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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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社会的、経済的に恵まれない「弱者」のためにこそ「ひとり」で生きていくための公共的…

先週「庭プロジェクト」で久しぶりに南後由和さんの発表を聞く機会があった。 テーマは「ひと…

宇野常寛
13時間前
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『響け!ユーフォニアム3』と「12話」の問題

さて、今日は昨日最終回が放映された『響け!ユーフォニアム3』について考えてみたい。約9年続…

宇野常寛
1日前
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「東京という地方」の役割は「(まるで)日本ではない場所になる」ことではないかとい…

さて、昨日に引き続き「地方」について考えてみたい。僕は昨日述べたように都会のスローフード…

宇野常寛
4日前
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「弱い自立」のほうが「ゆるい共同体」より、実はハードルが低いし、そして「生贄」も…

昨日は渋谷のヒカリエで「地方創生」をテーマにしたトークセッションに出演した。 僕の主張は…

宇野常寛
5日前
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「告発するとますますイジメられるから黙ってイジメに耐えよう」という「善意の忠告」…

ここ数日、更新が滞ってしまって申し訳ない。先週の後半から体調を大きく崩してしまっていて、…

宇野常寛
6日前
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空気によってハラスメントが黙認されるのではなく、ハラスメントが黙認されることで空気が生まれるという話

今日はちょっと考えさせられる出来事の話からしたい。さすがに生々しいので、特定できないようにぼかして書くが、少し前にある会議の場面で、30代の男性会社員(かなりの高学歴エリート)が、ハラスメントの被害者に対して「今この件に触れるとあなたがますますその業界で孤立し、ますますイジメられる。だから黙っておくべきだ」といった内容のことを相手が露骨に嫌がっていて、何度も止めているのに延々と話し続ける……という場面に出くわした。 これは完全にアウトで、僕はこの人とはこのままではもう仕事は

「東京都のマッチングアプリ」問題から考える「子供はもはや親が育てるべきではない」…

 今日はpodcastでも話題にしたことなのだが、東京都運営のマッチングアプリについて考えたい…

宇野常寛
2週間前
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「他の仕事をしながら物書きも仕事にする」兼業物書きが増えることが、世界を少しは(…

今日は久しぶりに、出版人として考えていることを書きたい。僕がこれからの出版界で変えたほう…

宇野常寛
2週間前
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「庵野秀明的なもの」の可能性と限界から「オタク的な感性」のポジティブな応用を考え…

さて、今日は昨日の話の続きだ。 今日は「オタク」という文化にどのようなポジティブな可能…

宇野常寛
2週間前
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誰かを「安易に政治化しやがって」と冷笑するその前に、サブカル/オタクがやっておく…

先週の6月9日(日)に、銀座の単向街書店でトークイベントに出席した。ここは中国の書店の東京…

宇野常寛
2週間前
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『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』と「自意識」の問題

 今日は久しぶりに、アニメについて書こうと思う。先日、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー…

宇野常寛
2週間前
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これからの公共性の基盤として「つくる」主体と「捨てる」主体を考える

 今日は昨日の議論の続き、というか関連して「公共空間」について考えてみたい。  僕は少し…

宇野常寛
3週間前
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地方は「都会のスローフード好き」のためのテーマパークをつくるよりも「平成」的なライフスタイルを更新するほうが先決なのではないか、という話

ここ数年、僕は都市開発や地方創生に関係する仕事が多い。2019年から参加したMSDと、その中間報告として昨年編集した『2020年のまちづくり』もそうだし、「庭プロジェクト」もそうだ。今月の26日には渋谷ヒカリエで下記のようなイベントも主催することになっている。 さて、その上で今日考えてみたいのは「都市」と階級の問題だ。 たとえば、地方創生について意見を述べるとき僕が一番気をつけているのは、それが「都会のスローフード好きの人の嗜好を押し付ける」ような提案に「ならない」ことだ