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Apexは何が面白いのか?

Apexはいまだに人気である。Apexリリース以降、いくつものバトルロワイアルのゲームが登場したが、なぜかいまだに人気である。Apexの何が面白いのか、一般プレイヤー目線で面白い理由を考えてみます。

いまだに人気なApex

どういうゲームを面白いと思うのかは個人の嗜好だと思うのですが、流行っているのは理由があります。面白いんです。もちろん面白くない部分や直してほしい部分はたくさんあるのですが、それでもやり続ける人が多いのは、面白いから、なのだと思います。Apexは日本で人気のゲームです。日本人しかやってない、は嘘で、北米でもやられてはいるのですが、他のゲームの方が流行っている、が正しいです。
Apexが日本で流行った(流行っている)理由を考えるにあたり、Apexというゲームの特徴を述べていきます。
※参考までに「Apexはオワコンなのか」を調べた記事を↓に置いておきます

Apexというゲームはどういう特徴があるのか
ポイントは大きく以下の5点があるのではないでしょうか。
①バトルロワイアルというゲーム性
②3人1チーム(野良の容易さ)
③キャラクターのバリエーション
④キャラクター操作性、音、UX
⑤高耐久性(戦闘の長さ)
それぞれについて見ていきましょう。

①バトルロワイアルというゲーム性

日本人はバトルロワイアルが好き、とよく言われています。バトルロワイアルとは「多人数のプレイヤーが、時間に伴い収縮する広範囲なマップにて、マップ中に点在する装備やアイテムを収集し、他プレイヤーとの戦闘の結果、最終的に生存したプレイヤーが勝者となるゲームシステム」を指します。海外でもCoDのWarzoneが流行ってはいるので日本人だけがバトロワ好きな訳ではないのですが、バトロワ以外の戦闘ゲームも同様に流行っており、どうやら我々は純粋にバトロワが好きなようです。
なぜバトロワが好きなのか、という点ですが、物資を集めて移動しているだけで戦わなくてもゲームしてる気分になる、そもそも物資集めるのが楽しい、ことが大きな理由だと思います。
そんな収集癖のある我々の欲望をApexは都合よく満たします。街に降りてウロウロと漁りながらアタッチメント集めてるだけで面白いのです。自分好みの武器を作ること自体に喜びを感じてしまっています。これがなぜかは分からないけど面白いのです。対して、CoDのWarzoneはロードアウトという事前に設定した武器セットを要請する仕組みがあるため、漁りの重要性は低い(そこに楽しみを見出す必要がない)ゲーム性なのかと思います。
また、バトロワのゲーム性として、よく分かんないけど勝ててしまうという運要素の強さが特徴としてあります。Valorantに代表される1チームvs1チームのゲームと違い、なんか敵同士がやりあってボロボロになった所をさらっと漁夫したら勝てる、という運要素の高さは、実力が結果に直結することを望む人からすると敬遠してしまうかもしれませんが、ライトユーザーからするとお楽しみ要素になります。
日々訓練して自分の実力を向上させないと勝てないゲームよりも、なんか物資集めてるだけで楽しくてなんか分からないけどたまに勝てるゲーム、このバトロワの良い所を詰め合わせた感じが流行った要因なのではと思います。

②3人1チーム(野良の容易さ)

「3人1チームで、味方を復活させることができる」というゲームバランスはApexの特徴だと言えます。流行った要因としては弱い気もしますが、3人のうちの1人という強くもなく弱くもない微妙な責任感と、復活できるので死んでも終わらないチームの連帯が問われるシステムは、ゲームの面白さを増していると思います。
また、ゲーム中にピンを指すことでアイテムの場所や移動方向、敵の位置を指すシステムはApexが初めてだったかと思います(MOBA界隈では前からあったものを、バトロワに取り込んだ)。今では他のゲームでも基本装備となったピンシステムによって、VC(ボイスチャット)をつけなくても野良とコミュニケーションが取りやすくなりました。これにより野良でやっても薄いコミュニケーションが取れ、チームとして成り立たせることができ、面白さが増したと思います。

③キャラクターのバリエーション

PUBGやフォートナイトなどのバトロワでは、キャラクター自体が独自の能力や個性を持っていないと思います。Apexの前身のタイタンフォールのタイタン(ロボット)やオーバーウォッチからの影響なのか、キャラクターに独自の能力や個性を持たせたのはゲームの幅を広げることに成功していると思います。リリースされてからの3年間の中で強いキャラクター、弱いキャラクターの変遷はありましたが、今はある程度バランスが取れていてどのキャラでも楽しめる感じなのかと思います。また、キャラクターの個性という点では、Apexのキャラってめっちゃ喋りますよね。銃声音だけではなく、人間の声が絶え間なく流れているのは、ゲームをやる上で心地がよいものだったりします(静かにならないのは配信に向いているゲームとも言えます)。

④キャラクター操作性、音、UX

操作性は好みの範囲も大きいと思いますが、落下ダメージ無し、坂道をスライディングで滑り降りる感覚、ジップラインやジャンプパッドなどの高速移動、パルクールアクションなどの操作性の気持ちよさは大事かと思います。他のゲームをやるとなんかモッサリしていると感じてしまうあなたはApexに慣れ過ぎてますね。
また、音の特徴として、アーマーが割れる音やバッテリー巻く音などの音の気持ちよさも好きだという人がいますね。ちょっとした操作性の気持ち良さ、は言語化しづらいですが、何か心地よいと感じるプレイヤーも多いのではないでしょうか。

⑤高耐久性(戦闘の長さ)

Apexの特徴として、アーマーや体力などの耐久値が比較的高くて長い時間撃ち合うことができる、という点が挙げられます。負けたとしても一瞬で負けるのではなく、撃ち合って撃ち合って負けるので、楽しむ要素ができるのです。耐久値が高いとジャイアントキリングは起きやすいのか、というと多分そんなことはないのですが笑、長い時間撃ち合えるという楽しみはゲームをやってる感を生み出せると思います。

まとめ

つらつらとApexの特徴を挙げてきましたが、
物資を集めてるだけで楽しい、別に上手くないけどなんかたまに勝てるから楽しい、3人1チームの仲間感が楽しい、キャラの個性が楽しい、操作性気持ちよくて楽しい、撃ち合ってる感あって楽しい
という、勝ち負けじゃない部分で遊んでるだけで楽しい、という不思議なゲーム構造なのが分かります。
Apexが流行った要因の中に「初めてのFPS」という人が多かったことが挙げられると思います。CoDやシージ、BFといったリアルな描写でなく、ポップなキャラクターが走り回るApexは、上記に記載の楽しさが老若男女問わず広いプレイヤー層に受け入れられたんじゃないでしょうか。私のtwitterにもモンスターハンターワールドをやっていた人が初めてのFPSでApexを始める人が多く見られました。正直、バトロワは初めてのFPSに向いているかというと、撃ち合いが少なく向いていないと思うのですが、そんなことは関係ないのです。だってApexが面白いのだから。

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