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u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
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「個人的なノートブック」を再開します。

突然ですが、個人のノートブック(定期購読マガジン)を再開します。3年ほど前に、実は少しだ…

宇野常寛
2年前
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ネットリンチで「安心」するのではなくて、話を聞きに来てください!

音喜多駿がXのアカウントで、僕らPLANETS主催の年末(12.21)のイベントを告知したところ、「…

宇野常寛
1日前
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陰謀論を用いた情報戦が常態化するリスクについて

先日、音喜多駿との対談を収録した。話題は兵庫県知事選挙、先の衆院選、メディアと民主主義の…

宇野常寛
2日前
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兵庫県知事選挙について

さて、本当は来月1年ぶりに出す新刊の宣伝をした方が良いのだろうけど、今日は兵庫県知事選に…

宇野常寛
4日前
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(公開の場で大勢と)「議論」するとき僕たちが考えるべきこと

今日は少し事情があって、僕より若い世代の人たちにテレビなどの討論番組やトークセッションの…

宇野常寛
7日前
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もうJTC(的なもの)には戻れない僕たちが「うっかり騙されない」ために必要なこと

先日、ある企業リーダー向けのリベラル・アーツ研修のようなものに講師として参加したのだけど…

宇野常寛
8日前
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なぜ「パターン破り」はすぐに「パターン化」するのか

先週、PLANETSCLUBのオンライン講座に青田麻未さんに登壇してもらった。テーマは「日常美学」。これはその名の通り日々の暮らしのなかの物事ーーたとえば部屋のインテリアだったり、食事だったり、近所の散歩だったりーーを対象にした「美学」だ。僕はまったくこの分野のことを知らず、少し前に出た青田さんの著作を手に取って、とても考えさせられた。そこで、一面識もないのに公開されているメールアドレスに連絡して登壇をお願いした……というわけだ。 講義の内容(ちなみに、とても充実していた)

とりあえず「再分配よりも互酬性」と言ってしまう「罠」について

少し前に、宇沢弘文没後10周年記念イベントの、あるセッションに登壇した。占部まりさんの司会…

宇野常寛
11日前
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トランプ復活問題から、日本の「冷笑」と「ネトウヨ」を考える

今日もドナルド・トランプの大統領復帰について考えたことを書いてみたい。あれから2日、案の…

宇野常寛
2週間前
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アメリカ大統領選について考えた3つのこと

さて、今日はアメリカの大統領選挙について考えてみたい。最初に断っておくけれど、僕はハリス…

宇野常寛
2週間前
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「教育」の基本は「親ガチャのキャンセル」と「外の世界につなぐ」こと

来月、PLANETSから(つまり、僕のプロデュースで)白井智子さんの『脱学校論』が出版になる。…

宇野常寛
2週間前
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「オタク」的な感性の二つの政治性、「押井守的なもの」と「ゆうきまさみ的なもの」

さて、今日は久しぶりにアニメのこと……というかオタク的な感性について書いてみたい。 それ…

宇野常寛
2週間前
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土地と人間のかかわり、その二つのアプローチ(『マタギドライヴ』の旅 #11)

今日は、一連の秋田取材旅行記の最終回ということで、ちょっとしたまとめのようなことを書いて…

宇野常寛
3週間前
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「語り口」は「空気」に抗えるか? ーー加藤典洋『敗戦後論』を再考する

さて、今日は加藤典洋について書こうと思う。これは昨日の記事の続き「でも」ある。独立して読むこともできるけれど、できればさかのぼって読んで欲しい。 加藤典洋の『敗戦後論』は、戦後50年の節目に当たるタイミングで発表された論考で、歴史認識問題や憲法9条の問題に代表される戦後日本社会のアイデンティティをめぐる混乱に、一つの解決策を提案することを目的にしている。その回答とは、「新しい主体」を立ち上げることだ。そのために加藤はまず、日本国内の戦没者を追悼することを提案する。ときに侵略