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さわかみ関西独立リーグに所属する和歌山ウェイブス🐋 濱中治GM・西村憲監督のもと選手た…

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さわかみ関西独立リーグに所属する和歌山ウェイブス🐋 濱中治GM・西村憲監督のもと選手たちは日々躍進しています。そんな選手たちの人となりを世に発信していきます✍️ #和歌山から世界へ

マガジン

  • ミカン戦士〜青き野球人たちの成長日記〜

    まだまだ未完成な和歌山🍊の戦士たち⚔️ 青き野球人たちがプロ野球選手になるまでの道のりを書き記していきます✍️

最近の記事

EP19.【武田洸人#12】

背水の陣で挑む覚悟「やっと解放された。野球なんてもう…やりたくなかった。」 私立校とも対等に渡り合っていた高校時代。 過密すぎる生活スタイルに追われる2年半だった。 「朝5時に家を出て、帰ってくるのが夜の11時過ぎとか。点滅してる信号しか見ない日とかあったもん。必死だったね。マジで余裕がなかった。」 野球への未練が消え去ったわけでもなかった武田。 進んだ大学では軟式野球部への入部を検討していた矢先、思わぬ障壁により断念することに。 「入学する直前の春休みに合宿があっ

    • EP18.【高橋舜平#0】

      無力に苛まれた昨シーズン中身のない声が売り…? それでも時折見せる真剣な眼差しからは鋭い眼力がうかがえる。 和歌山に移籍した昨シーズン。 優勝を果たした和歌山ウェイブスが誇ったのは佐藤・榎本の二遊間。 2人の巧さを前にした高橋は、自慢の守備力に疑念が湧いた。 「正直試合出れるのかなって思いました。2人ともうますぎて。(自分は)スローイングに自信がなかったから。」 野球を始めた時から慣れ親しんだ“ショート”のポジション。 すながわリバーズ(北海道ベースボールリーグ)在

      • EP.17【正田亜翔#9】

        転機となった大学時代打席に入れば常にフルスイング。 高々と舞い上がる放物線を彷彿させる正田のバッテンングスタイルは、大学時代より培われた。 高校卒業後、大阪商業大学へ進学した正田。 3年間触り慣れた硬式から離れ、心新たに準硬式野球への道を歩み始めた。 「中学時代の監督が大学でも監督をやってて、(一緒に)やろうって誘われた。迷いはなかったな。」 球種は変われど志は変わらず。 依然としてプロへの道を追いかけていく中、ある障壁と相対することとなった。 「体をでかくしないと話

        • EP16.【蔡逸海#31】

          蔡選手が大学時代に書いた日記はこちら↑↑↑ 築き上げた三本の軸幼い頃に台湾での生活を経験していた蔡。 海外への興味・野球・勉強 この3軸で築き上げられた学生生活だった。 文武両道に目覚めた中学時代。 生徒会長を務めるほどの模範生徒は、グランドへ出ても模範選手を演じていた。 「勉強がちょっとできたのもあって、教科書通りを求めちゃうっていうか。こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけないみたいなのがあって、自分の考え方に蓋をしちゃうところがありました。」 この頃目覚めた

        EP19.【武田洸人#12】

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        • ミカン戦士〜青き野球人たちの成長日記〜
          19本

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          EP15.【岡村雄斗#30】

          岡村選手が書き記しているブログはこちら↑↑↑ 自信を生んだ継続の日々初めてバットを握ったのは3歳。 この頃からすでに“左打ち”の構えをしていたらしい。 お世辞にも強いチームで育ってきたとは言えない岡村。 小学校3年生の時に入団したチームには、当時9名の団員しかおらず、入団してすぐ次の週にはサードのポジションで試合に出場していたという。 「周りがサッカーを始める子が多くて、みんなと一緒が嫌だった。初打席はサードへの内野安打だったな。」 今の姿とは裏腹に、天邪鬼な一面も持

          ¥100

          EP15.【岡村雄斗#30】

          ¥100

          EP14.【宮下武虎#11】

          親子で目指すプロへの世界野球一家の四男として生まれた宮下。 彼が目指したプロ野球選手への道のりは、親子で挑む過酷な挑戦だった。 “野球をやりたい” ハッキリと口にしたのはまだ保育園に通っていた頃。 「兄の少年野球を見てのこと。父も兄も野球をやっていた。」 小学校入学と同時に少年野球チームへと入団した宮下は、2年生にはすでにピッチャーというポジションを任されていた。 今でも魅せる度胸満点なプレースタイル。 肝が据わった物怖じしない性格は、子供の頃より磨き上げられていた

          EP14.【宮下武虎#11】

          EP13.【髙鍋秀祈#29】

          勝負論を生んだ意外な特技とにかく負けず嫌いな性格だった。 野球好きな父と兄の影響で野球の道へ進んだ野球一家の次男。 周りの友達がサッカーをやっていたこともあり、当初はあまり乗り気ではなかったという。 入団してからは外野を守ってきたものの、一年も経たないうちに肘の炎症が発覚。 小学校3年生には一度野球を辞めることとなる。 そんな髙鍋の人生には、3つ離れた兄の存在があまりにも大きく影響している。 地元では野球で結果を残してきた兄。 引け目を感じる部分もあったという。

          EP13.【髙鍋秀祈#29】

          EP12.【久保寺透哉#43】

          NPB選手との意外な関係阪神タイガースの森下翔太。 2022年にドラフト1位で入団した期待の若手は、中学校時代久保寺とともに同じグランドで汗を流していた。 1学年2~30人ほどで構成されていたかつてのボーイズチームは、久保寺が入団したその年に全国大会へ進出するほどの強豪チーム。 日本代表に選出される選手も所属するほどだった。 「入団した初期は先輩たちの強さに驚いていた。全国大会で大敗を喫したことで、上には上がいることを思い知らされた。」 高校で活躍することを見据えてい

          EP12.【久保寺透哉#43】

          EP11.【清水泰貴#21】

          異彩を放つ若人高校を卒業して挑んだ独立リーグの世界。 今年20歳となる清水が所属した球団は和歌山ウェイブスですでに4球団目となる。 一所にとどまらない放浪主義な気質は、学生時代より頭角を表していた。 高校一年生の冬。 一学年上の部員が1人しかいなかったこともあり、この頃より主将を務めていた。 当時ファーストをメインに守っていた清水は、周りを鼓舞するべく少々荒れた声がけをすることもあったという。チームのためを思って。 しかし次第に周りとの熱量に差を感じ始めた清水は、当

          EP11.【清水泰貴#21】

          EP10.【安里晃紀#8】

          度重なる怪我に悩まされた野球人生2024シーズンは7/4現在で28試合を終了。 他のメンバーが活躍の声をあげる中、チームでただ一人未だ開幕していない男がここにいる。 小学校4年生に始めた野球。 瞬くうちにのめり込んでいった。 “ピッチャーとして自分で試合を作る” 責任感あるポジションに魅了されたのだ。 学年が上がり、次第にチームの中心メンバーとしてプレーするようになっていった安里は、すでにプロ野球選手に対する強い思いが芽生え始めていた。 「今までお世話になった監督や

          EP10.【安里晃紀#8】

          FP9.【三井将輝#45】

          心躍ったTV中継一体これはなんの試合で、誰がピッチャーで誰がバッターか。 理解が及ばないまま眺めていたTV中継で、唯一認識できたのは、これが“野球の試合”だということ。 この世界に魅力を感じ、瞬くうちに同じ道を歩みたいと感じるほど全身に衝撃が走ったのは、わずか5歳の頃だった。 その後先輩に誘われ、実際に野球を始めたのは小学4年生の時。 初めて“野球”という存在を認知した当時より、少し遅れてのスタートとなった三井は、この頃にはもうすでにプロ野球選手になりたかったのだ。

          FP9.【三井将輝#45】

          EP8.【橘貫太#4】

          力試しで受けたトライアウト令和5年、日本高等学校野球連盟に所属している部員数は12万8千人だった。 その中の何人が部活動を辞めてまで、独立リーグに進むことを決断できるだろうか。 入部当初とは打って変わり、冷めていく周りの熱量に物足りなさを感じた橘は、高校一年生の秋に所属していた野球部を退部した。 しかしそれは野球への想いが消えてなくなったわけではない。 案の定、行き場のない気持ちが自分でもわからなくなっていた。 そんな中、母親に教えてもらい“さわかみ関西独立リーグ”の

          EP8.【橘貫太#4】

          EP7.【平野仁志#26】

          欲しいピッチャーと思われたくて良いピッチャーの条件とは一体なんだろう。 球速、制球、奪三振率、与四死球率。 試合を作れるか否か、勝てるか否か。 どれも間違ってはいないと思うが、平野が描く良いピッチャー像はどれも違う。 “欲しいピッチャーと思われるかどうか” なるほど、哲学的な答えに深く考えさせられた。 大学卒業とともに富良野ブルーリッジへ入団。 兵庫ブレイバーズと富良野ブルーリッジの合同トライアウトを受けての結果だ。 高いレベルの人とプレーしたい。 闘う人への憧

          EP7.【平野仁志#26】

          EP6.【馬場尚輝#27】

          8年ぶりの公式戦出場大学卒業後、富良野ブルーリッジへ入団した馬場は、その後二年間すながわリバーズ(共に北海道ベースボールリーグ・以下HBL)に在籍。 そして今シーズン新たに和歌山ウェイブスへと入団した。 高校・大学時代で出場機会に恵まれなかった過去もあり、独立リーグでは実に8年ぶりの公式戦出場となった。 高校入学時には可能性を広げるべく、投手・野手両方を視野に入れていたものの、次第にバッティングを買われて野手に専念。 高校一年時、驚異のスイングスピード140km/h(

          EP6.【馬場尚輝#27】

          EP5.【河田岳晴#6】

          野球は楽しむものじゃない24歳で飛び込んだ憧れの独立リーグ。 “お前じゃ無理だ”、“成功しない” 側から見ると遅すぎる挑戦に、周りの反対は大きかった。 「(関西独立リーグの)試合には何度か観に来ていた。スタンドで眺めていた選手と一緒に野球をできることが楽しみだった。」 自分に自信を持てずに歩んできた野球人生。 思い返してみると、中学生の頃からの厳しい指導が今でも影響を受けている。 当時90人近い部員数がいる中、正捕手としても試合に出場していた中学時代。 関東大会出場

          EP5.【河田岳晴#6】

          EP4.【竹鼻優斗#2】

          腐り荒んだ昨シーズンキャンプ最終日の練習前。 呼び出された監督の前に、何の気構えもなしに立つ竹鼻は、突然のキャプテン任命を言い渡された。 「何かの冗談かと思いました。」 自分でも驚くほどのその言葉は、確かに昨年までの姿を知っている人からすると大出世なのかもしれない。 2021年。 当時の和歌山ファイティングバーズ(2023年和歌山ウェイブスにチーム名変更)に入団した竹鼻は4年目のシーズンを迎えている。 現在所属している選手の中で和歌山歴は最長だ。 19歳で経験した初め

          EP4.【竹鼻優斗#2】