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わかおの日記212

阿波踊りのサークルの新歓があった。新歓といっても1年生は1人か2人くらいしか来ず、大半は早稲田連の代表がかきあつめてきた、徳島出身の早稲田の人たちだった。ぼくは友達が少ないくせに飲み会は好きなので、ここぞとばかりに飲みまくって喋った。関西出身の人達が大半の飲み会は初めてで、その会話のスピード感やノリの良さに新鮮なものを感じた。さすがお笑い大国。

去年の10月くらいからずーっと彼氏ができないとこぼしている早稲田連の代表が、「わたし、面白い人がすっきゃねん」と言っていた。よくよく話を訊いたら、ただ「面白い人」ではダメで、「面白くて、(性格の)いい人」が好きということだった。自分の周りの「面白い人」はみんな人間的に欠落した部分がその面白さに繋がっているような人たちなので、そんな都合のいいことありえないと思ったが、どうやら関西では「面白くていいやつ」という概念が成立しうるらしい。本当なんだろうか。「面白くていいやつ」など、自分にとってはツチノコやネッシーの類に思われる。

今までの人生で出会った「いい人」の顔を思い浮かべたが、軒並みそいつらは面白くなかった。高校のとき周囲から「いい人」とみなされていたサッカー部の男子が、走りのトロい帰宅部のオタクを「それはもうスローモーションなんよ〜(千鳥ノブのモノマネをしながら)」と馬鹿にしていたのを思い出したがあいつは「いい人」でもなかったし「面白い人」でもなかった。

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