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土木技術者の働きがい【第3弾_高速道路会社編その2 ~交通と保全~】

皆様こんにちは!

若手パワーアップ小委員会です。

土木業界を目指す方々に少しでも我々の働き方をリアルに感じてもらい、そして将来一緒に業界を盛り上げていきたい!
ということで、若手パワーアップ小委員会では、「働きがい」をテーマとして各社それぞれのリアルを発信しています!


今回はその第三弾
好評につき(?)早くも「高速道路会社編その2」をお送りします!

今回担当いたします、若手パワーアップ委員会の○橋と申します。
高速道路会社に勤務しており、現在社会人5年目です。

第一弾のO西さんは大規模な「高速道路リニューアルプロジェクト」にかかわるお話でしたが、今回は同じ高速道路会社でも「交通分野」「保全分野」にスポットを当てたいと思います!

第一弾はこちら↓↓
https://note.com/wakate_pu/n/nfdc532f57fd9

①私の経歴

入社して最初の2年間は、高速道路上の交通分析の仕事をしておりました。
その後、高速道路の保全工事を行う現場事務所に2年間在籍しました。
そしてこの10月から社内の土木系業務のとりまとめを行う部署に異動し、現在に至ります。

交通工学から鋼・コンクリート構造物の建設や保全、防災などなど、様々な土木分野の業務に携われるのが高速道路会社の魅力だと思います!

②交通分野の仕事

高速道路の土木職の仕事というと、やはり土木工事の設計をしたり、現場管理をしたり…といったイメージが強いかも知れませんが、それだけではありません!
土木工学の1つである「交通工学」の技術者としてのフィールドもあります。

私が最初に在籍した部署では、交通シミュレーションで渋滞状況を予測したり、交通量配分の理論に基づいて将来の交通量を推計し、収入の見通しを立てたりといったことをしていました。

と言っても、実際の計算作業自体はコンサル会社にお願いしています。
我々は、どのような条件で計算するかを考えて指示し、そして出てきた計算結果を様々な業務に活用しています!

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しかしシミュレーションは全知全能ではありません。
いかに実現象をリアルに再現するか、出てきた結果は適切か、適切でなかったときにどうするか、といったところで、技術者としての判断が求められます。
コンサル会社の技術者さんたちとの打合せでもそういった議論を交わしており、当時新人だった私には大いに勉強になりました!

あまり表舞台に出る仕事ではないですが、会社の様々な施策や経営を決める判断材料となるため、責任感とやりがいのある仕事だと思います!

③保全の仕事

さて、ここからはガラリと話が変わって、保全分野のお話です。

高速道路会社の保全業務は、今現在使われている高速道路を「守る」仕事で、土木構造物の損傷を直したり、耐久性を高める工事を各所で行っています!
私は先日まで、それらの保全工事を管理する現場事務所に勤務していました!
一口に保全と言っても、その対象は橋梁(鋼・コンクリート)、トンネル、舗装、そしてガードレールや標識など、非常に多岐にわたります。

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写真:高速道路を通行止めして行う舗装工事

主に担当していた鋼橋の耐久性向上工事は、疲労亀裂が発生しやすい場所に1つ1つ当て板を付けて強度を高めたり、劣化した塗装を塗り替えたりする工事です。
施工会社や社内の設計部署と協力しながら、安全に、工期内に、予算内で工事を進められるよう、管理や調整をするのが我々の仕事です!

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写真:塗装塗り替えのイメージ

また、例えば交通事故等で構造物が激しく損傷したときには、即座に補修を行わなければなりません。
そんなときすぐに現場に駆け付け、応急補修の方法を考えて方針を決め、場で指揮を執るのも我々の仕事です。
緊急工事が無事に終わり、普段どおり通行いただける道路に戻った時には、安堵感と達成感を得られます。

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写真:損傷したガードレールの緊急補修工事

どれも地味な工事かも知れませんが、自分たちの高速道路を100年先まで守っていくんだという、道路管理者ならではの働きがいを持ってできる仕事かなと思っています。


さて、長々と書いてしまいましたが、高速道路会社のリアルをイメージしていただけましたでしょうか?
道路管理者の土木技術者ならではの働きがいが、皆様に少しでもお伝えできていれば嬉しいです。
これを読んで土木業界に関心を持ってくれる方が増えてくれればと思います!

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