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スマホで子どもをなだめると「後でつけが来る」んです

こんにちは。
子育てコーチング協会代表理事の和久田ミカです。

今日のテーマは「ぐずりと愚痴」。
娘が4歳のときのブログ記事をご紹介します。

「やだー!やだー! 白いご飯出して!!」
四歳の娘は、すっぱいものが好きなのでカリカリ梅などを混ぜた ご飯を作りました。
見たとたん、大騒ぎ。どうも、色がついているのが、いやだったみたい。

「白いご飯を 出して欲しいんだね。 でも、ないの。 どうする?」
「やだー!食べない!! ご飯 食べないもん!!!」

珍しく 大の字になって暴れています。
どうも 先日の疲れが抜けないようです。

「食べたくないんだね。 おなか空いちゃうねぇ。 みっちゃん、どうする?」
「食べない!」
等々の やりとりがあり、娘は 私に抱っこして わーんわーんと泣いていました。
(ママが悪いと 悪口を言いながらも、こういうときは たいてい 私に抱っこして 泣いています。)

私は、重くなった娘を抱っこしながら 昼食開始。少し落ち着いたところで、口に 豚汁を入れてあげると、あむあむ 食べ始めました。

少しして、梅ご飯を勧めたところ、すんなり 口に入れました。
「ママ、この梅 固いね。みったんは やわらかいのが 好きなの。」
「そう、やわらかいのが 好きなのね。 このご飯には、固い梅しか入っていないの。 みっちゃんは、どうしたい?」

すると、ふりかけをかけて 食べたいと言ったのでうっすらと ふりかけをかけてあげたところ、ご飯を食べ始めました。
この間、15分くらいでしょうか。
子どものぐずり、それは 大人でいうと 愚痴に近いように思います。

いやなことがあったとき、周りの人に 愚痴を聞いてもらうと何か すっきりしたような気がします。
たとえ、現状が 何も変わっていなくても、気持ちが切り替えられたり、少し 元気が出たりします。

子どもの場合、それが ぐずりとなって爆発。大人は それに 巻き込まれて、イライラします。
もしも、時間や心の余裕があるときは子どもの「愚痴」を 聞いてあげましょう。

ただただ、オウム返しで「~なのね」と 受け止めるだけです。
さらに、「それで、あなたはどうしたいの?」と 聞いてみると、自分なりに 答えを出すこともあります。

早く 泣くのを止めなければ、と 思う必要はありません。
大人だって、愚痴を言っている最中に
「そんなこと 言うんじゃありません!」
と 止められたら
「愚痴くらい 言わせてよ~!」
って 思いません?
「聞いてくれるだけで いいんだよ~!」
って。

子どもは、とことん 話を 聞いてもらう経験を 繰り返していくうちに、自分で 自分の感情をコントロールする練習をしていきます。
うちの娘は 小さいときから、感情のコントロールを 任せられています。

だから、基本的に 気持ちの切り替えが 早いです。
泣いたり、ぐずったりするのを 無理やり止められる 経験をつむと、感情を我慢する練習ばかりすることになります。

また、人から 感情をコントロールされることが 多くなると、自分で 自分の感情をコントロールするのが 苦手になりがちです。
とりあえず、我慢しちゃおう、と 感情に ふたを しっちゃったり…。

それって、私のこと?って 思った人も 多いのではないでしょうか。
子どものぐずりに 付き合うのは、大変ですよね~。でも、急がば回れ、です。

元記事はこちらhttps://ameblo.jp/heartstrings-mika/entry-10255264396.html

昔は、学びを実践して、その検証結果を書いていました。

学んでいたのが、ビジネスコーチングだったので、それを子どもやクライアントさんたちに応用したらどうなるのか、を日々試していたんです。
今もまだ、「子育てコーチング」という分野は それほど確立されていないのですが、当時はさらに黎明期ですね。

日々の" 実験 "は、とてもおもしろかった!
その実験と検証の結果が、子どもこころのコーチング講座(初級)です。

さて、今日のテーマはぐずりでしたね。
子どものぐずりは イライラするときもありますよねー!

でも、
「じゃあ、めんどうくさいから、子どもの言いなりになろう」
「受容すればいいんでしょ?すべて肯定!」
というのは、ちがうのです。

こちら、私の著書から↓。

子どもの気持ちには YES!
でも、不適切な行動にはNO!

つまり

・気持ちには「わかるよ」
・行動には「(それはできないから)こうしてね」

なんでもOK!というのが愛なのではなく、行動については「NO」ということがとても大事です。

気分を切り替えるのに 少し時間はかかりますが、子どもは自分で自分の気持ちの折り合いをつける練習をしていきます。
子どものぐずりは、大人の愚痴のようなものだからです。

大人だって、愚痴を言いたいときありますよね。
すぐには気持ちを切り替えられないときも。
愚痴や悪口を嫌う人がいますが、私は 必要なことだと思っています。

こんな研究結果もありますよ。

いつもスマホで子どもをなだめると「後でつけが来る」米研究


毎日新聞から一部引用します。

「子どもはスマホやタブレットで気を紛らわすのではなく、自分の感情を自覚してそれを自分でなだめる方法を身につける必要がある。
幼少期にこうしたスキルを身につけなかった子は、成長に伴い、学校生活や同級生との関係でストレスがたまって苦労する可能性が高い」

Radesky氏によると、感情を自覚し、うまくコントロールするスキルは、幼い子どもにもともと備わっているわけではない。

3~5歳の子が何らかの感情を抱いた場合、子どもはそれを、急激にわき上がってきたネガティブなエネルギーや不満として感じる。
しかし子供自身には、それが何なのか分からない。

だから、保護者から「あなたは今、こんな気持ちなんだね」と教えてもらう必要があるのだという。

親が子どもの気持ちを言葉で表すことは、子どもが感情と言葉を結び付けて考えるのを助け、同時に、子供に対し『親は分かってくれている』ことを示すことにもなるという。

毎日新聞「いつもスマホで子どもをなだめると「後でつけが来る」米研究

初級講座でお伝えしていることそのものです!
もっとたくさんの人に広がるといいなと思っています。

一般社団法人子育てコーチング協会HP
https://kodomokokoro.jp/

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