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孤高の人、谷口ジロー展

東京でやっていたのは何年前だろう。行きそこねていてた谷口ジロー展に行ってきた。非営利条件であれば撮影も良いというのは嬉しい。

目力たるや

自分の出会いは孤独なグルメから。大学の同期に「どうしてもグルメ漫画はお酒がセットになりがち、これは違う」と紹介された。文庫本じゃなかったかな。正直自分ではピンときていなかった。

どちらかと言うと神々の山嶺の表紙を見てすごいなと思ったのが記憶に残っていてきちんと読まないとなあとは思っていた。

それにしても時系列的に展示を見ているが、まあ漫画なのか絵なのか後期になるほど区別が難しくなっていく。

もう漫画じゃないというか
写実的だけど単にうまいだけでもない

そして脳内で山のようなカメラを持っていてさまざまな構図でのシーンを紡いでいく。この辺りは漫画じゃなく映画のそれである。面白いなと思うのは今どきの漫画家は漫画を極める軸だが彼は漫画は手段でしかなくてファインダーを覗いてる感じがあること。

広角で撮った映画のようなシーン
映画だと何台カメラがいるのかわからない

70年代までは黒が多い高密度の絵だったのが後期は白を多用した高密度さで抜けがある絵に変わってくる。あまり比較対象がない漫画家で欧州でも評価というのもさもありなんです。

それにしても一番気になったヴェネツィアは、ルイヴィトン限定という扱いのためありえない価格です。実際には19.9€でした笑

たまの漫画展示、なかなかの高密度で楽しめました。今週も頑張ろう。

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