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乙武洋匡さんの衆議院東京15区からの出馬について思うこと

僕は乙武洋匡さんの衆議院東京15区からの出馬について複雑な感情を抱いている。僕は彼が以前参議院に出馬したとき、応援した。

そして昨年末のイベントで、僕は彼に国政に再挑戦するのは応援するが「日本維新の会」から出るのはやめて欲しい、と告げた。


「都民ファーストの会」はやめて欲しいと言わなかったのは、この時点では彼が国政復帰する小池百合子から「禅譲」されて、彼が都知事になるシナリオは悪くないのではと考えていたからだ。しかし、実際にこの両者がこのようなかたちで結びついてしまうと、素直に喜べない自分がいる。

結論としては応援するしかないと思うのだけれど、何かモヤモヤするものがないかというと嘘になる。それなりに長い付き合いなので、胸の内を想像することはできる。あくまで「想像」で、それ以上じゃない。彼なりに小池百合子の危険性とか、最近問題になっている都議会の都民ファーストと自由民主党、公明党との「野合」体制の問題とかを理解できないはずはない。しかし、現実的な自分の国政進出のシナリオを描いたとき、ベストではないがかなりベターだと考えたのだろう。彼が週刊誌に「刺される」までは、自由民主党からの出馬を準備していたことは、周知の通りでその意味では特に驚く選択ではない。

その上で、僕が考え込んでしまったのは、いよいよ僕たちは具体的な選択として、自民党内部の体制内改革勢力と「日本の維新の会」的なポピュリズム勢力の二択で考えなければいけない時代が近づいてきてしまったのではないか、ということだ。

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僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。日々考えていることを、半分だけ閉じたこうした場所で発信していけたらと思っています。

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草…

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