マガジンのカバー画像

u-note(宇野常寛の個人的なノートブック)

宇野常寛がこっそりはじめたひとりマガジン。社会時評と文化批評、あと個人的に日々のことを綴ったエッセイを書いていきます。いま書いている本の草稿や没原稿、なども載せていく予定。SNS…
僕はもはやFacebookやTwitterは意見を表明する場所としては相応しくないと考えています。…
¥980 / 月
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

「育児」と「介護」がアウトソーシングできる社会を目指そう

先日ある座談会で、「育児」や「介護」のについての話題になった。完全に脱線的な内容になった…

宇野常寛
3日前
51

「第四極」という思考実験

さて、今日は「第四極」という思考実験をしてみたい。 まず前提を確認したい。当面、この国SN…

宇野常寛
3日前
43

「政治」とうまく距離を取るために必要なこと

さて、今日はちょっと「そもそも」の話をしたい。なぜ「そもそも」の話をしたいのかというと、…

宇野常寛
6日前
68

『響け!ユーフォニアム』と「学園」の問題

先日、吉田尚記さん、石岡良治さん、有田シュンさんと『響け!ユーフォニアム』についての座談…

宇野常寛
7日前
57

『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3と「櫛田」の問題

さて、昨晩ついに完結編が配信された『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3について語りたい…

宇野常寛
10日前
64

『虎に翼』と〈家族〉の問題

さて、都知事選やバチェロレッテのような時事ネタについてばかり書いていても仕方がないので、…

宇野常寛
11日前
41

都知事選と『バチェロレッテ3』の共通点

今日は先週末の東京都知事選と、明日完結編が配信される『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3について書きたいと思う。「なんで?」と思う人も多いだろう。この二つには、一見まったく共通点がない。強いて言うなら「今、話題になっている」という点くらいだ。しかしそれは俗人の思考(@ハマーン・カーン)だ。実はこの2つにはかなり本質的な共通点がある。それは「出場しているほとんどのプレイヤーが売名目的で本気で選ばれたいと考えていない」点だ。 都知事選のような大型選挙が、売名目的に利用される現

「石丸構文」への対応について

そろそろ都知事選の話題は終わりにしたい(時間が経って、はじめて分かることがあればまた書く…

宇野常寛
13日前
93

東京都知事選の結果について

さて、今日は昨日投開票が行われた東京都知事選について書きたい。 結果は予想通り小池百合子…

宇野常寛
2週間前
77

SNS社会運動が承認の快楽を得る上で「コスパが良すぎることの功罪」をどう考えるか

投票が迫ってきたので、もう一回くらい都知事選について書こうかと思う。選挙そのものへの分析…

宇野常寛
2週間前
41

「石丸現象」の分析から考えた「改革」の「ガス抜き化」リスクと「そうならないための…

さて、今日は昨日記した都知事選……というか、都知事選の「ネタ化」が象徴する政治的なニヒリ…

宇野常寛
2週間前
62

都知事選が「こうなって」しまった問題の本質にある「糸井重里的穏当さ(ニヒリズム)…

さて、今日は「都知事選」について考えてみたいと思う。僕は結論だけ述べれば、蓮舫に投票する…

宇野常寛
2週間前
74

社会的、経済的に恵まれない「弱者」のためにこそ「ひとり」で生きていくための公共的…

先週「庭プロジェクト」で久しぶりに南後由和さんの発表を聞く機会があった。 テーマは「ひと…

宇野常寛
2週間前
37

『響け!ユーフォニアム3』と「12話」の問題

さて、今日は昨日最終回が放映された『響け!ユーフォニアム3』について考えてみたい。約9年続いたシリーズ全体の完結編となるこの最終回では、エピローグで(大方の予想通り)教師になって母校(北雨宇治高校学校)の教師となり、吹奏楽部の指導をする主人公(久美子)の姿が描かれた。納得感のあるエピローグだとは思うけれど、マジレスすると学校によい思い出がある人は教師に向いていない……というか、なるべきではないと思う。学校という箱庭は、カースト上位に位置できた人々には自分が主役の青春物語を謳歌