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歩行速度を上げて認知症予防

現在、認知症患者数は約602万人となっており、6人に1人程度が認知症有病者人であり、今後も増え続けると言われます。
認知症になったら・・・
と悩みを持っている人も多くいらっしゃいます。
ウォーキングを通して認知症の予防の可能性を伝えることは社会的にも重要です。
では、歩行と認知症はどの様な関係があるのでしょうか?
本日は認知症予防のために知っておきたい歩行の知識を整理してみました。

歩行速度の低下が認知症のリスクを向上!?

本日紹介する
第4章 認知症の予防 7.MCI、認知的フレイルの視点から
では、

認知的フレイルは、客観的認知機能低下と身体機能低下(歩行速度低下もしくは握力低下)の組み合わせとし、正常な者、認知機能低下のみ有する者、身体機能低下のみを有する者、認知的フレイルの者における認知症の発症リスクを比較した。その結果、認知機能低下のみを有する者、認知的フレイルを有する者はそれぞれ有意に認知症の発症リスクが高かった。一方で、身体機能低下のみを有する者においては認知症との有意な関連性が認められなかった。

と報告されています。
つまり、認知面の低下に歩行速度の低下または、握力の低下により認知症のリスクは高くなっています。
さらにこの認知的フレイルをより簡便化したMRCがあり、これはより歩行速度に焦点を当てています

MCRとは、Vergheseらが提唱した概念で、定義としては「主観的認知機能低下の訴え」と「歩行速度の低下」を両方有している状態とされる。つまり、認知的フレイルと同様に、認知機能低下と身体機能低下が併存している状態であるが、認知的フレイルと比較して、より簡便に判定を行うことができる。

(中略)

MCRの有病率は、コホートによってばらつきはあるものの、認知的フレイルよりは高い数値を報告しているものがほとんどである。

(中略)

我が国を含めたいずれのコホートにおいてもMCRであることが将来の認知症発症に対して有意な関連が認められた

つまり、MCIの疑いがある場合、歩行速度を低下させないことが重要であると考えれれます。
逆に考えると、歩行速度を維持できる関わりをすることで認知症予防にもつながる可能性があります。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められる運動です。
そのポイントとして早く歩くことが大切です。その結果、歩行速度が維持され、認知症予防にもつながります。
速く歩くためのポイントを指導するのがウォーキング療法士です。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/




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