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将来の目標が決まるまで(part2)

 こんにちは、M2で学生生活最後の夏休みで就活終わってる、つまり、私は超絶暇なはずが研究室に入り浸っております、23歳大学院生のわかなみです。本ページを開いていただきありがとうございます、最後まで見ていただけるとうれしいです。

 前回は、研究室に入るまでをお話ししたので、それから新しく知ったこととか研究生活期間に影響を受けたことの3つを伝えようと思います。これは就活にも大きく影響を与えました。

ネットワーク構造物との出会い

 うちの学部では1人の教授に対して2人の学生が配属される形をとっていて、競合が発生した場合にはGPAで殴り合いが始まります。私は無事希望の研究室に配属されることが決まり、3年の3月から研究活動が始まりました。この時点で私の興味は、地震や津波、台風といった災害によって橋などの構造物がどのように被害を受けるかといったものでした。そのような希望を伝えたところ、私の最初の研究テーマは「過去の地震で被災した地中に埋まっている上水道や下水道などの管路の統計的な分析」でした。最初は正直、生きていて意識したことのない構造物で、このような研究がどのように役立つのか全く分かりませんでした。橋とか道路とかの方がもっと人の役に立てるのではないかとすら思っていました。しかし、そのような考えは割とすぐになくなります。なぜなら、地中に埋設されている管路はある箇所を始点・終点として広範囲に枝分かれしているネットワーク構造物だったからです。ネットワーク構造物の最もおもしろい特徴は、単一の被害ではなくネットワーク全体で被害を論じることができるところです。ネットワーク構造物の一つである道路で例えると、「ある都市部の一つの道路」と「ある山奥の農村につながるたった一つの道路」のどちらもが被害を受けて通行止めになった際、その道路につながる隣の道路も影響を受けることがあります。もし脇道に迂回できたり、とても大きな道路で片側だけなら通行できるなら影響は少ないといえますが、そのどちらでもなければ、その道路に隣接する道路は役割を果たすことができず、そのネットワークは全体的に被害を受けたことに近くなります。建築物の被害とかを考えだけでは出会えなかった「被害の考えから」を知ることができました。だから、たった一か所の被害がネットワークの一部もしくは全体に影響を及ぼす可能性を考えなければいけないこのネットワーク構造物はとても面白いと思いますし、研究のし甲斐があると今も思っています。このように私はネットワーク構造物の研究が学部4年生と修士1年の終盤まで継続して行いまして、抽象的に言うと、地震の大きさ(震度とかゆれの加速度とか速度とか、地表面の変位とか)と管路の被害割合がどんな関係になっているのかを実被害のビッグデータを使って分析してました。

一つの就活軸「災害に関わる研究・仕事。特に、ネットワーク関連は奥が深く、とても面白い」

2019年台風19号による被災

 研究室に配属されて半年程度が経過したころ、私の祖父母の家が台風19号による那珂川の増水・破堤により浸水被害を受けました。地域全体や田畑は泥に覆われて、浄水場が水没したことで断水も生じていました。水がない状態というのはとても不便でトイレもできないし、何かを洗うこともできないし、泥を排除することにも大変苦労しました。このように、実際に上水道や下水道が使えない状況を体験し、自分の研究しているものが現地でどのように被災し影響を与えているのかを知ることができました。これにより、起こった被害を研究する立場というよりも被災地にいる人たちの生活を直接助けることができるより実務的な立場になることを望むようになりました。これが一つの就活の軸となりました。

一つの就活軸「被災する前・した後の人たちの生活を助ける実務的な立場」

通信業界の展望

 実務的な立場に立つとき、自分が研究していたことと災害関連で活躍できるものを考えたとき、真っ先に浮かんだものはスマートフォンなどに活用される「通信業界」です。通信はネットワークを通して拡大して、ほとんどの人が手軽に情報にアクセスできるようになりました。私の研究分野にも通信会社の研究所の方が多くいられましたので、想像はし易かったです。5GやAR技術の発達により大規模な可視化データを共有できる可能性、モニタリング技術が普及しリアルタイムに情報を取得できる可能性など、災害の時に活躍できる領域がアイデア次第で無限に広がっているようにも思えてしまいます。災害が起きたときに欲しい情報を適切に提供できるように、災害に負けない頑強な通信通信ネットワークを作ったり、有益な情報をリアルタイムに取得するシステムを作ったり、こういったことをしたいと...就活の軸がまた一つ決まりました。

一つの就活軸「新技術を活用した災害時に活躍できるシステムを作ったり、現地に行って被災者のサポートがしたい」

 述べてきたような就活の軸を考えながら就活を行い、無事、すべてを満たすような企業に内定をいただきました。その後もいろいろ調べたり、研究しながら自分の人生の目標を達成できるように頑張ります。とりあえず、調べたこととかを逐次、noteでメモとして共有できたらなと思います。長々とお付き合いくださいありがとうございます、次の投稿も読んでいただけると嬉しいです。



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