では難しく、しっかりとウォーキングとして取り組むことが必要であることが理解できます。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められる運動ですが、効果を得るためには強度が重要です。
効率よく、効果的な歩き方にはコツがあります。ウォーキング療法士としてしっかりと正しいウォーキングの知識をお伝えしていきましょう。
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療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

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