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SFミステリー小説 四度目の夏

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2020年3月の記事一覧

「四度目の夏」21

 2046年7月26日 9:08 「それでよくにいやんの友だちって言えるな!」 「よっくん、いいよ…

若月香
4年前
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「四度目の夏」20

2046年7月26日 8時14分  心配してか、よっくんはぼくのそばから離れなかった。  だからマ…

若月香
4年前
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「四度目の夏」19(あとがきあり)

 2046年7月26日 当日 「益司さん、おはようございます! 寝坊しちゃってごめんなさい!」…

若月香
4年前
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「四度目の夏」18

2046年7月25日20時35分 前夜 「にいやん、さっきはなにをしゃべろうとしたん?」  先に布…

若月香
4年前
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「四度目の夏」17

 母さんとチョコチップスコーン    ぼくは勢いあまってこの幸せな食卓でしゃべりすぎてし…

若月香
4年前
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「四度目の夏」16

 おじいちゃんの笑顔と怒鳴り声 「ところで、一年ぶりに会う友達、マサキ君との時間はどうだ…

若月香
4年前
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「四度目の夏」15

 アルチメイトブロック  知ってると思うけど、とぼくはうつむいたマサキに向いて言葉を重ねる。 「人工知能がぼくら人間の知能を超えたってニュースになってもうすぐ一年が経つよ。その境界特異点――シンギュラリティ以降、AIが人間を滅亡させるためにひそやかに息を殺して計画たててる、いよいよ実行に移す、なんて、フェイクニュースが毎日すごい数でSNSを埋め尽くしてる。  フェイクっていっても、元ネタはれっきとした名だたる科学者たちだからね。あ、わかってると思うけど『息を殺して』っていう

「四度目の夏」14

 マサキ 「ブレンダ、マサキはどこか具合が悪いの?」  ブレンダ柔和な表情そのままに、首…

若月香
4年前
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「四度目の夏」13

マサキとの再会、そしてブレンダⅡ  よっくんがノートを一枚破って中腹にある別荘地までの地…

若月香
4年前
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「四度目の夏」12

 マサキとの再会、そしてブレンダ 「別荘地にいくなら行くなら車に乗せて行こうか?」  朝…

若月香
4年前
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「四度目の夏」11

 益司さんと母さん 「ぼく、本堂のお釈迦様のお顔、好きだな。もとは金箔だったっていうけど…

若月香
4年前
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「四度目の夏」10

 2046年7月25日 05:15   東京から持ってきた腕時計を見ると、五時十五分だった。  朝…

若月香
4年前
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「四度目の夏」9

 よっくんと語り合う夜 「にいやんのうちじゃ、電気どうやって消すん?」 「ターンオフ、って…

若月香
4年前
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「四度目の夏」8

【これまでのあらすじ:「ぼく」はおじいちゃんとおばあちゃん、父さんの妹である佳奈恵さんとその夫の益司さん、いとこのよっくんとみっちゃんが暮らすここ白雲岳の白泉寺にやってきた。三年前から両親と来ていたけど、母さんが死んでしまって去年は父さんの新しい妻と来た。今年は二人はキプロス島にバカンスに行っちゃったから今年はぼく一人だ。ここに来た目的は優しいおばあちゃんに会いたかったし、いとこたちと会いたかったっていうのもあるけど、もう一つ。去年知り合った白雲岳の中腹にある別荘地でAIヒュ