海外でKimonoで楽しむ
私は着物が好きです。茶道の文化も好きです。なので海外でも着物やお茶も楽しみたい。海外でも身近な人にその面白さを知って欲しいし、いっしょに楽しみたい、と思ってます。でも着物もお茶も日本にいるように簡単に着物や道具が揃うわけでもありませんし、気軽に習いに行けるわけでも、すぐにいっしょに楽しめる仲間が見つかるわけではありません。
だったら、どうするか?
自分で少しずつでも作り上げていけばいい。
道具類や小物
自分の持っているものを利用したり、オンラインで注文したり、帰国の際に必要なものを買ってきたり、こちらで代用できそうなものを探したり、自分で作ったり、こちらの人にそれっぽく作ってもらったり、工夫が必要です。
勉強と練習
日本にいたときにお稽古や講習に行った経験はあるというものの、こちらでは習いに行けるところもありません。日本に帰国の際に無理を言って短期集中で習いに行ったり、勉強になりそうなイベントに行ったり、カナダに戻ったら日本から買ってきた本を読んだり、ユーチューブを利用したりして、自分で練習します。
イベントの開催
海外でも特に海外在住の日本人の方に日本の文化の良さや楽しさを知ってもらいたい、いっしょに楽しみたい、というのが私の目指すところなので、まずは知ってもらうことが大切。私の知識や経験、持っているもの、用意したものを活かして茶道や着物を紹介したり、楽しめるイベントを計画したりします。
私はその道の先生ではありませんし、皆さんが興味を持ったり、楽しめる機会やきっかけを作る人って感じでしょうか。Promoter (紹介・広めていく人)と思ってます。私のイベント参加をきっかけにより本格的に習いに行かれたり、自分なりに勉強したり、購入したり、楽しまれる方が増えたらいいなぁと思ってます。
イベントや講習に会費を取るのは正直言いにくいのですが、外食代程度のお金はいただきます。なぜなら日本やカナダで道具を揃えたり、参加者向け用の道具、消耗品もすべて自分の経費で準備して、プランニング、手配、自分なりの勉強、練習、準備など結構大変なんです。仕事というわけでもないし、いくら参加者に喜ばれても自己犠牲があまりにも大きいと次回やる気力がなくなるからです。
仲間が増える楽しさ
日本や海外の大都市にいたら、お茶も着物も習いに行ったり、イベントに参加をしたり、仲間を探すのもそう難しくないでしょう。私ももし日本や海外の大都市に住んでいたら、企画する側ではなく、一参加者として自分のことだけ考えてお気楽にお茶や着物を楽しんでいたと思います。
私がこの町に来たときはお茶や着物を楽しんでいる人もいなかったし、機会もなかったけど、今は関心を持ってくれる人もでてきました。今回は「浴衣の着方と半幅帯の結び方」と合わせて「浴衣ドレスコードブランチ」をやったら、とっても好評でした。一人で浴衣が着れるようになって、カジュアルファッション中心のカナダ生活で「浴衣姿でオシャレな時間」を楽しめたのは本当にいい機会になったみたい。みんな着付けを習った甲斐もあったでしょ。今回も久々にやってみて大変だったけどすごく喜んでもらえたし、やってよかったと思いました。
海外でも着物を楽しもう
浴衣や着物ってこっちのファッションのようにバリバリにスタイルアピールするタイプではなく、柄の綺麗さや着こなしが、その人の良さをやさしく引き立たせてくれるファッション。日本人にとっては自信を持って着れるスタイルです。海外在住の日本人の方の「着物無理」とか、「ダサい」とか偏見を引っぺがして、和装の良さを取り入れて、もっと海外生活を楽しんで欲しい、と思っています。