「徳」積んでますか?

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「はい次の方ー、来世どんな感じにする?」
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「頭脳明晰で裕福な家庭に生まれたいです、あ、次は美しい女性でもいいです」
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「はいはい、ちょっと待って。今、調べるから。あー、駄目だ。全然、得が足りないよ。前世そんなに得を積まなかったでしょ」
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「一応、公務員で定年まで働いたし、二人の娘を立派に育てあげましたけど、、、」
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「うーん、得ってそういうもんじゃないんだよね」
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「貯金も二千万ほど残しました」
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「あー、ね。得を積むってまぁ、天に対して貯金しているようなものだから、あなたの場合、得貯金カラッカラなのよ」
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「そんな!」
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「積み立てた得の量がこのくらいだと、、、来世はまぁ、一般家庭より少し下かな。容姿もまぁ、、うん。でも頑張って、オプションで舌を鼻先につけられる能力つけておくから」
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「そんな能力なんの役に立つんですか、、、」
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「まぁ、オマケみたいなものよ。でもオプションで成功する人もいるみたいよ。前に、スーツケースにはいれるオプションつけた人なんてずいぶん成功しているみたいだから。じゃ、ここにサインして。はい、その先の門くぐったら今までの前世の記憶全部消えるからね。たまにくぐらないで行っちゃう人いるんだよなー。じゃ、来世も頑張っていきましょー」
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こんなかどうかは知らないけれど、ぼくは時間感覚がやたら優れている。調子がいい時は誤差5分以内で時間を言い当てる事ができる。、、が、使い道がまるでない。
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自転車を漕ぎながら
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「今、、、11:36分。うわ、やった当たったー!!スゴ!!」
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なんなのこのオプション。
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