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歩く理由

マッサージ師は多くの人と「カラダ・健康」について話します。
私はカラダに悪いことを否定しません。例えば、酒やタバコ。
「嗜んでいる、良さを知っている」のだから思う存分楽しむ人生があってもいい。誰かに迷惑をかけない限り、やめなくても良いのでは?と。

「歩きたくない人」もたくさんいて、その気持ちを受け入れようとしてきました。

一度きりの人生だから、本人が生きたいように生きたら良い

と考えていたのです。
しかし、ここ数年で「歩きましょう」と勧めるようになりました。
理由は2つ。

①人間は歩くようにできている
②不健康な人は大切な人を苦しめる

ということです。少し深掘りしていきます。

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人間は歩くようにできている

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お猿さんの時代から、人になるまで何千万年もかかり、人っぽいホモサピエンスから文化的な人間に達するまでは何十万年もかかりました。

300年ほど前にイギリスを中心に産業革命が起こり、蒸気機関の発明で交通革命が起こり、欧州に鉄道網が出来上がります。
世界中に鉄道、自動車、飛行機が普及してとても便利な世の中になりました。

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日本にも交通革命が起こります。明治維新のころ。今から150年ほど前です。

人類の誕生から私たちの交通手段は「脚」でした。誰もが自分の脚を使って生活をしていました。
朝起きておばあさんが「川へ洗濯に」行ったのは、ほんの数百年前のこと。人類の長い長い数千万年の歴史の中では「一瞬」の出来事でした。

生活は便利で豊になりましたが、人類の進化として、あまりに急過ぎやしませんか?
歩かなくなったことで「自然な営み」を捨て、万病を引き起こすようになりました。

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人間の体が歩くようにできているということを、私自身ある程度の長距離を歩けるようになって実感しました。風邪をひかなくなり、内臓も強くなり、ストレスで体を壊すことは、ここ最近だと思い当たりません。

20代の頃は年に何回も風邪を引き、自律神経を乱し、うつ病、バセドウ病、ガン、喘息、慢性的な便秘、極度の冷え性など、カラダもココロもあっちもこっちもパッとしない人でした。

しかし最近はカラダの調子がいいし、いつも機嫌が良くなりました。

「トライアスロンができるなら、体が丈夫なんでしょ?」
と言われることがありますが、先述の通りパッとしない人だったのに「適度な運動」をするようになってから人生が楽しくなりました。
2014年から「歩く・走る」ことを習慣化し、トライアスロンに挑戦しだしたのはここ2〜3年のことです。

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そこで「人間は歩くようにできている」と自分の身を持って知り、健康を話す時に切っても切り離せない、皆様にお伝えしなくてはいけないことだと確信しました。


不健康な人は大切な人を苦しめる

二つ目の歩く理由は

「健康は誰のためのもの?」
「なぜ健康になる必要があるのか?」

という問いかけからです。健康になって欲しくてマッサージやはりきゅうをしているので、どうして健康になる必要があるのか?といつも考えています。
「自分のために健康でありたい」と願うのは当然のことですが、私は「大切な人のため」に健康でいて欲しいと心から願って治療業をしています。

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健康寿命という言葉はご存知でしょうか?

誰にも迷惑をかけずに、自分のチカラで生きる年齢です。自力でトイレに行ったり、買い物をする、人に会いに出かける。そしてPPK(ピンピンコロリ!)これが人類の夢です。大切な人には「痛い」「ツラい」ではなく「快適で幸せ」と思ってもらいたいですね。
遠いようで、実はそう遠くもない未来の自分に想いを馳せ、愛する人のために自分の足で歩き続けたいと思いませんか。

現代の私たちの生きる目標は長距離を歩くことではありません。必要な時に必要なだけ威力を発揮できたらそれだけで良いと思います。
人類の進化(過去)や老後(未来)に想いを馳せるだけでなく

まずは今日、歩きませんか?

「今を歩く」人たちの伴走をしたい。歩く人の応援をするためにこのブログを始めました。

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ご挨拶に代えて、歩く理由をお伝えしました。
お読みいただきありがとうございます。

ロータス治療院 熊谷みやび


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