大学スポーツは「学びの実践研究所」
Player!の若月(@wakatsubasa)です。
興味深い記事を目にしました。
アメリカサッカー殿堂が独自のSTEAM教育プログラムをつくっているというもの。
スポーツは様々な要素を含む領域
FCダラスの本拠地であるテキサス州のトヨタスタジアムにある殿堂博物館は、アメリカサッカーの歴史を学べるだけでなく様々なテクノロジーを体験できる施設です。ゲーム要素が強いアトラクション的体験施設が整い、子どもたちが楽しく遊んでいるとのこと。
STEAM教育は、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、 Art(芸術)を加えて提唱された教育手法のこと。
アメリカサッカー殿堂がSTEAM教育プログラムを提供し始めることに面白さがあります。記事中にも書いてありますが博物館を単なるレガシーではなくコミュニティとおいており、サッカーを通じて思考力や社会性を学び、学んだことをまたサッカー(にも)活かすという考えのようです。
スポーツビジネスは運動トレーニング、動作解析や戦術解析、マーケティング、広報、栄養学や生理学など様々な分野を内包しており、STEAM教育と相性が良い。何でも「スポーツ◯◯学」と頭にスポーツをつけることができますよね。
コンテンツ力があるスポーツは、STEAM教育に限らず様々分野の実践の場に良いのではないでしょうか。
大学スポーツは学びを実践する場になる
似たようなことが大学スポーツの現場で言えます。
よく話すのですが、大学スポーツは「する」「みる」「ささる」を当事者である大学生が主体的に担うことができる、他のスポーツ年代には見られない特徴があります。コンテンツ力があるスポーツで、自分たちが主役となってアクションすることができます。
たとえば部の広報という視点で見ても、
・HPやSNSの運用、情報発信
・画像や動画コンテンツの撮影、制作、編集
・会場への集客
・ファンづくり
などマーケティングやデザイン、マネジメント、プロモーション、ブランディングなど様々な専門スキルを駆使する必要があります。
規模や予算の違いこそあれやっていることはプロクラブとなんら変わりません。部の広報活動を本気でやりきればそのままプロクラブに就職できるスキルをつけることができると思います。
複数の専門分野が絡むコンテンツ力が高い存在であるということは、逆に言えばその分野を学ぶ人にとっては最高の実践研究所になります。
デザイナーを目指す人は体育会部活動でロゴ制作をしたり画像作成すればいいし、プランナーを目指す人はSNS運用したり企画をバンバンやってみたらいい。スポーツという最高の素材で思う存分料理すれば、なんて楽しんだろう。
なんかもっと言えば、スポーツを学ぶ学部に所属する学生さんは、授業やゼミで学んだことを自分の大学の体育会部活動で実践しまくればいいんじゃないかと思います。わざわざ外にインターンに行かずに。
部活運営での人で不足はインターンをとっちゃったらいいなぁと。週6がっつり関わる正部員じゃなくても、週2からデザインだけ関わる人がいたっていいんだと思います。
フリーランスの方がプロジェクト単位で集まるみたいに、大学スポーツももっと流動的に応用できればより良いなぁと思う今日このごろです。
さいごに
ウチの部活ではインターン生を入れてるよ!ってチームがありましたらぜひ教えてください!
以前ookamiで取材させていただいた東大ラクロス部さんと一橋大ラクロス部さんは部内で良い取り組み方をされているなぁと思います!
それでは
ありがとうございます。本を読むのに使わせていただきます。