2040年の未来予測 成毛眞著・・読書メモ⑥

こんにちは。英語力ゼロで50歳からカナダ生活も10年目。今年めでたく還暦のWakeiです。


今日は最近読んだ、聴いた?「2040年の未来予測」成毛眞著の読書メモです。著者の成毛さんは元マイクロソフト日本法人第2代代表取締役社長で現在は投資コンサルタントの会社をやってらっしゃるようです。


私はこれまで未来予測系では、


・2025年を制覇する破壊的企業
・2030年のすべてが加速する時代に備えよ


の2冊を読んでます。この2冊、とても面白かったです。
未来のテクノロジーの進歩についてはこの2冊の方が集中して書かれています。


本書の特徴


本書が大きく違うのは、日本の将来・日本の2040年を予測して書いていること。残念ながら、日本のワクワクするような未来予測ではなく、現在の延長から見える未来予測。


例えば、人口減少による若年層・労働人口比の低下、老人大国、老人負担、社会では面倒みきれない老後、貧しくなる日本、頻発する自然災害など、日本の暗い未来を象徴する内容のオンパレードです。
現状でも十分言われていることなので、特に目新しくはありませんが、いざまとめて数字ととも突きつけられるとかなりショックな内容になります。

「これだけキラキラのテクノロジーがあって、わかりきっている問題がすでにあるのに、日本の未来はどうしてそんな数々の不幸が止められないのか?」と素朴に疑問を感じます。

みんなが幸せになるためのテクノロジーの進歩であってほしいし、みんなの基本的な幸せを置き去りにしたテクノロジーの進歩ってなんなんでしょう?



不安は準備で軽減

本書では、そんな将来大変な状況が予想される日本で暮らす自己防衛的方法も若干紹介されています。本書の提案は参考になります。

    老後の対策として、ちらっとインデックス投資も勧めてますねぇ。

とは言え、それ以上にこの本を読んだ人は「日本にいたら未来が暗い」「日本を脱出したい」と感じる可能性が大です。

話題の本のファクトフルネスでは「世の中はどんどん悪くなっている」と感じている人が多いのに対し、実際の統計を見ると「世の中は実はどんどん良くなっている」そうです。漠然とした不安は心の毒です。


日本がどんどん良くなっているのか、よくなっていくのかは、よくわかりませんが、日本の未来もテクノロジーの進歩と同時に進化していくと信じたい。この本に書かれている内容よりは日本に希望を持ちたい。

心配は杞憂だったけど、万が一に備えて考えたり、やっておいてよかった、と2040年に思いたいですよね。そのための本と考えた方がいい。

キラキラのテクノロジーに囲まれた未来の姿と残酷な日本の未来予想。本書で不安に心をかき乱され過ぎずに、未来に向かって今できることを考える参考にする一冊だと思います。

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