寄り道は発見の近道⁉ 新しい絶景スポットが偶然誕生【福井県高浜町を発掘!】
以前、名誉隊長である杉本知事が発掘に参加してくれた際、“行き先をサイコロにゆだねる”というテーマで高浜町をまわったのですが、時間の都合で全てのスポットをまわることができませんでした。
今回は、その時に行けなかったスポットに行ってみよう!ってことで、サポートメンバーの山本さんと一緒に「地蔵の群衆」と「神聖な岩」を目指し、発掘に出発!
…したのですが寄り道してたら、偶然絶景スポットやすごいお宝に遭遇しました!
日常でも、予期していなかった偶然の出会いってありますよね。
たまたま入ったお店で素敵な商品を見つけたり、試しに行ってみた集まりで素敵な出会いがあったり…。
いつも「発掘」からWAKASAの新たな魅力や楽しみ方を見つけようと奮闘している私たちですが、
「発掘」そのものが、新しい旅のかたちであると気づいたのでした。
どんな出会いがあったのか、ご覧ください!
「地蔵の群衆」を目指してみたら…~寄り道から始まる絶景の旅~【城山公園】
最初に目指すスポットは「地蔵の群衆」です!
やってきたのは、地元では有名な『城山公園』。
城山公園は高浜城の跡地にある公園で、高浜町の名勝『明鏡洞』があることで知られています。
また、ここからは青葉山に沈む美しい夕日を鑑賞できるそうで、その景色は「日本の夕陽百選」にも認定されています。
そして、地蔵の群衆は、遊歩道を入ってすぐのところであっさりと発見してしまいました!
たしかに地蔵の群衆!
100体近く…いや、もっと?
なぜこんなにたくさんのお地蔵さんがあるのか、特に説明書きがなく分からなかったのですが、歴史のある場所だけに、なんらかのストーリーがありそうですね。
早速目的達成!ってことで引き返そうと思ったのですが、「せっかくだから寄り道してみよう!」ってことで奥に進んでみることに!
5分ほど上り坂を歩き、尾根まで辿りつくとそこにあったのは『濱見神社』。
かつて高浜城を築いた武将、逸見昌経を祀る神社として建立され、高濱の濱と逸見の見で濱見神社と名づけられています。
かつての高浜城の主郭がこの辺りにあったようです。
寺井隊長「あれ?まだ道が続いているよ!」
どこに繋がっているのか分かりませんが、「行ける所まで行ってみよう!」ってことでひたすら前進してみることに。
茂みの中にある階段を下っていくと…
なんと海に出ました!
これぞ大海原!と言わんばかりに日本海が広がっています。
これまた絶景!
寺井隊長「いや~、こんな所に出るなんて、思ってもみなかったな~!」
大川隊員「あれ…まだ道が続いてますよ?」
引き返そうとしたものの、海岸沿いにまだまだ道が延びているではありませんか!
「こうなったら、行き止まりまでこの道を進んでみよー!」
道中、絶景ポイントを発見したり…
肩幅くらいしか幅がない階段を上ったり…
波が静かで、プライベートビーチみたいな場所を発見したりもしました!
アップダウンを繰り返しながら、行き止まりまでひたすら歩き続けます。
足場が崩れ落ちていてもつき進むのがWAKASA発掘調査隊!
※足元にはくれぐれもお気をつけください!
そしてついに…
寺井隊長「あの灯台で行き止まりだ!」
行き止まりには『高浜城山灯台』がありました。
この日は曇っていたのですが、それでも青葉山を一望できる素晴らしい景色!
ここまでかれこれ30分以上歩いたでしょうか。
サポートメンバーの山本さんも「地元の人もここまでは来ないですわ~!」とのこと。
青葉山と海が織りなす景色があまりにも美しくて、「ここから見る青葉山が今まででベストかも!」と太鼓判!
ということで、行き止まりまで行ったのでスタート地点に戻ってきたのですが、アドレナリン全開の発掘調査隊メンバーは、「あっちの半島も景色良さそうだね~…もういっちょ行きますか!!」と止まることを知りません。
こちらの遊歩道は整備が進んでいるようで、我々以外にも散歩している方がちらほらいらっしゃいました。
こちらもあちこちに絶景ポイントがあり、メンバーは各々こだわりの角度からスマホで撮影していました。
15分くらいかけて、ぐるっと半島を一周。
たまたま巡り会った遊歩道でしたが、思わずスマホを構えたくなる絶景スポットがたくさんありました!
高浜町屈指の観光スポットである明鏡洞には訪れる方も多いと思いますが、そこからちょっと寄り道して絶景の旅へ出かけてみてはいかがでしょうか?
「神聖な岩」は狛犬ファン必見の神社そばに!金銀に輝く狛犬も【佐伎治神社】
さて、次は「神聖な岩」に行ってみましょう!
その岩は、『佐伎治神社』という神社の脇にあるとのこと。
佐伎治神社の創建は、1800年以上も前と伝えられています。
ひとまず神社まで行ってみると、駐車場の前で佐伎治神社の宮司さんにバッタリ遭遇!
せっかくなので、まずは神社を見学させてもらうことに!
案内された拝殿で、早速気になるものが目に入ってきました。
神殿の左右に、金と銀の狛犬が!!
お宝感がすごいです!
普段は近くで見ることはできないらしいのですが、特別に近くで見せていただきました。
実はこれらは木彫りの狛犬なのですが、経年劣化していたので、京都の宮絵師(神社やお寺を「彩色」で彩る絵師)に修復してもらい、金と銀にしてもらったそうです。
またこの神社、この金銀の狛犬に限らずやたら狛犬が多い!
なんと、10体以上の狛犬がいるそうです!
狛犬が多い理由は、この町内各所にあった小社が佐伎治神社に合祀されているかららしいのですが、中には、400年前に作られたとされる貴重な狛犬も保管されており、狛犬ファンがよく訪れる神社でもあるそうです。
由緒ある神社、貴重な狛犬を見せていただいたところで、本来の目的であった神聖な岩に行ってみましょう!
神社からすぐ脇に入った遊歩道にあるみたいです!
遊歩道を入って100mほど歩くと「神宿る岩 大岩」の文字が!
恐らくこれのことです!
「20m直進」すると…
ドドン!
で、でかい!!
…というか、これ…岩!?
コケや草に覆われ過ぎていて、岩特有のゴツゴツ感がないので看板がなければ素通りしちゃいそうです。
なにか巨大なモンスターのようにさえ見えます!
高さは約14m、周囲は40mもあるそうです!
よく見るとしめ縄がついているのですが、40mの岩にしめ縄をつけるだけでも一苦労だったでしょう!
2015年に、佐伎治神社と岩の間にある砂防ダムにたまった土砂を見に来た業者が、たまたまこの岩を見つけたんだそうです!
え⁉結構最近!(笑)
かつてダムがなかった頃は、この岩が土砂をせき止めていたと考えられているとか。
神聖な岩(大岩)に行かれる方は、併せて神社もお参りすることをオススメします!
お気に入りの狛犬に出会えるかもしれませんよ!
寄り道が絶景やお宝に出会える近道に!
今回の発掘では、ちょっと寄り道してみたら、思わぬ絶景を見ることができたり、貴重なお宝を見せていただくことができたりと、予定していなかったところに新たな発見がありました!
みなさんも、時間に余裕のあるときや、目的地で時間を持て余してしまった時には、あえて目的地から脇道にそれてみては?
「もしかして、この場所ってまだ自分しか知らないんじゃないの?」
「私が第一発見者かも!?」
なんてスポットを発見できるかもしれません。
自分で発掘したという気分を味わえるだけで、旅の満足度もグッと上がると思いますよ!
「発掘」という新しい旅のかたちにトライしてみませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?