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希望と絶望

姉の赤ちゃんが産まれた。
それはそれは可愛い女の子。
親戚のひとたちが、お正月の挨拶も兼ねてお祝いにくる。
「次はわかな(私)ちゃんの番だね」
と、期待をしているひとたちがそう言う。
まるで、結婚、妊娠、出産だけが人間の幸せであり使命だ。と押し付けられているように感じる。自分が生物(ナマモノ)だということに気付いて少し寂しくなる。
当たり前かのように言われる「彼氏いるの?」という言葉。聞かれて傷つく人がいることを、あの人たちは知らない。
もしも私に、彼女がいたらどうするのだろう。そもそも恋愛しない人もいるのにな。また私だけが深く考え込む。
まだ小さい産まれたばかりの姪っ子を見ながら、私は未来に絶望する。
この子達が大きくなる頃に、私は何を伝えてあげられるのだろう。

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