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[KNPD#5]町営牧場を活用した初開催企画「くんねっぷ牧場ミニマラソン」の開催と振り返り

訓子府町(北海道)でのまちづくり会社設立までの様子を綴ったnote

前回までのお話はこちら

町営牧場の可能性を拓くための第一歩へ

9月22日に訓子府町共同利用模範牧場を舞台にした第1回くんねっぷ牧場ミニマラソンを開催しました。5月に牧場を視察し現状などを聞いたり牧場の環境を確認したりする中で様々な活用方法があるのではないかと考え、その1つとしてこのイベントを企画・実施しました。結果、行政の担当者や多くの方のご協力の元無事に開催ができました。改めてその振り返りをしていきたいと思います。

まちづくり視点での成果

地方創生でのまちづくりに関わる際に、全く新しいものを導入して展開することも1つのカタチではありますが、一方では既存のモノ・コト・ハコの価値や可能性を再定義し新しい角度からの息吹を与えていくことも重要だと考えています。今回はその息吹が「町営牧場」でした。普段は一般人は立ち入ることが出来ない酪農家の方から牛をお預かりして管理・世話をする牧草・採草地ですが頭数も減り施設も老朽化していく中で何か他に使えないかという部分に対して、

・通常は入れないという希少性
・広大な敷地と景色という圧倒的なロケーション
・牧場管理用の集会用の道があること

などからマラソン大会がいいのではと考え企画しました。行政としてはそうした活用もしたことがなければ、企画から開催まで3か月のスピード感ある実施も経験がない中での挑戦を一緒にしてもらいました。疑心暗鬼や不安の中でも一緒に進めてくださり結果としては下記の3つの成果をまちづくりという今後の事業に必要な視点での成果があげられました。

企画自体の目的は3つ

マラソン大会自体での目的としては上記3つを掲げていました。これらについても1回目としてできる目的は達成できたのではないかと思います。酪農に関しては、竹本牧場さんが急遽、可愛らしいクラブカーフ牛のシャネルちゃんも連れてきてくれ触れ合い牧場にもなったので盛り上がりました。

日本ではほぼいないミニ牛のクラブカーフ牛「シャネルちゃん」

告知一ヶ月で68名の応募、町外半数、最年少は5歳

今回の大会では8月中旬に募集開始をし9月に大会と募集期間がとてつもなく短い中での開催となりましたが、SNSやチラシ、口コミのおかげで68名の参加者に応募をいただき、当日は体調不良などを除く66名の方が走ってくださいました。驚いたのは町外参加者が半数近くおり、近隣市町村以外からも10名以上が参加してくれました。一番遠くからは富山県・埼玉県の方が参加してくださいました。8か月の赤ちゃんを抱えたまま一緒に完走した男性もいたりする中で、全員が完走を果たしました。

大会の様子

課題も見えたが満足度も高かった大会に

参加者の方のアンケートを見る限り、概ね高評価で満足度が高い大会として終わることができました。一方でこちらが懸念していた部分もご指摘はいただいたので次回以降の開催でより楽しい大会にするかを修正していければと思います。こうしたPDCAサイクルも成果に書いた「スピード感の経験値」につながってきますが、企画から第1回目を来年度やりましょうとしていたら、1年後の開催となりその振り返りや修正ができるのが2年後とどんどん遅くなってしまいます。「まずやってみる」ことが出来たおかげでこうした生の声もスピーディーに入手できることになりました。

町民の声
第2エイドに設置したピンクのドアでの一枚
参加者にプレゼントしたオリジナルタオル

町内事業連携も一定の成果

今回、商工会が主催する銀河公園まつりと同じ日に設定して開催しました。お祭りは長い時間開催している為、マラソン参加者にはお祭りで使える300円の金券をプレゼントして参加後や参加前に行ってもらえるようにしました。私が片付け終わってお祭りに行ったらマラソン参加者も見かけましたので町で走る、お祭りに参加するの連携効果は生まれたのではないかと思います。また、走った後に癒されるべく温泉の割引券もお配りしてそちらも利用者がいたようですのでマラソンで疲れて温泉という流れも生まれたようです。目的のプロモーション力という点でマラソン大会がただ賑わったというだけではなく、町の他の施設利用をしてもらうことなどでより訓子府町を知ってもらうきっかけに繋がっていくことも重要です。

牧場の方をはじめ養蜂家や酪農家、カメラマン農家など多くの方に協力いただけました

今回の大会開催では行政の方々はもちろんのことですが、町内の多様な方が協力をしてくれたことは外部から来た人材としてはとても嬉しかったです。

・合同会社ミルククラン様:エイドでの牛乳・ジェラートの提供
・武内製薬株式会社様:エイドでのプロテインの提供
・管野養蜂場様:ゴール後での蜂蜜ドリンクの提供
・竹本牧場様:クラブカーフ牛シャネルちゃんの参戦
・島貫さん:電動原付自転車で駆け巡り写真を撮影
・町民女性:エイドやゴールでの参加者対応
・町営牧場スタッフの皆さま:道路整備や準備などのお手伝いなど

本当にありがとうございました。

せっかくなのでスタッフも入った集合写真も撮影

町営牧場の可能性と今後

「まちづくりとしての成果」と「マラソン大会での目的」を踏まえて、もちろん来年の第2回開催も予定しております(町長が銀河公園まつりのトークで公言してくれましたので笑)。いただいた意見や課題、さらに広げられる連携などを模索していきながら1年かけて準備を進めていきたいと思います。そしてこうしたまちづくり会社の本筋ではないように見える活動ですが、先程も書いた通り多くの方の協力や連携のもと実施できていますが、裏を返すと訓子府町の熱量が集まってきていることでもあると思っています。

その為、マラソン大会のような活動として次は旧消防署の建物を活用したアクションを様々な方の意見をもらいながら検討して実施していきます。(最下部のLINEグループでそうしたことをやりとりしています)

今後の予定や今の動き

私のメインの依頼であるまちづくり会社への道のりはもちろんまだまだ遠くありますが、ヒアリングや視察と同時に小さなアクションをこうして動かすことで見えていない部分をどんどん可視化してよりよい会社の方向性を考えて進めていっているところです。

巻き込まれたいメンバー募集中

1.チームメンバー(地域おこし協力隊員)募集中

共にまちづくり会社の設立をしてくれるメンバーを、地域おこし協力隊として募集しています。訓子府町に移住して、情報収集や分析、事業立案などを一緒にしていき、目標の1つが会社の設立になります。起業や地方ビジネスに興味がある方にはとっても楽しい活動になると思います。

2.「熱府師」募集中

熱府師を募集開始し、ある程度集まったところで交流イベントや取材などをしていくことができればと思います。

3.まちづくりの意見を出せるLINEオープンチャット

こちらも前回の講演会で取り入れたLINEオープンチャットを開設。どなたでも自由に町づくりに対しての想いやアイデアを書いてもらえます。

オープンチャット「訓子府町伸びしろ募集チャット」
https://line.me/ti/g2/VYG06lQjHUXUBO77uqpF9RrYeLr1r_6oytfEew?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

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