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【覚せい剤】クスリ漬けの日々、そして初めての逮捕。

何の捻りもないタイトルですいません。
こういうとこに文学的なセンスが全くないなーと他の方のnoteを拝見していて思います。

さて、今回はクスリ漬けの日々から、
初めての逮捕までの日々を書き連ねてみようと思います。

毎回のことになりますが、
このnoteではこの先覚せい剤使用についての記述が多く出てきます。

このnoteは覚せい剤使用を推奨するものではありませが、
現在使用している方を非難するつもりもありません。

🐜には他人をジャッジする気はありませんし、
その資格がないと思うからです。

その他、薬物についての🐜の考え方については前回のnoteをご覧の上、
続きをご覧ください。

クスリ漬けの日々

初めてのオジサンと何度か経験するのと同時にしっかり味をしめてしまった🐜は、
他のシャブ中の方々とも次々と出会っていくことになります。

1度でも経験していれば、
未経験❌というハードルは越えることができ、
いろいろな人と出会うことができました。

今でもいい友人としてお付き合いのある方もいますが、
やはり連絡が取れなくなり、
消えて行く方がほとんどでした。

最初の頃は月に1度程度だったのが、
比較的街中に住んていたこともあり、
だんだんいろいろな方からお誘いを受ける形になり、
毎週末、下手すると平日にも呼び出され、
朝まで遊んで仕事にいく、というようなこともありました。

オールで酒を飲んで仕事に行くのではありません。
オールでキメて、フラフラで仕事に行くのです。
普通のことではありませんでしたが、
ここも🐜の特異体質なのか、
あまり人から異変を感じ取られることはありませんでした。

キメてセックスをする以外にも、
その後食事に誘われたり、家でダラダラ過ごす関係になる人も増え、
クスリという共通項さえなければ、
充実した生活を送っていたとも言えるかもしれません。

初体験から半年ほど経ったころ、
とてもタイプなお兄さんからお誘いを受けました。
これはまではタイプ抜きにして、
ただクスリを使うためだけの相手選びをしていた🐜にとっては、
とても刺激な出会いでした。

そのお兄さんはケンジさん(仮)といい、
近くのビジネスホテルにいるから、
遊びに来ないか、と誘ってくれたのです。

均整の取れたカラダ(そもそもカラダには興味はないんですが😂)、
きちんと刈り上げられた清潔感のある短髪、
丁寧に手入れされたヒゲに、
若かった🐜は、恐れ多さまで感じましたが、
ぜひとも、とお声がけいただいたこともあり、
ルンルンでチャリを漕いでホテルまで会いにいったのでした。

部屋につくと、他の方々と同様、
若干部屋は薄暗くなっていましたが、
やはりとんでもないイケメンさん。
ホントに🐜でいいのですか?と何度も確かめた上で、
行為のための準備を始めることになりました。

心身ともに極上の行為

その頃になると当たり障りない会話程度に抑えることを覚え、
チョコチョコと会話をしながら準備を始めました。

少し舌っ足らずな話し方で、
“めちゃくちゃ可愛いね”“定期的に会おうよ”などと言われ、
自己肯定感を高めてくれました。

照れながらさっさと支度を終え、
必要なお支払いを済ませ、
ベッドに横になりました。
そして、🐜が先にキメていただくことになり、
サクっと注射していただきました。

悪魔の囁き

毎度のことながら、
先にキメていただくと、相手が来るのが待ち遠してくてたまらないのです。

このときもそんな気持ちになりながら、
ケンジさんが済ませるのを待っている間、
こんなことを言われるのです。

“面倒くさいこと抜きで生でいい?”
“リスクはわかってるよな?”

あぁ、もうもちろんそれでいいから、
早く始めようよ。

そんなようなことを答えたと思います。

そして嬉々としてコトを済ませたケンジさんは、
🐜の元へと飛び込んできて、
そのまま朝まで激しい時間を過したのでした。

🐜はそれまで若かったことや、
地方に住んでいたこともあり、
あまりコンドームを使用せずにセックスをしてきました。
今思えばとても危険な行為でしたが、
運良く大きな病気にかかることもなく過ごしてきました。

またクスリを使う人たちの中ではほとんどの場合、生でやります。
一部、キメてもセーフセックスで!という方もいらっしゃいますが、
出会ったシャブ中の皆さんはそうではない方々ばかりだったのです。

祭りのあと

朝まで楽しんだあと、
また会いましょうと言葉を交わし、
仕事に向かいました。

夕方頃にはクスリの効果も抜けてきて、
眠気に襲われていましたが、
ひとまず仕事を終え、帰宅したのでした。

それから2週間くらい経った頃でしょうか。
どうしようもないカラダのダルさと熱っぽさを感じました。
ん?風邪か??と言い聞かせながら、
仕事に行きました。
しかし昼を過ぎても、夕方になっても良くなりません。

良くなるどころか、むしろ悪化しているようにさえ思いました。

そう思いながら帰宅し、熱を測ると40度越え
秋口で涼しくなりはじめた頃なのに、
真冬かよ!と思うくらい、
寒さにガタガタ震えてしまいます。

解熱剤を飲んでも熱が下がらず、
翌日は仕事を休みました。

病院に行こうかと悩んだりもしましたが、
何せ後ろめたいことがある身です。
とにかく自分で何とかしなければと必死に高熱と戦いました。

そして1週間が経ったころ、
ようやく熱が下がり、仕事に復帰することができました。

今思えば、この高熱は、、、。
これはまた次のnoteに書くことにします。

イケメンの正体

ケンジさんとはそれから3ヶ月ほど経った頃にお誘いを頂きました。
ホントはもっと早く会いたかった。
でもイケメンさんだし、相手はたくさんいるんだろうな、なんて思っていました。

しかし指定されたホテルは近隣エリアではとても名高い高級ホテル。
え!なんでこんなとこに!?と思いながら会いにいくと、
ケンジさんは前回のように、
“お気に入りだからいいホテルを取った”
“ここに呼ぶなんてキミしかいない”
なんて、言うんです。

アラフォーになった🐜から当時の🐜に言ってあげたい。

“シャブ中の言葉を信じるな!”

それでもまだその当時の🐜はまだ若かったのです。
天にも昇る気分になりました。

そのときも激しく楽しませていただいたのですが、
帰りがけ、無言でメモを手渡してきました。

え?なに?と言うと、
しっ🤫🤫🤫といいながらメモを読むように促しだのです。

そこにはこう書かれていたのです。

“俺はクスリの売人をやっています”
“必要があればいつでも用意するので俺に連絡をください

あぁぁぁぁぁ、、、、、。
そうだったのか。。。。。

そう思いはしましたが、
当時自分でクスリを買うということには抵抗がありましたし、
買ったところで自分で注射できません。

機会かあれば、よろしくお願いします。
と、お伝えし、
その場を去ったのでした。

当時会っていた人たちは、
みんなゲイの売人から買っている、と言っていました。
広いようで狭い世界です。
みんなケンジさんから買っていたのかもしれません。

そしてその度にあんな感じでセックスしていたのかも??なんて思いました。
しかし冷静に考えれば、俺とは全くタイプの異なる人もいるわけですし、
売人ともなれば、商売ですから。
その度にセックスしていたのではカラダがもたないかも?とか、
いろんなことを考えたのでした。

ケンジさんとの日々

その後、ケンジさんとは定期的に会うようになっていました。
2週間か3週間に1度、くらいでしょうか。
クスリを買うことはなく、ただ、ヤルだけ、という感じでした。

いつも会う時は、どこかのビジネスホテルで、
クスリは使った分だけ、お金を払って帰る、
シャブ中の世界の言葉でいう、
“シェア”という形でクスリのやりとりをしていました。

今の🐜の持てる知識て解説しておくと、
このシェアというやり方。
自分で購入することや、所持するリスクを回避したやり方で、
多くのゲイのシャブ中がよくやるやり方ですが、
金銭のやりとりがあったことがわかれば、
シェアした者同士で、覚醒剤取締法違反(譲渡)にあたりますし、
金銭のやりとりが立証できずとも、
確実に2人で1つのクスリを使用していたと認定されれば、
覚醒剤取締法(共同所持)で立件されます。

また🐜がお世話になっていたように、
相手の方に注射してもらった場合、
注射した相手の方は、 覚醒剤取締法違反(他者使用)が上乗せされ刑期伸びます。

リスクを回避していい思いしていると勘違いしている方もいるかと思いますが、
どのようなやり方においても、責任からは逃れられません。
上手くやりなよ!
そんな美味しい話はないということですね。



話を戻します。
いつもシェアで会っていましたが、
ある日、“立て替えて払う金がないから、休憩時間に金だけ持ってきて”と言われたことがありました。

ん?いつもと様子が違うぞ?と思いましたが、
休憩時間にホテルまで移動するのは難しく、
夜まで待ってもらいました。

そして夜、ホテルに向かうと、
明らかに様子が違うのです。

ケンジさんが高熱を出してうなされているのです。
彼いわく、知り合いの医者に症状を伝えて、
アドバイスをもらったが、
この症状では入院になるかもしれない。
しかし今の状態では病院にいけない。
しばらくホテルに籠もって落ち着いたら病院に行く、というのです。

ここにも“後ろめたいことがある身”がいたわけです。

それを聞いた🐜は、
慌ててスポーツドリンクと冷えピタを買いにいき、
しばらく看病をして、退散しました。

その翌週、彼は入院しました。
そのとき、一斉メールのような形で、
“〇〇病院にいます。必要なら連絡してください”と、
入院先の病院でも売人としての業務にあたっていたのです。

そのとき初めて、
あ、この人はセフレというより、
やっぱり売人なんだ。

と、思い、こちらから連絡を取るのをやめたのでした。

ドラマのような一日

そこからまた半年くらい経ったころでしょうか。
その頃🐜はいちいち人様とシェアして遊ぶことが面倒になっていました。

未経験❌の次のハードルは、
各自用意か、シェアか、というもので、
シェア❌という大きなハードルがありました。

ケンジさんでいい思いをした🐜は、
それなりに相手を選ぶようになりましたが、
そこにはシェア❌というハードルがあったのです。

そしてある日、意を決してケンジさんに連絡をしてみたのです。

“久しぶりです。お元気ですか?”

そうメールしました。

“久しぶり!いるの?”

そう返ってきたのです。
あぁ、まだしっかり売人だと実感し、
期待を持てたの半分、なんだよこのレス😂っていうションボリしたの半分、
複雑な感情になりましたが、
“いる”ことを伝えました。

するといつものようにビジネスホテルを指定してきました。

夕方16時頃だったでしょうか。
いつもと違う会い方にドキドキしながら、
ホテルに行きました。

部屋につくと、
必要量、金額の説明を受け、お金を渡しました。
すると、悪びれることもなく、
“久しぶりに会ったけどやっぱり可愛いね”
“予定がないならこのままヤろうよ”と言うのです。

さっさと、帰ればよかったのです。
しかし誘惑には勝てなかった。

そのままケンジさんと楽しんで帰ることにしました。

すると、ケンジさんはソワソワし始め、
どこかに電話をし始めるのです。

要は、彼は売人というより、
仲介者なのでした。

買いたい相手から金を預かり、
本家ホンマモンの売人さんに連絡し、
ホテル近くまでクスリを届けてもらいます。
ケンジさんが受け取りに出向き、そこで金を支払う。
そしてその中から上前をはねるわけです。

その間、ケンジさんは、
相手はホンマモンのヤクザだから、
怒らせてはいけない、時間を守らなくては、
などと仕切りに言っていましたが、
1時間ほど、散々待たされたのち、
到着連絡があり、受け取りに出掛けました。

騒々しいほどの足音

部屋を出てから10分ほどしたころ、
部屋の外からビックリするくらいの大きな足音が聞こえてきました。

本能的に危機を感じた🐜は鍵とチェーンロックをかけ、
足音が過ぎるのを待ちました。

しかし足音は部屋の前で止まるのです。
そして次の瞬間部屋の鍵が空き、
勢いよくドアが開こうとするのです。

もう頭が真っ白になりました。
しかしチェーンロックがかかっています。
こちらから力づくでドアを押し、
なんとかドアが開かないようにしていると、
今度は窓がドンドンと大きな音を立てて叩かれているのを見てしまったのです。

“囲まれた”

そう思った🐜は、
そこで観念し、ドアを開けたのです。

するとケンジさんが鬼の形相で飛び込んできました。
それと同時に窓から数人のスーツの男たちが踏み込んできたのです。

“〇〇県警だ!”

と、白い紙を出し、
〇〇〇〇だな?(ケンジさんの本名)
覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕状が出ている。
〇〇時〇〇分、逮捕!といい、
ケンジさんに手錠をかけたのでした。

もうそのときの🐜はパニックを通り過ぎて、
呆然としていました。

そして、そのとき同じ部屋にいた🐜は、
ケンジさんが取っていた真正面の部屋(警察はそこで内偵のため潜伏していたのです)に連れていまれました。

“彼はマークされた売人だった”

そこでは、自分の身元を確認された上で、
ケンジさんが他の逮捕者の捜査線上に出てきた売人で、
今日一日真正面の部屋で張り込んでいたところ、
🐜が現れ、売買の現場を押さえられると思い踏み込もうとしたが、
ケンジさんが外出したため、
帰ってきたところを見計らって部屋に突入したことを説明されました。

しかし金は持っているのに肝心のクスリが売買できるほど持っておらず、
ケンジさんと🐜の間の売買を立証するのは難しいため、
尿検査で何もなければ今日のところはこのまま帰してやる、と言われました。

そしてその上で改めてケンジさんと会った理由を聞かれました。
ここまで来たらもう観念するしかない、と、
🐜はクスリを買うために会ったこと、
しかし、数日前に別のところでクスリを使ったため、尿検査をしたら反応が出るはずであることを素直に伝えました。

その場で尿ができればよかったのでしょうが、
クスリを使っている時は尿がなかなか出ないのです。

その旨を伝えたところ、
任意同行という形で警察署へ連行され、
その後の尿検査で薬物反応が認められ、
その場で緊急逮捕となったのでした。

あのとき、たまたましばらく使っていなくて、
尿検査をパスしていれば、
逮捕されることはなかったわけです。
それがいいのか、よくないのかはわかりません。

当時周りからは間を空けなきゃダメ!
いつ職務質問を受けるかわからないよ!と言われていたのです。

その忠告を聞いていれば、また違う人生を送っていたのかもしれません。


いかがでしたか?
今回はクスリ漬けの日々から初めての逮捕までをまとめてみました。

少し長くなってしまいました。
書いてるうちに細かいデティールなどを思い出したりして追記しているうちに、
なかなかの長文になってしまいました。

次回は逮捕後〜初公判〜判決までをまとめてみようと思います。


読んで頂いてる方、
フォローやスキ、XにDMをいただく方々にはホントに感謝してます。

ありがとうございます😊

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