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デジタル人間
昨今、自分がどのような人物なのかを10数種類のいずれかに診断するMBTIが若者の間で流行っている。韓国では就活でも使われているらしいが、試しに診断してみるとまるでとんちんかんな結果が出た。デジタル社会の中で、人間の趣味嗜好が多様であることがようやく理解された一方、こうして自分自身が何者なのかを知りたがっている人は多い。
最近のAIの発展はすさまじい。ディープラーニングを駆使して、「これは猫である」「これは猫ではない」といった判別が可能だ。飛躍すれば、AIは人間の善悪を客観的に裁くことができる人口倫理機関となるかもしれない。そうなれば裁判官はもとより、弁護士や検察官、警察までAIに取って代わられ、デジタルによる秩序の統治や政治が始まる可能性だってある。この予測は希望でも絶望でもないのが、自分がデジタル化が進むこの社会でどのような役割を担うことができるのか、ひとまず再診断してみるとしよう。
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