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女性活躍の鍵は「心の準備」?「女性の特性の探究: 現代の成功への道における女性の役割」女性が活きる道(組織力アップ!)

女性が活きる道と書きつつも、女性、男性と分けると思い込みをぶつけることになって、うまくいかなかったりするので、本当は個人個人の個性で考えた方がスッキリするのは分かってはいるのですが、
ただ、経験則的に傾向があるなと思うので、そこら辺を書いてみたいと思います。

よく管理者の男性から、女性はめんどくさいと言われてきましたが、こっちからしたら、男性の方がめんどくさいところも多々あるし、女性の方が話が早いこともたくさんあると思っていた。
結局、「めんどくさい」って言葉は、お互いの活きる特性を理解しようとしていないだけだよなと思う。
若い時は、女性は面倒だって言われて悩んでたけど、今は時代の変化の中で、むしろ女性の力がもっと必要な時代になっていると思うので、いままでのマネジメントの経験やデータから特性をまとめてみたので、マネジメントに活かして組織やチームの成果につなげてもらいたいなと思います。

3つにまとめてみました。


1:女性の特性

①最後までやる力

放置ってあんまりしないイメージです。役割は最後までやる。
だからこそ引き受ける時は、かなり覚悟をしているんです。

何かお願いした時に「これできない。あれできない。」
とはっきり言われて頭を抱えることがよくあると思います。

男性は言われたら基本「はい」なので、仕事を振る時は楽だし、
新しいことをやる時の初速のスピードは男性のほうが早くできると思います。
ただ、腹落ちしていないのに、返事だけいいときがあるので、全然わかってなくて、全くやってないということがある。それを想定して男性に仕事を振る時は、あとあと、こまめに進捗を確認することが多い気がします。

女性の場合は、仕事を振った時に「ごちゃごちゃ」言う傾向がありますが、
それは、最後までやるという責任感から出る言葉。
お願いして難色を示す女性の方が意外と最後までちゃんとやってくれることが多い印象があります。
(もちろん本当にできない理由がある場合もあるが)
女性に新たに仕事を振る時は大変だけど、そこで腹落ちしたら最後までやってくれるし、フォローも男性よりも細かくしなくていい印象があります。

②同じことを続ける力

女性の方が同じことをやり続ける力は強いと思うことが多い。
男性は一回やったら次もやれるかと思ったら、忘れてしまって何回も言うことになるということがよくありますが、女性は一回やれると次もやってくれます。
その代わり、ルールを変えたり新しいことをやる時は男性よりもなかなか根気が必要で説明をしっかりしていかないといけないと言うのはあります。
ただ本当にクオリティのキープは女性の方が安心感があります。

③共感すれば動く

男性と仕事をする時は、エビデンス、ロジック、実例がきちんと話に盛り込まれていないと話を通せないことが多い。結構前例主義なところがあるので、その点を固めて仕事をするのですが、

女性はそんなものは必要はなく、とにかく共感できるかが勝負だと思っています。

共感できる理由がなければ、エビデンスもなにもかも無意味です。
心がうごくストーリーがある方が女性の原動力になります。
どちらかというと売り上げより喜びを増やすことになると説明した方が理解しやすい傾向があると思います。
ただ、ロジックなく突き進むと収拾がつかなくなるので、女性の感性でディレクションして、男性のロジックで具体的に実現していくと一番いいんでしょうね。前例主義で、変われないときには意外と女性がぶっ壊してくれるかもしれないですね。

④コミュニティの力がある

なんとなく女性の方がコミュニティの力が強い気がします。個別にいうと誰かの意向を気にすると言う場面があって、全体の意向を揃えてから、個別にお話した方がいいことがあります。
全体を説得しなければならないけれども、その代わりチームの方向が揃いやすいところもあるので、その特性を捕まえておくと良いと思います。

特に女性のコミュニティの中でこの人の意見が強いなと感じる人がいます。その人が「Yes」といえば、みんな動くと言うことがあるので、新規プロジェクトがあれば、相談を最初から「どうしたらうまくいくかな」と、その人を巻き込んでしておくと、その人にとって、自分ごとになるのでみんなを引っ張っていってくれるようになります。

2:女性のモチベーションのあげ方

管理職の方が女性の新たな役職をあげたいと思っても難しい場面が多いと思います。
女性の特性を悪い方にまとめたら、女性は周りを気にするし、責任のあることを引き受けないし、新しいこともやらないと言うことになります。

それも、見本になる人が少なかったり、インポスター症候群があるとも言われていたりします。

※インポスター症候群(Impostor Syndrome)とは、自分の成功や能力を内在的に信じられない、あるいは自己評価が低く、自分が詐欺師であり本物ではないと感じる心理的な状態です。この症候群に苦しむ人々は、自分の成果や実力を偶然の幸運や他人の評価によるものだと信じ、自分自身を真の価値があるものとは思えない傾向

いろいろなことが囁かれていますが

多くは「気持ちの準備」が鍵

だと思っています。
そんな女性の攻略方法をわたしの経験から3つお話ししたいと思います。

①お試し作戦

責任のあることを任せる時は特に、
「お試しでやってもらっていいかな」「ちょっといっかいやってみない」
失敗しても大丈夫だという環境をつくること。
(お試しサンプルって女性大好きですよね)

そうすると安心してやってみることができるし、慣れてきたところで役割を任せていくという、

①作業に慣れる(作業全体が見える状態にする)
②役割を任せる

という感じで2ステップにわけると仕事を受けやすくなると思います。

②フォロー作戦

ちゃんとフォローするよということをつたえる。
この人がフォローしてくれるならやれるかと安心して踏み出すことができたりします。

逆に男性は、一気にバーンと任せた方が、「期待されてる!」という喜びがあり、「フォローするよ」という声かけはモチベーションを下げてしまうということもあるらしいですね。

声のかけかた次第かもしれませんね!

③予告作戦

女性は同じことをする方が得意だし、新しいことは苦手な傾向があります。
新しいことをする場合は予告をすると良いです。

半年前から仕込み、キーパーソンは計画・試験段階から、味方に引き入れとくのが良いです。人間は6回くらい同じことを言われると根付いていくらしいです。何回も話題に出したりステップアップしていくのが良いと思います。

■ステップ
①1ヶ月目
時代も変化してきているので半年後このような方向性で変化をさせようということになりましたと方針を発表します。
(気持ちを準備してもらいます。ここで慌てない。)
②2ヶ月目
前回の方向性に合わせて体制を変えていく必要があるため、試験的にやり方をかえることを発表します。
③3ヶ月目
試験的なものを実行します。
④4ヶ月目
意見をもらいます。
⑤5ヶ月目
改善したものを実行します。
⑥6ヶ月目
さあ本格的にスタートしましょうと声をかけてスタートさせます。

結局もう本当は1ヶ月目から変化のスタートをはじめているんですが、言い方としては半年後にスタートしていると言っているだけなんです。

それでもこちらの方が、物事がスムーズに進んでいくということになります。あれこれ言う機会があるというだけでも気持ち的に楽なんだと思います。

そして、経験的には、
①から⑥の変化を常にやり続けることと、
「変化は私たちのすごいところだ」という声かけをして、
その自覚がでると、変化することがレギュラー状態になってくるので
「つぎの施策はなんですか?」とむしろ次の変化を求められるようになりました。

そこまでになれば、最高です。

気持ちが準備できるように、ベイビーステップを用意し計画的に時間をかけて進めるんだと思えば、お互いに進めやすいと思います。

あとは個人個人やはり違うので、女性だからそうなんでしょという乱暴な扱いをしないことは注意していただければと思います。

③女性が活躍する会社のメリット

その1 多様な人が活躍できる環境になる。採用の強みになる。

女性が今まで社会で活躍しにくかったのは
「女性」=ライフステージによって、働き方が変わる
     →投資対象じゃないという感覚

があったのかなと思います。

実際わたしも、出世のルートから勝手に外されていたのにびっくりした経験があります。女性は言わないと管理職研修にも参加させてもらえないというようなこともありました。昔の話ですが。

ただ今は社会が多様性の時代になっています。そして少子高齢化で人口減少働き手の不足が問題として上がっています。
県の女性活躍の窓口にインタビューしたことがあって、女性活躍を推進している企業ほどやはり人材不足であってそこをしないと人が集まってこないという悩みも一緒にある様子でした。

女性が活躍できる環境になっているということは、同時に多様なライフステージや価値観の人たちが働きやすい環境になっているようです。
つまり、女性活躍=多様な価値観の人たちが、変化するライフステージに合わせながら活躍できるということなんだと思います。そして、そのような環境は採用において強みになっていきます。

その2 時代の変化に合わせた方向性を見出しやすい

今時代は変化の時代です。前例がないと動きにくい体質と違って女性は文脈よりも共感で動きます。社会の変化を敏感に察知していくべき方向性を見つけやすいのは女性かもしれません。
人材不足をテーマに話をすると、男性は給与の話をよくしており、サービスの付加価値をあげる!という話になりますが、実際に女性のチームで人材不足の問題について話し合ったところ、幸福感が大切だと言う話になり、実際に従業員に調査してみると、働く環境においての幸福の要因は、報酬をあげる人は少なく、人との繋がりや心と体の健康を重視していると言う結果が出ました。
感覚的なものを信じて議論したからこそ、導き出せた結果だと思います。

その3 時代の変化にあった感性マーケティングができる

マーケティングの面でも感性価値は重要視されています。
現代、ほとんどの製品の質は高く、悪い商品はなかなかありません。ロジックで組み立てられたメリット・質はあまり差がない時代です。また商品の情報スペックはネットで簡単に手に入り、実際に調べた時に何が違うのかわからず買い物に一苦労することはよくあると思います。

そんな時に大切なのが感性価値です。好きな感じがする信頼ができるという感覚的な違いで選ぶことが多くなっています。スターバックスもコーヒーを販売していますが、それ以上にあのリラックスできる雰囲気が人々を魅了し、お客様が絶えないお店になっていると思います。

もちろんロジックや質は間違いなく必要ですが最後の決め手は「感性」で消費者は決めている時代ということで、その質感や感覚は女性の方が優れているし、女性の意見をたくさん取り入れると良いのかなと思います。

まとめ

男性の良さはもちろんありますが、女性も強みがあります。
最後までやりとげ、同じことを続ける力は信頼にもつながります。
前例に惑わされず時代の変化に合わせて感性的に切り取る力は、武器になります。何が起きるかわからない時代は、みんなの力を集結させチームで動く力が必要になる時代です。そんな時こそ女性のコミュニケーション力が役に立つかもしれません。女性は「気持ちの準備」が鍵です。そこを丁寧にすることで、この現代に強い組織づくりができると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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