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好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 #5

2017年3月に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)と診断されるまでの経緯を綴っています。

セカンドオピニオン

抗生物質だけ処方され、咳止めと痛み止めは市販のものを使うようにと指示するドクターに対して、不信感が募っていくばかり。
このままでは死んでしまうかもしれない、と危機感を覚え、セカンドオピニオンを受けたいと思いドクターを探しました。


ドクター探し

NYCに山ほどドクターはいるけれど、いいドクターでないと命に関わると身に染みました。

しかしどうやって見つけていいのかわかりません。知人で病院通いしている人もおらず、すがる思いで喘息専門医に電話しました。肺炎を見抜いてレントゲンを取るように勧めてくれたドクターです。

日系の内科から紹介された肺専門医にかかって肺MAC症と診断されたけれども、咳が止まらず症状が悪化するばかりなので、セカンドオピニオンドクターを探しているのだ、と伝えると、大学病院のドクターを紹介してくれました。

すぐにその大学病院のドクターオフィスに連絡をすると、そのドクターはすごく偉い方のようで、かなり先まで予約が取れないので、同じオフィスに属する別ドクターを勧められ、予約を入れてもらうことができました。

もう個人医院はこりごりでした。大学病院のドクターなら一人のドクターがたとえ見抜けなくても、他のドクターにも見てもらえそうと安堵しました。


大学病院で検査が始まる

予約当日。7月終わり頃というのに、終日18℃のむしろ寒いくらいの日でした。

電話で指示された通り、まずは、大学病院の検査室で肺機能検査を受けました。
その検査結果の書類を持って、そこから15分ほど歩いて呼吸器科のドクターオフィスへ向かいます。

初診コンサルテーションは1時間以上

ドクターは女医。

研修医も同室していたのですが、こちらも女医でした。
問診は1時間以上におよびました。
(オットに通訳してもらいながらだったから余計に時間がかかりました)

前年夏に流産してから体力的にも精神的にも弱って体調をくずし咳発作が止まらなくなったこと。
その後喘息の診断をされ治療にあたってきたこと。
春に肺炎、それから肺Mac症と診断され薬を飲んでいるけれど悪化していること、など。
日本での仕事内容や趣味まで尋ねられました。バードウォッチングとかしてない?って聞かれたので、アウトドアにいることが多いかが知りたかったみたいです。


流産の話をしたらドクターが、”I'm sorry” と。
私、この言葉に弱いです。日ごろ思い出さないようにしている感情が思い起こされるというか。
日本語で、御愁傷様です、とか残念でしたね。と言われるのと同じですけれど、なぜか、より泣きそうになってしまいます。
特に女医さんや看護師さんは、手をとって言ってくれるからかも。
そして、治療がうまくいけば、また妊娠できるからとも言ってくれました。
もう諦めていたけど、「もう無理です」って言われてもショックだし、何より嬉しい言葉でした。

ドクターは、ハキハキしていてテンポが早いけれど、私の拙い英語での経緯をじっくり聞いてくれるし、それまでのドクターの対応とは大違いです。信頼できそうだと思いました。

検査検査検査

問診の後、血液検査とX-rayをしていくようにと言われたのですが、問診が長くなって画像撮影室の受付に間に合わず。
X-rayは翌々日改めて撮りに行きました。

それから、気管支鏡検査も予約。全身麻酔をするので大学病院の方で行うとのこと。

それらの結果が出た上で、診断して治療方針を決めましょうと言われました。


前のドクターは気管支鏡検査のことなんて一言も言わなかったよ、ドクターを変えて良かった、助かるかもと思ったのでした。


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