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【キネマ救急箱#1】フレンチ・ディスパッチ〜ただ、セドゥが見たくて〜

こんにちは!
最近コンタクトが一発で入れられないニク・ジャガスです🌞

記念すべき1回目の【キネマ救急箱】🎬

特にこだわりもなく最近観た『フレンチ・ディスパッチ』の

感想をペロッと書きます。

映画のあらすじ

20世紀フランスのとある街には、雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の編集部があり、個性的な人々が集まっていた。国際問題はもとより、アートやファッション、美食などのユニークな記事で雑誌は人気があった。だが、ある日仕事中に編集長が急死し、彼の遺言により、フレンチ・ディスパッチ誌の廃刊が決定したため、編集者や記者たちは最終号を発行する。

シネマトィデイより


「あの人も!?」と言いたくなる豪華キャスト

最初に言っておきます。

ウェス・アンダーソン監督の作品は、あんまり見たことありません。笑

今回見たのも、私がレア・セドゥの奴隷だからなんですよね〜

あの眼差しが堪らん、、一日中睨まれたい、、

https://www.fashion-press.net/news/78773
より

セドゥは一旦、そっと横に置いて。

直近で観た作品と言えば、『グランド・ブダペスト・ホテル(2014年)』!

もうそんな前になるんだ…と顎が外れそうですが

前回同様、今回も常連キャストが足並みを揃えてましたね。

特にビル・マーレイは流石、余計な台詞は一切なし、

存在感だけで世界観に奥行きをもたらしていた。

まだまだスクリーンで、元気な姿を見せ続けてほしい俳優さんです。

そして予告編を見るだけで、「あの人も出てる!」と映画好きが

つい言いふらしたくなる豪華キャストの連続。

ベニチオ・デル・トロ(モーゼス・ローゼンターラー)
エイドリアン・ブロディ(ジュリアン・カダージオ)
ティルダ・スウィントン(J・K・L・ベレンセン)
レア・セドゥ(シモーヌ)
フランシス・マクドーマンド(ルシンダ・クレメンツ)
ティモシー・シャラメ(ゼフィレッリ・B)
リナ・クードリ(ジュリエット)
ジェフリー・ライト(ローバック・ライト)
マチュー・アマルリック(警察所長)
スティーヴン・パーク(ネスカフィエ)
ビル・マーレイ(アーサー・ハウイッツァーJr)
オーウェン・ウィルソン(エルブサン・サゼラック)
クリストフ・ヴァルツ(ポール・デュヴァル)
エドワード・ノートン(運転手ジョー)
ジェイソン・シュワルツマン(エルメス・ジョーンズ)
アンジェリカ・ヒューストン(ナレーター)

シネマトィデイより

加えて、ウェス監督ならではの「上流階級専用の絵本」感溢れるシーン。

話の内容よりもショット毎の画がスチールのように記憶に残る感じ。

監督ファンだけでなく、「ちょっとユニークな映画が見たい」と思う

全ての人に響く作品だと思います。


映画人と観客を魅了するウェス監督


今回、作品が面白かったのでパンフレットを購入。

装丁が雑誌風になってて楽しかった!

(目次があったり、サーチライトの新作情報が載ってたり)

右上の「MOVIE WALKER PRESS」もいいよね!


読んでいたら「監督どれだけ愛されてるん笑」ってなりました。

撮影中はキャストとスタッフが同じところで宿泊!

ストップモーションのシーンはデジタルで制作せず、

全キャストが実際にモーションをストップ(笑)することで

撮影、和気あいあいとした雰囲気で距離も縮まったそう。

夜になったら誰かの部屋に集まって

シャラメあたりに「自分、好きな人おるん?」とか

聞かれたい。


ロケ地もバラバラにせず、一つの街アングレームに定め、

実際の街並みにセットを組むというこだわり。

さながら、巡業で各地を旅する演劇団みたいですね。


固定される観客の視点

ウェス監督のシンメトリーな演出はよく知られるところですが

今回も演劇を、観客席のド真ん中から見てる感覚になりました。

全てのショット、キャストが垂直であり、平行

観客の視点は真横あるいは真正面に固定されて、

視線の自由がないというか。

「このシーンは!この角度から!お楽しみください!」的な。

カラー、モノクロで変わるタイミングも「何なんじゃろ〜」と

考えながら見てましたが、結局わかりませんでした。笑

ただ、固定される視点や画面縦横比の変更、モロクロとカラーの変化、

急遽アニメタッチになる演出、などなど表現が起伏に富み、

作品の美的センスを、洗練させてるように感じました。

思わず笑ったポイント!

「フレンチ・スプラッター派アクション絵画」って名称のクセ!笑

ほんとにあるかも、って一瞬調べたわ!!

ベニチオ・デル・トロ演じる画家モーゼスの絵画技法ですが、

「あ、芸術って本当に爆発なんだ〜」ってなる名前。

絵画モデルになるレア・セドゥの謎ポーズもさることながら、

描き終わったモーゼスのキャンバスがバーン!と映った瞬間

「どこにシモーヌおんねーーーん!」と突っ込みたくなる☺️

ブロディにはわかっても、私には分かりませんでした。


ブロディといえば、壁画のシーン。

そっ…と扉を閉めた瞬間、囚人が壁をぶち抜いてくるシーンは

声出して笑う🤣

ウェス監督のユーモアを、余白と静寂に感じ取りました。


「警察署長の食事編」に流れたアニメーション、もっと見たいな〜と

思っていたところ、劇中に登場した架空の歌手ティップ・トップの

MVがありました。

おかわりしたい方は是非ご覧ください。

(個人的には不死身の大男も出してほしかった😇)


エンドロール、バックナンバーの表紙メドレーが良かったですね。

終わってしまうのか〜という寂しさもありつつ、

気づけば自分が、アンニュイに住む一購読者になれている、

という不思議な満足感で映画館を後にすることができました。


おまけ

余韻に浸ってYouTubeを漁っていたところ、

Saturday Night Liveで放送されたであろう

ウェス・アンダーソン監督ちっくなホラー映画予告動画が

上がっていました。特徴捉えてて面白いです。

3分くらいの動画なので、是非見てみてください〜!

紙ヒコーキで殺人許可取ろうとするのサイコー。笑



ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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