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wakayama_waves
2024年6月12日 13:09
力試しで受けたトライアウト令和5年、日本高等学校野球連盟に所属している部員数は12万8千人だった。その中の何人が部活動を辞めてまで、独立リーグに進むことを決断できるだろうか。入部当初とは打って変わり、冷めていく周りの熱量に物足りなさを感じた橘は、高校一年生の秋に所属していた野球部を退部した。しかしそれは野球への想いが消えてなくなったわけではない。案の定、行き場のない気持ちが自分でもわか
2024年5月23日 10:43
欲しいピッチャーと思われたくて良いピッチャーの条件とは一体なんだろう。球速、制球、奪三振率、与四死球率。試合を作れるか否か、勝てるか否か。どれも間違ってはいないと思うが、平野が描く良いピッチャー像はどれも違う。“欲しいピッチャーと思われるかどうか”なるほど、哲学的な答えに深く考えさせられた。大学卒業とともに富良野ブルーリッジへ入団。兵庫ブレイバーズと富良野ブルーリッジの合同
2024年5月16日 14:44
8年ぶりの公式戦出場大学卒業後、富良野ブルーリッジへ入団した馬場は、その後二年間すながわリバーズ(共に北海道ベースボールリーグ・以下HBL)に在籍。そして今シーズン新たに和歌山ウェイブスへと入団した。高校・大学時代で出場機会に恵まれなかった過去もあり、独立リーグでは実に8年ぶりの公式戦出場となった。高校入学時には可能性を広げるべく、投手・野手両方を視野に入れていたものの、次第にバッティン
2024年5月12日 13:27
野球は楽しむものじゃない24歳で飛び込んだ憧れの独立リーグ。“お前じゃ無理だ”、“成功しない”側から見ると遅すぎる挑戦に、周りの反対は大きかった。「(関西独立リーグの)試合には何度か観に来ていた。スタンドで眺めていた選手と一緒に野球をできることが楽しみだった。」自分に自信を持てずに歩んできた野球人生。思い返してみると、中学生の頃からの厳しい指導が今でも影響を受けている。当時90
2024年5月8日 16:23
腐り荒んだ昨シーズンキャンプ最終日の練習前。呼び出された監督の前に、何の気構えもなしに立つ竹鼻は、突然のキャプテン任命を言い渡された。「何かの冗談かと思いました。」自分でも驚くほどのその言葉は、確かに昨年までの姿を知っている人からすると大出世なのかもしれない。2021年。当時の和歌山ファイティングバーズ(2023年和歌山ウェイブスにチーム名変更)に入団した竹鼻は4年目のシーズンを迎え
2024年5月5日 17:16
先発への強いこだわり菅野智之、山本由伸、田中将大。背番号18と聞いて思い浮かべるピッチャーは誰だろうか。プロ野球界では“エース”と言われるピッチャーがつける背番号には、やはり特別な思いが込められている。昨年の和歌山ウェイブスも同様。昨シーズン15勝、134奪三振(共にリーグ最多)を記録した西垣(現・北九州下関フェニックス)はまさに18番にふさわしい成績を記録。小﨑は今年、その背番号
2024年4月25日 07:48
130km/hの面白さ2023年3月。当時外野手として活躍していた唐澤は、急な投手転向を決意した。大学4年生になる直前だ。生まれつき目が良くなかった唐澤は、5歳のころに外斜視の手術を経験。その後も重なる目の病気に悩まされながらも野球を続けてきたが、野手としてプレーするには不便さが拭えなかった。そんな中、お世話になっていた大学の先輩からある方を紹介された。社会人ながらもMAX150k
2024年4月17日 11:08
成長期真っ只中の20歳2人の兄を追って飛び込んだ独立リーグの世界。和歌山ファイティングバーズ(前・チーム名)に入団が決まったのは高校三年生の秋だった。高校卒業後すぐに迎えた独立リーグ一年目のシーズンでは、お世辞にも目を引くような結果は出せず終了。残した安打はわずかに2本。この年チーム内トップの深谷(54本)との差は歴然。打席数で言ってもわずか22。チーム内トップの藤原(224