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ゲームを題材に「考える力」を身につける

ゲームってついつい何も考えずにダラダラとやりがちですよね。そんな頭すっからかんになりがちなゲームでも、「考える力」を身につけることができると思います。ちょっとした身の回りのものをテーマに「考える習慣をつけること」は、「考える力」を伸ばすきっかけになります。

「考える力」とは

「考える力」とは何かを定義しましょう。「考える力」は「論理的思考力」と読み替えることができます。「論理的思考力」の「論理的」とは「AならばBである」という「Aという事象や原因から、Bという結果を正しく推論できること」を指していると考えます。それはすなわち、Bという結果の時に、原因となるAを正しく導くことであり、目の前のBという事象に対して、なぜその事象が発生しているのかという背景・理由・目的であるAを正しく理解することとも言えます。

なんでだろう?と疑問に持つこと

考える力を身につけるには、考える習慣をつけることが重要です。身の回りの何でもないテーマでいいので、「なんでだろう?」と考える習慣を持つことが大事です。「なんでだろう?」の答えが正しいか、なんてことは二の次で良いです。「もっともらしく説明できること」が大事です。
例えば、
自分の家の最寄駅周辺は隣の駅よりも新しい店がオープンしないのはなんでだろう?
最近駅前にやたら唐揚げ屋さんができるのはなんでだろう?
スーパーよりコンビニの方が外国籍の店員が多いのはなんでだろう?
テーマなんて何でもいいので、身の回りのことで考える習慣をつけましょう。

ゲームを題材にして考えること

考えるテーマとして「ゲーム」を例にして考えていきましょう。ゲームを題材にして考えるテーマとして、①どうやったら上手くなるか②このゲームの今後の展望について、と大きく2点があると思います。
①はプレイヤーとしてゲームをする上でどうやったら上手くなるか、という誰もが通るテーマだと思います。②は自分がゲームの運営会社だったらどう発展させていくか、という1プレイヤーを脱却して視点を変えて考えるテーマです。

①どうやったら上手くなるか

ゲーム上達するための方法として、どうやったら上手くなるか、を考えることは重要です。感覚的にプレイしてどんどん成長できる、頭が柔らかく感覚的に手が動く若い世代ならばいいですが、歳を取ると頭で考えて体に覚えさせ、を繰り返して上達していくことが増えた気がします(悲しい)。
敵に倒された時に、自分のプレイの何がダメだったのか、を振り返ります。
Apexを例にすると、撃ち負けた時に、エイムが悪かっただけなのか、撃ち合うポジションがダメだったのか、撃ち合い方がダメだったのか、仲間との距離感がダメだったのか、そもそも戦闘するという判断が悪かったのか、など考えられる原因を洗い出します。
ここで大事なのは、原因→解決策→解決策のPros/Cons(長所/短所)という思考プロセスをきちんと踏むことです。ついついこうすれば良かった、と解決策だけを考えがちですが、原因を正しく把握しないと、ちゃんと解決できる解決策を導くことはできないからです。
考えるにあたり知識は力になります。Apexでもコーチング動画などが多く出ていますが、よくある失敗例(原因)を知っておくと、自分の失敗の原因を考えることの手助けとなります。
また、よくあるフレームワークとして、失敗には「戦術の失敗」、「戦術遂行上の個人の失敗」、「避けられない失敗」の3種類があり、戦術的に無理があるのに個人の失敗に帰結させてしまったり、避けられない失敗を深掘りし続けても仕方がないこともあるので、分けて原因を考えると良いです。

②このゲームの今後の展望について

ゲームを1プレイヤーとして楽しんでいると、アップデートなどの運営の施策に対して、「自分がそのゲームを楽しめるか」という観点で感想を言いがちです。そこで、ゲームの運営会社は何を目的として施策を打っているのか、という視点で考えると、ただの感想から「考える習慣」に変わります
自分がゲームの運営会社だったらどんなアップデート内容にするか、といったアイデア勝負をする、のも楽しいですが、そもそも運営会社は何を目的としてアップデートをするのかを考えることが大切です。
ゲームの運営会社が求めているものは何か。ゲームにも寄りますが、プレイヤー人口を増やす、というのが分かりやすい例です。プレイヤー人口を増やすといっても、新規プレイヤーを獲得する、既存プレイヤーが減らないようにする、過去にプレイしていたけど辞めたプレイヤーに復帰してもらう、など分けて考えることができます。
またゲームのプレイヤー人口は、施策を打つと一時的に増加し、右肩下がりになる、というのは一般的な傾向かと思います。そこで一時的に増加させるためにはどうすればいいのか、話題性だったり目新しさなどが求められることが分かります。
ついつい一般プレイヤー目線だと、アップデートに求めるものとして「バランスを良くすること」を求めがちですが、バランスを良くしたところで話題性や目新しさはないです。
ゲームの開発は一般的に疲弊しており、限られたリソースの中でアップデート内容を決める必要があります。対応してもしなくてもプレイヤー人口に影響が出ない些細なアップデートをするのか、目新しい施策を打つのか、運営目線で考えてみるといかがでしょうか。
企画やマーケティングの仕事についた人は分かると思いますが、施策にはセオリーはあるものの、正解は蓋を開けて数値を計測するまで分からないものです。
自分が運営会社のアップデート担当になった時、いかにしてプレイヤー人口を増やせる施策を生み出すことができるかを考えてみると、運営のアップデート内容についての理解も深まるかと思います。


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