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廃棄物のアート『見て・触れて・聴いてみると、新たな価値が見えてくる展』を開催|3月12日まで

廃棄物を使ったアート作品の公募展「COIL Upcycle Art Contest」の歴代2年間の入選作品を用いた企画展を、熊本県宇城市にある不知火美術館にて開催しています。
アート作品というと、手が触れてはいけないといった制約が多い印象ですが、本展示では、実際に手で触れることのできる作品を展示することで、より深く作品と触れ合うことができるようになっています。(優しく触ってくださいね。)

展示会ポスター


資源を循環利用するサーキュラーエコノミーや持続可能性の重要性が説かれる社会において、大量生産・大量消費文化の仕組みの中で生活をしている私たちは本当に持続可能な未来を創ることができるでしょうか?新たな時代への移行期と言える今、当プロジェクトはアートを起点とした未来づくりのための対話と議論のきっかけとなるため、2021年度より廃棄物を用いた現代アートの公募展を開催しています。

便利さや効率が重視される世の中において最も価値を感じることがない廃棄物。今回は大人と子供が同じ目線に立ち「廃棄物ってなんだろう?」「こんな見方があったのか!」などワクワクと発見が連続するような企画となっています。様々な場面で発生した廃棄物が用いられた〈見て・触れて・聴ける〉アート作品によって、より多くの方々と一緒に想像もしてなかった新たなものの価値に気づく機会にしたいと考えています。

展示会概要

  • 展示名:
    『COIL Upcycle Art Contest 2021-2022
    ーー見て・触れて・聴くと、新たな価値が見えてくる展』

  • 会期:2023.2.21(火)〜2023.3.12(日) 9:00-18:00(土曜のみ21:00まで)

  • 会場:宇城市不知火美術館 展示室(熊本県宇城市不知火町高良2352)

  • 入場料:無料

  • 主催:株式会社中特ホールディングス

  • 後援:環境省、山口県、周南市、山口大学、周南公立大学、山口県教育委員会、周南市教育委員会

  • 監修:橋本季和子(COIL Upcycle Art Contest総括)

「既にある価値観を超えた視点で物事を見つめる機会をつくりたい」

今社会では、テクノロジーの急速な発展やグローバル化、環境問題や新型コロナウイルスの影響など、解決しなければならない社会課題や適応が急がれる話題が混在しています。その中で人々は日々発される話題に翻弄されたり、先行きの予測ができず不安になるような混沌とした状態にあるように思われます。
「COIL Upcycle Art Contest」は、そんな曖昧で不透明な時代においてアートを起点に固定概念を超えた新たな視点や思考のきっかけをつくる挑戦として、2021年に山口県で廃棄物処理業を営む中特グループとともに立ち上げました。今後は廃棄物を用いたアート作品の公募展を中心に、展示会やワークショップなどを通してサステナビリティや循環型経済実現に必要な世界観について議論を深め、まさにここから新時代の文化を発信して行けるように取り組んで行きたいと考えています。
今回の展示会では、見て・触れて・聴けるアート作品を通して、正解という概念を越えて自由な発見を楽しむことができる体験を提供できたらと思います。

COIL Upcycle Art Contestについて

山口県周南市にある中特グループは、サーキュラーエコノミーへの取り組みの第一弾としてアートを起点として廃棄物の価値の新たな可能性を探る公募展プロジェクト「COIL Upcycle Art Contest」を立ち上げました。
2021年の第1回から2年で全国のクリエイター総勢250名を巻き込み、社会の新たな方向性についての議論のきっかけとなるような未来への可能性溢れる作品コンセプトが沢山世に生み出されました。今後はクリエイターとのコラボレーションプロジェクトにより、ものの新たな価値概念についてより積極的に社会に発信していけたらと思っています。
-総合プロデュース・ディレクション|橋本 季和子

https://www.instagram.com/coil_upcycle_art/

公募審査員

中野 良寿| 現代美術家/山口大学教授/N3ART Lab 代表
渡邉 朋也(2022)| 山口情報芸術センター[YCAM] アーキビスト/ドキュメントコーディネーター
髙田 隆| 周南公立大学 学長
しばた みなみ(2022)|アーティスト/ORINASU スクラップでビルド
橋本 福美(2021) | 株式会社中特ホールディングスCEO


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