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英語トークの心のストッパーを外してくれた移民のための英語クラス

こんにちは。50歳から英語力ゼロで始めたカナダ生活も10年目。めでたく今年還暦の「Wakei」です。

今日は私が英語で話す恐怖心を減らす初めの一歩になった、大人の移民向け英語クラスについて話します。

驚かれるかもしれませんが、私は未だに英語で話すのは不安です。でもカナダにきた当初と比べたら雲泥の差で不安は少なくなっています。

そして、その恐怖心を減らす初めの一歩となったのが、社会人向け移民者のための無料英語クラスでした。

レベルチェック

カナダの地元の移民センターで、私がまず勧められたのが移民者のための無料英会話クラスの受講でした。当然ですよね。英語わからないんですから。

早速受けた「読む・聞く・話す・書く」のレベルチェックで、私は1~5レベルのクラスのレベル3でした。

自分では上出来と思ったんですが、この話を在カナダの日本人にしたら、びっくりされました。なぜかと言うと、カナダ人配偶者、ワーキングホリデー、海外留学を経て、移民になった日本人は、皆さん英語力があり、レベル3の人は珍しいからです。

レベル3のクラスは、中国、韓国、中東、東アジア、ヨーロッパ、中南米などのさまざまな国の人がいました。


みんな私より英語が話せる

同じレベルの人が集まっているクラスなので、当然、英語力も同じはず。私も安心してクラスに行きました。

ところがやっぱりオール英語のクラスとなると全くチンプンカンプン

なるべく優しそうな人の横に座って、その人の様子を見よう見まねで授業を受けます。

驚いたのは、オール英語なのにほとんどの人が理解しているのです。そう見えるんです。

さらにみんな結構話せます。「このクラスって話せない人のクラスじゃなかったの?」と思います。

私は、先生の言ってることもわからなければ、クラスメイトの言ってることも、何がウケてみんなが笑っているのかも全くわかりません。

本当にレベル3でいいのか?と思いました。


クラスメイトの英語力もさまざま

クラスには、すでに働いている人も、専業主婦、求職中、リタイヤ組、難民だった人がいました。年齢も滞在歴もさまざまです。

どの人も私より英語ができました。とはいえ、クラスでは、それぞれ文法、単語、発音の間違いを先生に指摘されています。

当時の私には完璧そうに見えたクラスメイトの英語も実はそうでもなかったんですね。

後から、流暢に話せる人も、読解のときに単語がわからなかったり、文章を書くことが苦手だったことも知りました。

でも彼らの堂々とした間違えぶりには、英語が完璧でない卑屈さはないのです。

そうとわかっても、私は?と言うと、

質問されても Yes / No クイズ状態、回答や読みの順番が回ってくると極度に緊張し、話せません。落ち込む毎日が続きます。

英語力不足を気にしないクラスメイト

クラスメイトたちは、緊張感がなくて、クラスがとっても楽しそうです。

みんなの前であんなに間違って、恥ずかしかったり、緊張しないのかな?と私は思うのです。

彼らは、間違いを気にせず、自分の知りたいこと、伝えたいことには英語が下手でもとにかく積極的です。知りたいこと、話したい話題にピンポイントで当たると老若男女問わず、すごくおしゃべりです。

自分の伝えたいことを上手く伝えられないもどかしさを見せることはありますが、英語に対してコンプレックスとか、他人にどう見られるかを気にしていません。

いっぱい話して、クラスを満喫して帰っていくのです。

考えてみれば、この英語クラスって、大人の移民が下手な英語のツタナイ話でもじっくり聞いていもらえる、絶好の場なのです。

英語で話す自信をつける

そんなクラスの様子にも慣れるうちに、だんだんクラスメイトに私も影響されるようになりました。

彼らがどう英語力やクラスを考えているかもわかってきました。

・カナダ人もみんなキレイな正確な英語を話しているわけでない

・発音を間違えても前後関係から理解してもらえる

・英語が上手くできないから、ここに練習に来る価値がある

・英語力の競争ではない

・テストは自分のレベルを知るためのもの

・誰も他人の英語力を気にしていない

・話せても話さなかったら、話せないのと同じ

・話すことで間違いに気づく

・話すことで自信がつく

・英語力は生活や仕事をより便利にする手段

・英語は第二言語。自分は英語も話せる

・英語能力=自分の能力 ではない

・大人の語学学習は子どものようにはいかない

・同じような悩みを共有できる人と出会える

以上のように考えると、この移民向け英語クラスが、ずっと気が楽になりました。こんなにのびのび英語を話せるチャンスを活かさないと時間も機会も損失です。

ミニ英語社会の体験ができて、先生の添削付きですからね。

そうこうしているうちに私の英会話の最大の心のストッパーである「英語を話す恐怖心」が少しずつ減っていきました。クラスの中では少々の間違いは気にならなくなってきました。

さらに「私たちは大人になっても第二言語に挑戦しているチャレンジャーだ」という自信さえ、思い起こさせてくれました。

英語クラスは間違い上等の安全地帯

英会話スクールやオンラインレッスンも同じだと思います。

英語を話せる機会、特に英会話クラスはまさに話すための時間ですから、間違いを気にせずにどんどん話しましょう。クラスや身近な機会で英語を話せなかったら、実践の社会で話すのはかなり難しいですよ。

英語を学ぶことを目的としたクラスやサークル、オンライン授業でいろいろ間違える中で、間違えることに慣れましょう。

間違えても誰も気にしませんから。

話す自信>話す楽しさ>間違い

英語を話すときに心のストッパーになる不安や恐怖に効く特効薬はありませんが、英語で話すときの不安を感じたとき、是非、私の移民クラスのみんなの考えていたことを思い出してみてください。

そして思い切って話してみましょう。

話せておもしろかった、意外に通じた、話せそうな気がしてきた、と言う感情の変化に気づくと思います。英語トークの心のストッパーはそうやって外れていきます。

私も10年経った今も現在進行形で実践中です。




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