ALGS Year3終了したので振り返りしよう
ALGS Yearの振り返り
結果とかはKobeさんやLiquipediaを参照ください。感想をつらつらと。
①世界大会について
Year3はYear2と同じ大会フォーマット(スプリット1 プロリーグ→プレイオフ、スプリット2 プロリーグ→プレイオフ、チャンピオンシップの構成)で実施されましたが、Year2がコロナの影響でスプリット1のプレイオフが地域開催で、Year3は3回の世界大会だった点が大きく異なりました。
この変更によって、Year2だと地域プレイオフの上位と世界大会の上位が混在してチャンピオンシップに進出しているのに対し、Year3だと2回の世界大会で上位だったチームがチャンピオンシップに進出することになったため、よりレベルが高い大会になったと言えます。
また世界大会の回数も積み重なり、選手たちの経験値が増えたり、世界大会を目指すという目標にチーム編成を変えるということもありました。
②メタの変化について
スプリット1とスプリット2のメタの遷移をざっくりとおさらいしていきます(地域によって差異はあるのでざっくりプレイオフだけ抜粋)。
・スプリット1 プレイオフ
ヴァルキリーは必要悪である、という開発の名言がありましたが、ヴァルキリーという安置を読めて移動もできるキャラクターを入れることで、ピック幅が増える、という時代でした。中ムーブでは守れるワトソンを入れて、外ムーブではキャラパワーの強いホライゾンやシアを入れるという、ムーブとキャラピックが紐づく時代でした。
安置を読めるキャラクターの変更と、エボックタワーの登場でヴァルキリーはピックレートを下げて構成が変わっていきます。
・スプリット2 プレイオフ
※大会全体のピック率は取れなったので決勝のピック率です
安置を読めるキャラクターが変わったことで、ワトソン、コースティック、ランパード、カタリストの4キャラクターが注目を浴びましたが、移動もできて守りもできるカタリストのピック率が上昇しています。そしてヴァルキリーという必須ピックが弱体化されたため、ホライゾン、シア、バンガロールというキャラパワーの強いキャラクターが必然としてピックされるようになりました。
※シアのアビリティがリワークされて、索敵キャラから攻撃キャラに使われ方が変わり、キャラパワーが強くなったという背景もあります。そしてシアは弱体化されてチャンピオンシップに続きます。
・チャンピオンシップ
スプリット2から2か月で1回のアプデを挟んだだけのため、基本的な考え方は安置読み/移動/守りのカタリストをベースにキャラパワーのあるキャラクターが並んでいます。シアは弱体化に伴い、ピックから外されています。その結果大会中にハイドをするチームが増えたというのもピック率の変化に伴って生まれた戦い方の変化かと思います。
選手たちは勝つために勝てると思う構成でキャラピックをしています。その上で致し方ないこととして発生するのは、
・似たような構成ばかり
・ホライゾンがずっと強いのはつまらない
・最終局面で、カタリストの壁とバンガロールのスモークとグチャグチャで何が起きてるのか分からない
などのお気持ちが多く見受けられます。
残念ながら競技シーンはApexというゲームにおいてごく一部分のお話なので、競技シーン目線でのキャラクターの調整は必ずしも実現するものでもありません。ただ意見としてフィードバックされているといいですね。
③世界大会の各地域のパワーバランスについて
最後に各地域のパワーバランスを少しだけ。
プレイオフ1では、North America 10枠、EMEA 10枠、APAC North10枠、APAC South 5枠、South America 5枠の40チームで行われ、世界大会での成績でプレイオフ2、チャンピオンシップの出場枠が変わります。
地域ごとの出場チーム数の推移(地域トータルの強さ)、地域ごとの決勝進出チーム数の推移(強豪チーム数)、地域ごとの決勝進出チーム割合(出場チームの中の強豪チーム割合)の推移を見てみます。
NAは強いという印象を大きく印象づけ、ASは当初の出場枠が少なかったことを証明する結果といえます。ANもプレイオフ2では決勝に多く進出したこともあり、Year4での活躍に期待したいですね。世界大会ではDZとTSMしか優勝できていないところに一石投じることを期待!
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