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CHAPTER13 猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい』

PLANETSから新刊 猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい チームラボと境界のない世界』が11月21日に発売となります!

チームラボ代表の猪子さんと、PLANETS編集長・評論家の宇野の4年間に及ぶ対話を、豊富な写真とともにまとめたこちらの書籍。ときに大きな脱線もはさみつつ、国内外の展覧会をともに訪れた二人の対談を通じて、チームラボのこれまでの軌跡を追いかける1冊になりました。

発売に先駆けて、CHAPTER13「『世界』の境界をなくしたい」に猪子さんが寄せたステートメントを公開します。

2018年にパリで行われた、「境界のない世界」をテーマにした展覧会を実際に訪れた宇野が、猪子さんと語り合いました。

▼書籍の内容紹介
2015年からの4年間、チームラボ代表の猪子寿之氏は、評論家・宇野常寛を聞き手に、展覧会や作品のコンセプト、その制作背景を語り続けてきました。ニューヨーク、シリコンバレー、パリ、シンガポール、上海、九州、お台場……。共に多くの地を訪れた二人の対話を通じて、アートコレクティブ・チームラボの軌跡を追う1冊。猪子氏による語りおろし「チームラボのアートはこうして生まれた」も収録。フルカラー、写真も満載です!

CHAPTER13 「世界」の境界をなくしたい

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▲左 『靄の彫刻』©teamLab / 右 パリ『Au-delà des limitesに 降り注ぐ憑依する滝』での2人

 チームラボでは2018年に、「境界のない世界」をテーマにした展示を二つ、お台場とパリで行いました。
 当たり前ですが、世界には本来、境界がありません。しかし都市にいると世界は境界だらけで、まるで境界がもともとあるかのように錯覚してしまいます。豊かな森に行くと多様な個々の生命が連続的な関係の上に存在し、その状態は視覚的にも境界が曖昧です。そして我々も、生きるということは、膨大な連続性の上にのみあり得るのです。
 しかしその連続性はあまりにも複雑化してしまったために、身体で認知できる範囲を超えてしまっている気がします。それゆえ、とにかく都市の中で独立したさまざまなコンセプトの作品が、境界なく連続してつながっているひとつの世界をつくりたかった。その世界の中に、意志のある身体で自ら彷徨い探索し発見していくような場所をつくりたかったのです。そして、その体験を通して自らの身体で世界の連続性を認知し、世界について考える場所にしたかったのです。(猪子寿之)

パリとお台場で開催された「境界のない世界」の展覧会について、現地を訪問した二人の対話が続きます。お台場の「チームラボボーダレス」には、工事現場から訪問していた宇野。いったいどんな空間ができあがったのでしょうか?


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宇野常寛の〈PLANETS〉です。近くのことから遠くのことまで言葉にします。