猫ともの書き【雑記】
猫は面白い。
かってみるまではわからなかった。うちはわりと動物が昔から多くて、犬、猫、ウサギ、ハムスター、インコなどをかっていた。しかし、圧倒的に手のかからないのが猫だ。犬にくらべて「あそんであそんで!」はないし、その他の意思をあまり発さない動物に比べればさまざまな認識能力があるしで、すてきな家族になれる。
きっかけは甥っ子。ぼくが京都の大学で勉学にいそしんでいるとき、雨の中拾ってきたらしい。虎模様のレオ、トラ縞のメイ。
ぼくが帰るころにはすっかり家族の一員だった。「だれだお前は。なんでここに住むんだ」みたいな顔をされた。二匹の間ではおれもひろわれてきたよそ者と思ったかもしれない(知らんけど)
最初に感動したのは、エサとトイレさえしっかりしていれば手間はかからない。遊びたいときは勝手に遊ぶし、のんびりしたいときは出窓で日向ぼっこしている。たまにメイは「なでろ!」と背中を向けてくることがあったが、しばらくなでてやると「うむ」と満足そうな後ろ姿でどこかへ去っていく。
四年前。メイは亡くなった。ひろってきた甥っ子は泣いていた。
しかしこれは、大事ないのちの授業だ。
目をそらしてはいけない。
それから長い季節がすぎた。高飛車だったレオが寂しがり屋になり、母親にべったりとなった。
そんなとき、リリィはうちにやってきた。
真っ白の子猫。色素も薄い。虹彩は深いブルー。
しかし、アルビノであり、光の入り具合では瞳が赤に見える。
リリィは今家で、アイドルだ。しかし、ひとが作業中にキーボードのうえに乗るのはやめてほしい。まだ生をうけて三か月。かわいい盛りの女の子だ。
作家はすべからく猫をかうべきだと思う。(アレルギーのあるひとは除く)彼らの静かな物腰や、これでもかという好奇心はいい意味で刺激になる。もちろん癒されもする。
最近では帰宅時に「ただいにゃー」という猫バカもいる(ぼくだ)
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