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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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固定された記事

「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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「つくる」から「授かる」へ 『マタギドライヴ』の旅 #8

先日、僕が司会を務めた落合陽一さんと石倉敏明さんとの対談が公開された。 このnoteで連載し…

宇野常寛
18時間前
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自民総裁選/立憲代表選の最良/最悪のシナリオについて

さて、今日は久しぶりに政治の話だ。 自民党の総裁選に高市早苗が勝利する可能性がある程度出…

宇野常寛
2日前
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フェイクも悪質だが、フェイクを欲望する人間を動員して換金するプラットフォームのほ…

今日は、年末の企画について打ち合わせをしていたのだけれど、そこで議論になったことについて…

宇野常寛
4日前
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『新宿野戦病院』と「雑さ」の問題

先日完結した『新宿野戦病院』は、ここしばらくのクドカンこと宮藤官九郎作品のなかでもっとも…

宇野常寛
5日前
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僕たちは「コロナ禍」に一度負けた

昨日、丸若裕俊さんと久しぶりにゆっくり話す機会があった。彼とは同世代で、かかわっている分…

宇野常寛
7日前
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事物を「ひとり」で受け止めるとはどういうことか

 ここ最近、考えていることがある。それは、事物を「ひとり」で受け止めるとはどういうことか、ということだ。  僕がこういうことを考えるようになったきっかけは、意外と自分の頭と身体で事物を受け止めている人は少ないのではないか、と思うことがこの仕事をする上でとても多かったからだ。  たとえば、僕はキャリアをサブカルチャーの批評から出発している。これは「好きなもの」を語る仕事のはずだ。しかし実際にこの「業界」にかかわってみてすごく驚いたのだけど、「界隈」の評価をそのままインストー

森に入るとき、人間の身体は否応なく変化する➖➖『マタギドライヴ』の旅 #7

 永沢さんと益田さんに連れられて、僕たちは狩り場へと案内された。ほんの少し自動車で走った…

宇野常寛
9日前
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「アジテーション」でも「考察」でもない「批評」の楽しさをどう、伝えるか

昨日、成馬零一さん、三宅香帆さんと映画『ラストマイル』についての座談会を収録した。動画は…

宇野常寛
11日前
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小泉進次郎出馬会見における「侮辱的な質問」について

先日、小泉進次郎の自由民主党総裁選出馬会見の配信を思わず作業の手を止めて最初から最後まで…

宇野常寛
12日前
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距離と技術―― 『マタギドライヴ』の旅 #6

さて、秋田への取材旅行記の続きも、週1回くらいのペースで更新していこうと思う。 僕が食べ…

宇野常寛
2週間前
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『きみの色』と「動機」の問題

楽しみにしていた映画『きみの色』をさっそく観てきた。明日はニッポン放送の吉田尚記アナウン…

宇野常寛
2週間前
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自民党総裁選と立憲民主党代表戦のクリティカル・ポイント

さて、今日は久しぶりに「政治」の話をしたいと思う。先日、古谷経衡さんと久しぶりに対談した…

宇野常寛
2週間前
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「旅」を「観光」から解放する ――『マタギドライヴ』の旅 #5

角館から秋田内陸鉄道に乗って、僕たちは阿仁へと向かった。夏休みのせいか車内は観光客で混み合っていて、その熱気の中でガイドのおばちゃんが慣れた調子で車窓の風景を解説していった。右手に見える山はこのように呼ばれていて、次の駅を過ぎると見えてくる田んぼアートは今年のコラボレーションしている『クレヨンしんちゃん』の野原しんのすけが描かれているとか、その類のことだ。おそらくは定番の、下手をすれば何十年も続けられたある意味「伝統芸能」的な解説だっと思うのだけれど、正直言って僕にとってはな