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高齢者の歩きの特徴

厚生労働省の調査によると、2016年の健康寿命(他人の手を借りずに自立した生活ができる年齢)は男性が72.14歳、女性が74.79歳。一方で平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳であり、この差は実に男性で約9年、女性で12年でした。
それに伴い問題となっているのが、医療費の増大です。ウォーキング療法士はウォーキングを通して健康寿命を伸ばして社会への貢献を目的にしています。
では、実際、高齢者と歩行の関係はどうなっているのでしょうか?本日は高齢者の歩行の特徴について調べてみました。

振動覚とバランス

本日紹介する
高齢者の自由歩行における着地足の足向角および歩隔について
では

高齢群における歩行指標と体力テスト結果のすべてに関する相関マトリックスを示した.歩行速度との相関では,男女ともに歩行速度の大きい人ほど歩幅と歩調が大きく(p<0.001),膝伸筋九開眼片足立ち,FRテストの成績も高い(pく0.001).しかし,足向角と歩隔は歩行速度との間で負の相関を示し(男性の足向角と女性の歩隔が有意;pく0.001),自由歩行の速い人ほど足向角も歩隔も小さい傾向にあった.また,膝伸筋力との関係では,足向角との間に有意な相関はみられず,歩隔との問では男女両群において有意な負の相関(男性:pくO.05,女性:p<0.001)が認められた. この結果から「高齢群において自由歩行の遅い入ほど,男性では足向角が大きく,女性では歩隔(左右幅)が広い1ことが明らかとなった.また女性では,膝伸筋力とFRテストの成續が歩隔との間で有意な負の相関を示した.

とされています。
つまり、
・歩幅が狭い
・歩隔が狭い
・膝周囲の筋力の低下
・ガニ股傾向
・歩行速度の低下
が高齢者の特徴として考えられます。

まとめ

ウォーキングは気軽に始められ、さらに効果的な運動です。
そのため高齢者でも取り組まれていることが多くあります。その高齢者のウォーキング療法士が指導をする場合、高齢者の歩行の特徴を知っておくと、指導に役立ちます。ぜひ今回の内容をウォーキング指導の際に活かしていきましょう。

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療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

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